(書籍紹介)人生最後の片づけ・整理を始める本【上東丙唆祥】

書籍紹介

「終活」「断捨離」「ミニマリスト」……

”人生” と ”かたづけ・整理整頓” をからめた言葉は数多くあります。

ですが、そんな言葉達は置いておいて、シンプルな片づけ本を求めている方、いませんか?

そんなアナタには、この1冊はどうでしょう。

タイトル 人生最後の片づけ・整理を始める本
著者 上東 丙唆祥(じょうとう ひさよし)
出版社 メディアパル
初版発行年月日 2023年4月22日

本記事では、本書の内容をおおまかに紹介させていただきます。

 

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この本を読んでほしい人

本書は、タイトルのとおり「生前整理」を意識する方をターゲットにした本です。

そのためか、読者の体力が衰え始めている想定で、掃除の解説がなされる個所もあります。

 

ですが、なにもシニア層の方だけに読んでほしい本ではありません。

 

「家を片づけたいのに、何も進んでないな……」

そんな停滞感に悩まされている方。

なかなか、雑然とする荷物を前に、重い腰を上げられない方。

そうした人たちに、片づけ・整理整頓……そして、その先の世界へ進む起爆剤になる本です。

本の構成は、1つのテーマについて簡潔に見開き1ページに掲載、というものです。

テンポよく読み進めていけますし、本を少しずつ読み進めるタイプの方も、内容を把握しやすいです。

 

上東流の片づけ・整理方法とは?

それでは、遺品整理に携わる本書の著者が紹介する「片づけ・整理」とは、どんなモノなのでしょうか。

この本が教える最重要ポイント

端的に表現すると……

思い立った時に気軽に片づけ。まとめてガッツリやらず、焦らず少しずつ

……というものです。

 

片づけ本の中には、「一気呵成に短期間に片づけ」を進める本もあります。

ですが、この本は体力の衰えを感じる読者を想定した本。

片づけは無理しない程度に。でも、やるときは、すぐやろう!

重要なのは、やる気になった”今”を活かすことなのです。

片づけ・整理の順番

それでは、実際の片づけ・整理の手順をみてみましょう。

 

1.片づけ・整理の道具を準備する

2.玄関・廊下・階段といった出入りする場所を片づけ、動線を確保する

3.一日の疲れをいやす寝室を片づけ、気力・体力回復の拠点を確保

4.テーブルの上を片づけ、「とりあえずモノを置いておく」習慣を改める

5.住空間のメインたるリビングを片づける

6.トイレ・風呂・洗面所を片づけ、衛生面も確保

7.ゴミ捨てに慣れてきた頃なので、捨てる物の多いキッチンを片づける

8.押し入れ・クローゼット・棚といった、外から中が見えない収納を片づける

9.屋内がほぼ片づいたので、屋外(庭など)を片づける

10.最後に残った納戸・物置部屋・旧子供部屋を片づける

 

まとめると……

まず、ゴミを出す安全な通路を確保し、ゴミの量が少ないところから片づけ。

徐々に片づけを進め、同時に良好な住環境の確保も進める。

生活に必要なモノは、しまう場所を整える。

……という手順になっています。

 

 

片づけ・整理整頓は、いつか終わる。その先の生活とは?

本書は、片づけや整理整頓のノウハウだけの本ではありません。

 

片づけや整理整頓が終わった後の生活についても書かれています。

不必要なモノであふれる生活に戻らない!ということです。

例えば……

・リバウンドを防ぐ心得

・こまめな掃除のメリット

・お金や時間は、モノより経験に使おう

・モノへの向き合い方

……といったことです。

具体的に紹介しますと……

モノと気持ちは分けて考える(例.人からの貰い物と、その人からの好意)

「不便」は楽しむもの。「便利」「手軽」「安い」は正義か疑ってみよう

・(防災用品は除いて)「いつか使う」と持っているモノは、使う時はこない

……ということです。

 

なんだか、仏教の「禅」の思想に似ているような考え方ですね。

モノであふれた生活は、必ずしも幸せではない……のではないか。

そう諭されている読後感がある本になっています。

 

おわりに

著・上東丙唆祥「人生最後の片づけ・整理を始める本」を簡単ですが、ご紹介いたしました。

 

ここまでの紹介で、概念的な本かと思われた方、いらっしゃいますでしょうか。

さにあらず。

ホコリが体に悪い理由など、モノにあふれた家のデメリット、という点についても言及しています。

なかには、「片づけをしなければ100万円は損する」というショッキングな内容も。

(具体的には、遺品整理の話でした。それも「少なくとも」というようなゾッとする話)

読んでいると、「片づけしなきゃ……」と思わせてくれます。

 

また、遺品整理から見た「捨てるべきモノ」の紹介も。

かなり具体的な品名を挙げて(サイドボードなど)います。

さらに、「デジタルデータの処分」といった時勢に応じたテーマも。

繰り返しになりますが、各テーマが見開き1ページの本ですので、気軽にどこからでも読めます。

「生前整理」云々関係なく、「読みやすい片づけ本」として、あなたも読んでみませんか。

ここまでの御高覧、ありがとうございました!

 

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