【鳥取県大山町】大山寺にお参りしてきた

山陰遊覧記

本記事では、中国地方最高峰の大山の懐深くに鎮座する「大山寺」についてご紹介します。

2022年5月17日、同寺にお参りに行った際に、写真も撮影いたしました。

春の大山寺は、新緑の参道が楽しめます。

よろしければ、ご覧ください。

 

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天台宗別格本山・角盤山「大山寺」について

奈良時代(西暦710年)開山の歴史あるお寺。

本堂の御本尊は「地蔵菩薩」さま。

大地のように広大な慈悲で生あるもの全てを救ってくれるといいます。

他にも「不動明王」さま、「十一面歓世音菩薩」さま、「阿弥陀如来」さまが、それぞれのお堂で祀られています。

公式サイト http://daisenji.jp/
住所 鳥取県西伯郡大山町大山9
ジャンル お寺
アクセス JR「米子」駅から車で30分程度
参拝期間 4/1~11/30 9:00~16:00
参拝志納金 大人300円、小・中学生200円(宝物館の入館料含む)
駐車場 大山ナショナルパークセンター周辺の駐車場(博労座駐車場など)をご利用ください
トイレ 参道脇(大神山神社駐車場)にあり

 

大山寺の風景

2022年5月17日、天気は晴れ!

いざ、大山寺に参らん。

 

参道

駐車場で自家用車を降り、参道へ。

参道は段差のない坂になっています。

平日は、車も通るので注意!

 

参道脇には、おみやげショップや喫茶店、旅館が並んでいます。

なかには廃墟になった旅館もちらほら。

 

こちらが比較的新しいショップの「大山参道市場」。

 

こちらでは、お団子のほか、ジェラートなどもいただけます。

 

大山が標高の高い山ということもあり、この名前(?)の喫茶店。

 

大山山麓の名産「大山そば」のお店も多く、お昼時に「店がない」に困ることはありません。

 

日帰り温泉と、その温泉の源泉で作った豆腐のお店!

 

無料の足湯もあります。夏には冷泉に。

坂道に歩き疲れた時にどうぞ。

 

参道を登りきると、山門(仁王門)が見えてきました!

なお、ここを左に曲がると「大神山神社」へ通じます。

 

参道最奥のお店は、茶屋さん。

大山寺や大神山神社の境内に入る前の一休憩にどうぞ。

 

この茶屋にあるポストは、「お福わけポスト」とか。

大山寺の牛像をなでる→大神山神社の馬像をなでる→このポストをなでて投函する、と大山で得た御利益を送った相手におすそ分けできるんだそう。

 

山門(仁王門)

では、いざ大山寺の境内へ!

立派な山門がお出迎え。あ、いかん。仁王様を撮影し忘れた……

 

山門をくぐると、「手水鉢」が右手に。

手をお浄めしましょう。

 

山門から、更に石段を上がっていきましょう。

 

下山観音堂

山門をくぐり、石段をあがると「下山観音堂」の姿が。

ここの御本尊は「十一面観音菩薩」さま。

ん? 狛犬ならぬ白狐がお出迎え?(白狐は観音様のお使いだとか)

志納金は、ここに納めます(有人窓口あり)

 

写経やお札を納めることもできます。合掌。

御本尊の「十一面観音菩薩」は、文字通り十一の顔を持つ観音様だそうですが、遠くてよく見えず……

 

護摩堂

「下山観音堂」の対面にたたずむ護摩堂。

御本尊は「不動明王」さま。

天台密教による護摩供を行う御堂になります。

 

御堂の奥には、燃え盛る炎を背にした勇ましい不動明王様が。合掌。

 

不動明王様を拝んだ後は、いざ本堂へ。

また石段を上がりますよ~

 

宝牛

本堂がある境内へ到着。

まず目に入るのは、デカイ牛の銅像!

かつて大山寺の参道ふもとで行われていた、西日本最大規模の「牛馬市(家畜の市場)」。

その牛馬市で扱われていた牛や馬の慰霊のための銅像や碑です。

 

この牛の銅像、「宝牛」や「撫牛」と呼ばれ、一つだけ願いをかけながらなでると、その願いが叶う……という話も。

 

開運鐘

大山寺の鐘で、誰でもつくことができていました。

……残念ながら、2022年5月現在は、感染症対策のため打鐘は禁止中とのこと。

 

大山寺本堂

ついに本堂へ到着。

昭和26年に再建された建物で、大山寺の信仰の中心地です。

 

あら、お寺にも「おみくじ」があるんですね。

しかも、9色のカラフルでカワイイ……(100円)

 

御本尊は「地蔵菩薩」さま。

いわゆる「お地蔵様」です。大山周辺は、お地蔵さまがいたるところに祀られています。

地元では「地蔵信仰」と呼んで、文化として「お地蔵様がいる生活」が根付いています。

その中心がここになるわけですね。合掌。

 

さて、下山しましょうか。

 

宝物館「霊寶閣(霊宝閣)」

大山寺を下山し、参道まで戻ってくると大山寺の参拝は終わり……ではありません!

参道の途中には、大山寺の宝物館「霊寶閣」があるので、そちらにも立ち寄ってみましょう。

 

さて、どんなお宝が?、と入館。

おtっと、「無人カウンター」!

大山寺の「下山観音堂」で志納金を納めた際にいただいた「宝物館の入館券」を納めましょう。

 

宝物館は、一間にいっさいの収蔵品が納められていました。

この写真正面には「御神輿」が写っています。

 

「御神輿」の裏には「木造・不動明王像」が。

ほぼすべてを1つの木から彫って作ってある鳥取県の保護指定文化財です。

じかに見ると、迫力ありますよ……。私の邪気も祓い給え……

 

展示室を入って左手には、書や画が納められています。

 

こちらは、かの有名な武蔵坊弁慶の書。源義経に仕えた武僧ですね。

 

こちらは、「阿弥陀来迎図」。いかにも仏画ですね。

 

展示室、向かって右手には、仏像が展示されています。

 

こちらの仏像は、木造の「地蔵菩薩像」。中国の明代のものとか。

 

こちらの木造「地蔵菩薩像」は、平安末期のもの!

撮影が下手で、ほぼシルエットのみの写真となり申し訳ありません。

ただ、年代を経ているためか像自体が黒くなっており、御尊顔に目鼻口が彫られていないものでした。

 

宝物館の最奥には、国の指定重要文化財が!……ということでしたが、取材日には不在。

案内表示だけでした。

メンテナンス中だったのか、どこかの企画展などにお出かけだったのか。

 

阿弥陀堂

宝物館も見終え、大山寺参拝も終わり……と思いきや、大山寺本堂の境内周辺から離れたところに「阿弥陀堂」があるとのこと。

「阿弥陀堂」の御本尊「阿弥陀三尊」は、国の重要文化財でもあり、ぜひ拝顔したい!

……ところでしたが、「大山寺本堂」と「大神山神社奥宮」を拝んだ後に、また「阿弥陀堂」めざして山道を歩くのは、シンドイ……

無念のギブアップとし、後日の取材を誓ったのでした。

 

下の写真は、大山寺参道にある案内板に赤丸・赤線を追記したものです。

 

 

おわりに

大山寺(阿弥陀堂を除く)をご紹介してきました。

阿弥陀堂まで辿り着くことなく下山したのは心残りでしたが、大山の懐で営々と営まれてきた文化に触れることができ、充実した時間を過ごせました。

仏教に抵抗がない方は、ぜひ足をお運びください。

 

ここまでの御高覧、ありがとうございました。

 

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