おばちゃんたちの老後生活は為替リスクがある。
米国年金が主な収入だからだ。日銀の総裁が何かを発表したりすると、円ドル・レートが変わる。レートが1円変わると、年収で数万円変わる。このあいだ年金生活シュミレーション・シートがついに完成した。
知らない間にIFS関数が登場していて、簡単に複数の条件節をつけられるのだ、ありがたい。
シュミレーション・シートが完成したので、おばちゃんは為替レートを1円ずつ変えながら、変化する年金額 対 所得税、住民税、国民健康保険料算出して、それを横行にして早見表を作ってみた。収入に対する税の割合を早見表の最後に追加してみる。
するとなかなか面白いことが分かった。
収入対税金レートがころっと変わる境目が何回かあるのだ。うちの場合だと、112円、124円、132円、144円。特に144円を超えると、税が収入の12%以上になる。最低限は6%であった。
いや~ん。税金をはらうのはいや~ん。
もともと庶民なのでおばちゃんは贅沢にあこがれていたりしない。宝石やブランドバッグにも興味がない。生活費用のために自分の時間を切り売りしなくてよくて、コンピューター関係と、猫と園芸に使えるお金があれば幸せ。税金を払うのは贅沢をするよりキライである。
私が稼ぐのに指一本上げず助けてもくれなかったオマエが、なぜ命の次に大事なお金を持っていくのか。税金を払うより、ほどほどに稼いで税金をミニマムにしてのったりと暮らしてしていけるほうが好きである。
早見表が教えるのは、日本で税負担を避けるにはやはり低収入のほうが楽なのだ。夫婦年金のみ210万円=月に17万は住民税・非課税のラインだ。ところが地方の3級自治体ではこれを193万円まで下げてくる。年に193万と194万。たった一万円の違い、月にして833円多いと、住民税を徴収し、健康保険が最低の3万円代から2倍近くになる。もう是が非でも税金を取ってやろうと人の懐を狙うお上があさましいのよ。
日銀の緩和政策は続くのか。諸処の発表のあと、先週からドルはじりじりと下がり始めた。
3円下がると年にして数十万下がる。税率は変わらないのに。
おばちゃんは、ちょっとむっとした。ただ、今のレート130円が異常なんだ。それはわかっている。
1ドル130円を突破するのか?
という時期はちょうどおばちゃんの手術の時。病院にWifiがないので、コンピューターを持ち込んでもドルを円口座に移せなかったからストレスが半端なかった。カリフォルニアの越後屋さんは、きっと130円で替えたに違いない。悔しい、30年に一度のチャンスなのに。
退院してからアイ子ちゃんに電話をしたら、やっぱり越後屋さんは130円を超えて替えていた。一本替えたのかもしれない。悔しい。その後8月9月に今度は140円台のチャンスが来て、150円は待ちすぎて逃した。
今度は125円以下に下げてきたら円からドルに戻そうかと思う。なんか、為替で年金額が下がっても、ドルの売買でリスクヘッジができるからまあ、いいか。
越後屋さんは来週またスキーに日本へ来るので、いくらでドルを売ったか聞いてやろう。彼女にはforeign currency投資口座の担当がいるから電話をしておけば指値で手数料もなしで買えるのだ。
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