近鉄電車の松阪行きは名古屋線からの急行が大半を占め、大阪線からの列車は少ないですが全て優等列車となっており普通電車は1本も無いため「宇治山田行きや五十鈴川行きでも普通電車が存在するのに・・・」って思ったことがあり、伊勢中川から近いとは言え異例だと言えます。車両の表示にも「普通 松阪」は入っておらず、快速急行と急行にしか対応していないため「突発でも設定する気は無いんだな」って思ったこともありましたが普通電車は伊勢中川だけでなく明星でも折り返しが可能で、更に明星には車庫があるため制約のある松阪折り返しを設定する必要は無く、表示も必要無いのです。

(2022.6.4 松ヶ崎〜松阪間にて撮影)

 4両単独で山田線を走る2610系X19の松阪行き急行です。この編成はB更新時に側窓の一部を大きな固定一枚窓にしていますがこの形態の2610系B更新車は他にX20しか存在せず、窓以外はX17・X18・X22と大して変わらないものの違和感があります。

(2022.6.4 松ヶ崎〜松阪間にて撮影)

 撮影した松阪行き急行は名張8:43発の727レですがこの列車は土休日にのみ運行されるただ1本の大阪線からの松阪行き急行でもあり、ロングシートの2610系が充当される唯一(⁉)の列車でもあります。またこの列車は大阪上本町7:31発の723レが名張で後ろ2両を切り離した上で継続運転する形を取っているため実際には大阪上本町発の松阪行き急行であり、事情を知っていれば723レに乗車してそのまま伊勢エリアの入口まで行けるため長距離移動時に使える列車と言えます。ただ以前のダイヤでは723レのまま五十鈴川まで通し運行していたので直接伊勢エリアへ行けなくなった分利便性は低下していますが・・・