廃墟の修道院 Villers Abbey
Bonjour!ソフィです。
少し前のことなのですが、Googleマップを眺めていたら気になる場所を発見しました。
Villers-la-Ville(ヴィレラヴィル)という、ブリュッセルから南へ40キロほど行った小さな町の中にVillers Abbey(フランス語はAbbaye de Villers)という廃墟の修道院があります。
ヨーロッパは歴史のある建物が多いので、現役で使われている古〜い教会などは至るところで見られますが、廃墟とは…?
今まで見てきた歴史的建造物とは少し毛色が違いそうだったので、夫に車で連れて行ってもらいました。
交通
ブリュッセルからだと車で4〜50分。
電車でもブリュッセル中央駅から1時間半強で行けるようですが、乗り換えが必要な上に最後は2キロほど徒歩になるので、車の方が断然楽だと思います。
営業時間
年中無休(12/24,25,31および1/1はクローズ)
4月〜10月 10:00-18:00
11月〜3月 10:00-17:00
*2022年8月26&27日は臨時で16:00クローズだそうです
*最終入場はクローズの1時間前まで
入場料
大人9ユーロ
ショップやレストランも併設されています。
レストランには20世紀初頭くらいに当時既に廃墟だった Villers Abbeyで撮られた写真が飾られていました。
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とりあえずまずは写真を。
広大な敷地に建てられた立派な建物だったことはわかりますが、天井がなかったり積み石が崩れていたりして廃墟になって久しいことがわかります。立派なバラ窓があっただろう痕跡は見られますが、もちろんガラスは1枚もはまっていません。
でも美しい廃墟といった感じでフォトジェニックなので、私が訪れたときも雑誌かなにかの撮影でドレスを着た女性たちがそこかしこでポーズをとっていました。
ここはもともと12世紀に、100年以上の月日をかけて建てられた修道院だそうです。最も多いときにはここで400人ほどの修道士が暮らしていました。
ところが18世紀のフランス革命の際に修道士はこの地を追われ、中の調度品や金品は略奪されてしまい、それ以来廃墟と化したそうです。
オーディオガイドや案内パネルもあるので、当時の修道士たちの暮らしを垣間見ることができます。
例えば彼らは食事中は一言も話してはいけないなどの厳しい掟があり、それを破ると地下牢行きだったそうです😨 その地下牢も、中には入れないけれど外から少しだけ覗くことができます。
また当時の廃墟をそのまま展示してあるわけではなく、現在は薬草庭園やブドウ園なども運営しているそうです。
こちらがそのブドウ園。一度は廃墟になった畑を、一から整備し直したそうです。ショップではここのブドウを使ったワインも買うことができます。
かなり広大な敷地なので、じっくり見学すると2時間ほどかかると思います。
また、このブドウ園や丘の上の小道などに行こうとするとかなりの階段を登ることになるので体力が必要💦 休日のお散歩にぴったりですが、心の準備と、歩きやすい靴を持って出かけることをおすすめします。