このブログを読んでくださっている方へかお
 

 

いま、悪阻で苦しんでいる人がいたら

 

「こんなひどい人もいたんだ・・・。」と

 

励みにしてほしいと思い

 

書き始めました。

 

 

 

2月24日 9W4D


 

昨夜は久しぶりに良く眠れた。

というのも、日曜日は工事がお休みなので

昼も夜も駅の工事はやっていなくて

静かな一日だった。 

工事の音がないって、平和すぎる…。

 

こんなささいなことだが、

毎日毎日騒音を聞かされている私にとっては

最高にうれしいことだった。



 

看護師の朝の巡回が終わり、

朝食の配膳車がガトゴトとやってきた。

 

もちろん、我が病室の前は

スルーだ。

 

もうほぼ1ヶ月飲まず食わずだったが

私も赤ちゃんも一応生きていることに

人間は結構頑丈にできているんだと

つくづく思う。

 

今日は内科Drが病室へ来てくれるように

手配してくれていた日だった。

 

天井を見上げて内科Drが来るのを待った。

 

トントン・・・・・。

ドクターが来たようだ!

 

「はい。」

 

「おはようございます。どうですか、お変わりないですか?」

 

やってきたのは内科Drではなく

いつもの産科のDrの巡回だった。

 

今日の当番医は副院長だった。

また、この副院長っていうのも

独特な個性の持ち主で話しづらかった。

 

アー言えば、コー言うってな感じだったので

結論がない話を、話すのも面倒だし

これ以上無駄にあまり体力を消耗したくなかったので

社交辞令で会話を済ませていた。

 

「いつもと、変わりないです。」

 

「あっ、そう。必ず、そのうち治まるから。」

 

はいはい、そうですね。そのうち治まるといいですね!!




 

今まで、Drや看護師に期待している自分がいた。

 

点滴をしたら、少しは重症妊娠悪阻が軽くなるのではないか?

 

こんなに重症な悪阻の患者に対し、看護師もさすがに

やさしくしてくれるのではないか?

 

長年やってきたDrなら、悪阻を軽くするすばらしい知恵を知っているのではないか?



 

けど、その期待もことごとく裏切られていった。

 

日々実感していることは

当たり前のことだが、結局他人は他人なのだ。

そして、この辛さがわかるのは

誰でもない、私だけなのだ。

 

だから、もう期待をしないようにしていた。

いちいち一喜一憂している体力も気力ももったいないし

異様に疲れる。

 


 

 

トントン・・・・・。

 

「おはようございます。内科の宮城です。全然食べられないんだって?」

 

まちにまった、内科のDrがやってきた。

 

「はい、そうなんです。もう1ヶ月近く水さえも飲めなくて

体力も筋力も落ちてしまい、歩くこともあまりできなくなりました。

このまま点滴だけで大丈夫なのかと・・・。」



 

「IVH(注意下記に説明あり)は悪阻ではめったなことがない限り、

悪阻の人はやらないよ。

一回そういう人が他の病院でいたけど

IVHやるなんていう患者は精神科行きだから・・・・!」


 

 

はっ??????



 

通訳するとこうゆうことだ。

たかが、悪阻でIVHをやるって言うような患者は大袈裟なんだ。

そうゆう患者は精神的におかしいから

精神科に行ったほうがいい。


 

そうゆうことだった。



 

何なんだ?どいつもこいつも、悪阻をなめやがって!!!!!

重症妊娠悪阻で1ヶ月も飲み食いできずおまけに切迫流産。

さらにおまけに子宮筋腫ときたもんだ。

それにこんな騒音病院いたら、

精神的にもおかしくなるよ!!



 

一瞬怒りが私の心を埋め尽くしたが

怒るっていうのは意外と体力気力を要し、

そんなカロリーを消費するような行為は今の

私には難しく

一瞬でその怒りの火を消火した、

そして、心は悲しいという気持ちで一杯になった。


 

・・・・・・また、期待した自分がいた。

 

内科Drならなにか良い知恵をもっているんではないか?

 

と。


 

期待しないといいつつ、期待している自分がいた。




 

結局、血液・尿検査の結果

飢餓状態がMaxだったため

末梢血管(手、足の血管)から

高カロリーの点滴をやることとなった。

 

これは高カロリーだけあって、濃度が高く

血管に染みてイタイイタイ!!

 

血管がどのように走っているのかが

はっきりわかるように

血管に沿って痛いのだ。

 

「痛いよ・・・・。痛いよ・・・・・・。痛いよ・・・・・・。痛いよ・・・・・。

痛いよ・・・・・。痛いよ・・・・・。」

ベッドで吐気と戦いながら一人、声になるかならないかの声で

痛い痛いといい続けた。

 

心も身体もぼろぼろだった。

 

主人は新しい事業のことで

めちゃくちゃ忙しく

毎日面会に来てくれたが10、15分という短い時間。

その間マッサージをしてくれたが

心ここにあらず、事業のことでいっぱいいっぱい。

 

痛い、痛い、痛い・・・・・。

涙ポロポロ、泣かない日はなかった。

涙の水分がもったいない。


 

 

注意IVH(中心静脈栄養)の簡単な説明

普通の点滴は腕などの末梢血管から行いますが

IVH(中心静脈栄養)は口から栄養が取れない人に

高カロリーの栄養補給をするために濃度の濃い液体を使用するため

鎖骨下などの太い血管にカテーテルを留置して

そこから液体を流すといったかんじでしょうか。

末梢血管から高濃度の液体を流すと

痛みや腫れといった症状とともに

静脈を閉塞してしまうため

行いません。

 

よんでくださってありがとうございます。

 

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