アフラック徹底分析

アフラックの保険を中心に保険関係の役立つ情報を発信!※当ブログのリンクには広告が含まれます。

【アフラック】解約返戻金の計算&確認方法まとめ

 今回はアフラックの解約返戻金の確認方法等についてまとめていきます。アフラックは保険商品によって解約返戻金の有無や返戻率が大きく異なります。また、同商品でも解約払戻金の有無が異なることも多々あります。下記を参考に確認していただければと思います。

解約返戻金の確認方法

 アフラックの解約返戻金確認方法は下記2点です。

よりそうネットで確認

 アフラックには「よりそうネット」という契約者専用サイトがあります。よりそうネットにて解約返戻金が確認可能です。全ての契約で確認できるわけではないですが、既に登録している方はよりそうネットから確認するのが手っ取り早いでしょう。電話は煩わしいためネットで確認したいという方におすすめです。

 また、解約返戻金の確認以外にも「住所・電話番号変更」「保険証券再発行」「クレジットカード払いへの変更」等々、各種手続きに対応しております。アフラックの契約者の方であれば登録しておいて損はないでしょう。

※深夜に確認しようとしたらサービス時間外でした。営業時間には要注意です。

コールセンターに連絡して確認

 ネットで確認するのは面倒という方であれば下記コールセンターに連絡しましょう。解約返戻金を確認するだけであれば電話したほうが早いです。

※契約者の方からの連絡が必要です。また、営業時間にも注意が必要です。月曜日や祝日明けなどは電話が混みあいます。

解約返戻金の計算について

 よりそうネット・電話等での問い合わせ以外に正確な解約返戻金額を確認する方法はありません。下記はあくまで参考程度にしていだければと思います。解約返戻金がある商品・ない商品、返戻率が高い商品・低い商品があります。

 例えば、アフラックの初期EVER「一生いっしょの医療保険EVER」は基本的に掛け捨ての保険ですが、終身特約(死亡保障)を付加している場合は解約返戻金があります。

 参考例として、2008年2月に61歳女性の方が旧EVERに終身特約100万円を付加して契約したとしましょう。当時の条件で終身特約100万=2918円です。2024年4月に解約したとします。2918円×194ヶ月=566092円支払っていることになります。この場合の返金額が45万円弱になります。返戻率としては80%程。思ったよりも返戻率が良かったです。

 また、2016年7月に66歳女性の方が「ちゃんと応える医療保険EVER」に終身特約100万円を付加して契約していたとしましょう。当時の条件で終身特約100万=3394円です。2024年4月に解約したとしましょう。3394円×93ヶ月=315642円支払っていることになります。この場合の返金額が18万円程度です。返戻率としては57%程。先程の例と比較すると返戻率が低いですね。

 アフラックの最近の終身特約は「低解約返戻金型」というものになっています。通常の死亡保障の返戻率と比較すると70%程度に払い戻し率が抑えられています。そのため、同じ死亡保障でも上記のように差が出ます。

 「一生いっしょの医療保険EVER」でも、最近終身特約を中途付加していた場合は「低解約返戻金型」となっているはずです。自身が加入している保険に付加されている死亡保障が「低解約返戻金型」かどうかがポイントですね。

 また、加入していた期間が短い場合は返戻率が悪くなります。上記のように加入期間が長い契約であれば返戻率が高くなります。

 「一生いっしょの医療保険EVER」「もっと頼れる医療保険EVER」「ちゃんと応える医療保険EVER」等のEVERシリーズは、終身特約が付加されていない場合は基本的に解約払戻金はありません。※健康祝い金特約などが付加されている場合など一部例外もあります。

解約返戻金はいつ頃振り込まれるか

 アフラックに解約書類が到着後、不備が無ければ5営業日以内を目安に振り込まれます。土日祝日が挟まると振り込まれるまでに日数がかかるケースも多いようです。スムーズに返戻金を受け取るために書類不備などがないよう慎重に対応しましょう。

 通常の解約ではなく「条件付き解約」の場合は、解約払戻金が振り込まれるまでに時間がかかるため注意が必要です。条件付き解約は、既契約と新契約の保障空白を空けずに保険を切り替えるための手続き方法です。そのため、新契約成立後に旧契約が解約されるという流れになります。新契約の1回目の保険料が引き落としされるまでは旧契約が解約となりません。新契約の保険料引き落とし後に解約返戻金が振り込まれるという点を認識しておく必要があります。

まとめ

 今回は解約返戻金について再度確認してまとめていきましたが気付くことが多々ありました。以前にも記事にしましたが昔の保険は返戻率が高いケースが多いですね。

 上記の「新がん保険」「スーパーがん保険」のように返戻率が高い商品もあれば、旧EVER(終身特約なし)のように完全に掛け捨ての保険もあります。アフラックに問い合わせをすれば解約返戻金のシミュレーションや振込時期などは簡単に確認できるため、コールセンターを利用するのが手っ取り早いと感じます。是非確認してみて下さい。

【アフラック】特約ワイド・特約もっとワイドの保障内容&デメリットを徹底分析!

 アフラックの特約ワイド&特約もっとワイドの保障内容や良い点・悪い点を再確認したためまとめていきます。「スーパーがん保険」「21世紀がん保険」などに付加可能な特約として販売されていた特約です。

 特約ワイドは平成7年から平成16年までの販売。特約もっとワイドは平成16年から平成20年まで販売されていました。販売期間も長いため契約している方は多いでしょう。正式名称は重大疾病治療特約

特約ワイドの保障内容&デメリット

 保険期間は「10年」「20年」「90歳満期」の三プラン。特約ワイドに付加されている保障は大きく分けて二つ。シンプルですが内容が若干複雑です。

重大疾病治療給付金

 重大疾病治療給付金は「急性心筋梗塞治療給付金」「脳卒中治療給付金」の二つの保障が付加されています。保障を受け取るための条件は下記の通り。

 「責任開始以後の疾病を原因として急性心筋梗塞または脳卒中を発病し、始めて診療を受けた日からその日を含めて60日以上、所定の状態が継続したと医師によって診断された時に支払います。」

 保障金額は100万~600万まで。受け取れるのはそれぞれ1回限り。65歳以降の保障額は半額となります。

 ここでいう所定の状態とは、脳卒中の場合は「言語障害」「運動失調」「麻痺」などを指し、急性心筋梗塞の場合は「労働」の制限を指します。内容が複雑のため詳細はWEB約款かコールセンターに確認することをおすすめします。

重大疾病死亡保険金

 責任開始以後の疾病を原因として発病した急性心筋梗塞または脳卒中を直接の原因として死亡したときに受け取れる保障です。

 保障金額は100万~600万まで。上記の重大疾病治療給付金と同額となります。こちらも同様に65歳以降の保障額は半額

特約ワイドのデメリット

 第一に保障を受け取るための条件が非常に厳しいです。「労働制限」「言語障害」など所定の状態が60日以上継続しなくては受け取れないという設定です。アフラックの最新の「重大疾病一時金特約」においては、治療目的で一日でも入院すれば保障対象になったり、保障の範囲も幅広く設定されています。

 受け取れる回数が一回限りというのも心もとないです。最近の保険は1年毎に回数無制限で受け取れるというのが定番です。他社では180日に一回受け取れるいう商品も出てきています。

 また、65歳以降で保障額が半額になるというのも痛いですね。急性心筋梗塞・脳卒中のリスクが高くなる年代に突入した際に保障額が減ってしまいます。

特約ワイドVタイプ

 特約ワイドには「特約ワイドVタイプ」というプランも存在します。保障内容はほぼ同じですが変更点がいくつかあります。特約ワイドには解約払戻金があります。特約ワイドVタイプには解約払戻金がありません。解約払戻金を無くすことで保険料を割安にしています。

 また、保険期間も「更新型」から「終身」に変更されています。保障を一生涯継続できるのは嬉しいですね。自身の契約内容がどちらに該当するか確認することをおすすめします。

特約もっとワイドの保障内容

 保険期間は「終身」のため一生涯継続可能です。特約ワイドから一部保障内容が変更されています。特約ワイドは65歳以降で保障が半額になりましたが、特約もっとワイドは65歳以降も満額で保障されます。

重大疾病入院給付金

 脳卒中・急性心筋梗塞の治療目的で入院した際の入院保障。入院日額は5千円または1万円。一日目から保障します。1回の入院につき180日まで。通算1095日まで保障。

 1入院180日まで保障される点はGood。入院が長引く可能性の高い、脳卒中と急性心筋梗塞の入院を手厚く保障できるのは良いですね。

重大疾病治療給付金

 上記の特約ワイドと同様です。急性心筋梗塞・脳卒中の治療目的で所定の状態になった際の一時金保障です。支払限度はそれぞれ一回限り。50万円または100万円。

重大疾病死亡保険金

 脳卒中・急性心筋梗塞で死亡したときに重大疾病治療給付金の10分の1を保障。

特約もっとワイドのデメリット

 重大疾病入院給付金は問題ありませんが、重大疾病治療給付金の内容が気になります。特約ワイドのデメリット時にも記載しましたが一時金を受け取れる条件が厳しい点と受け取りが1回限りというのはデメリットといえます。

 65歳以降半額というデメリットがなくなった点は良い改善点です。

まとめ

 がん保険に付加することで三大疾病をまとめて保障ができるようになるという画期的な特約でしたが、最近の三大疾病系の保険の保障と比較すると見劣ります。

 とはいえ、20年以上前に販売された保険のため保険料も安いはずです。「保障内容が手薄いから解約して最新の三大疾病保険に乗り換えよう!」と安易に考えるの危険です。

 例えば、50歳男性の方が「特約もっとワイド」の日額5千円コースに契約したとしましょう。保障内容は「重大疾病入院給付金5千円、重大疾病治療給付金50万円、重大疾病死亡保険金5万円」保険料は2200円です。20年後、70歳男性の方が同様の保障を同じ保険料で契約することは不可能です。ちなみに、50歳女性の方が同様の保障を持つとなると保険料は1730円です。当然ながら70歳女性が同様の保障を同じ保険料で契約することは難しいです。

 現在解約や見直しを検討している方は、「特約ワイド」「特約ワイド」のみの保険料がいくらなのかを確認してからの方が良いでしょう。コールセンターに連絡すれば簡単に確認可能です。特約のみの解約や特約も含めて継続するかは保険料確認後をおすすめします。

【アフラック】やさしいEVER保障内容まとめ!良い点&悪い点を徹底調査

 「健康に不安がある人も入りやすい医療保険やさしいEVER」の保障内容を再確認したがためまとめていきます。アフラックの「やさしいEVER」シリーズの第一弾として登場した商品です。発売期間は、H19-H22年までと比較的短め。当時は持病がある人が入れる医療保険は限られていたため画期的な商品でした。

 やさしいEVERシリーズは、やさしいEVER→新やさしいEVER→もっとやさしいEVER→ちゃんと応える医療保険やさしいEVERと続いていきます。今回は、初期のやさしいEVERについての記事となります。

※やさしいEVERシリーズは通常のEVERよりも保険料が割高です。持病がある方でも加入しやすい「緩和型医療保険」といわれる医療保険です。

やさしいEVERの保障内容

 とてもシンプルな保険です。主契約は、入院保障と手術保障のみ。保障内容はシンプルですが認識しておいた方が良い内容が多々あるためまとめていきます。

疾病・災害入院給付金

 病気やケガで入院をした際の保障です。一日目から保障。1回の入院につき最高60日。通算1095日まで保障します。ケガの入院保障は90歳まで。

 ポイントとしてはケガの入院保障に満期がある点ですね。最近の医療保険は病気もケガも一生涯保障しますというのがスタンダートですが、この保険のケガ入院保障は満期があります。

 1回の入院限度日数60日を使い切った場合、180日空けると入院の限度日数が復活します。「180日ルール」といわれる規定です。

 上記、旧EVERの記事でも書きましたが「180日ルール」については、最新の医療保険よりも緩い設定となります。全く異なる原因疾患で入院をした際は180日間空いていなくても入院保障が使えます。ここは良い点ですね。

手術給付金

 病気やケガで手術をした際の保障です。保障額は入院日額の10倍。一部の手術を除いて回数無制限です。こちらはケガも終身保障。

 保障対象の手術は約款所定の88種類です。この中には、一部放射線の保障も含まれています。健康保険連動型の手術保障ではないため、保障の対象となる手術は最新の医療保険には劣ります。最新の医療保険の手術保障(健康保険連動型の手術保障)が約1000種類の手術が保障対象であるのに対して、約款所定の88種類の手術というのは500‐600種類程度の手術が保障対象となります。

終身特約

 終身の死亡保障です。やさしいEVERは特約として死亡保障も付加可能でした.

「EVERシンプル」「EVER PRIME」といった最近の医療保険の死亡保障は「低解約返戻金型」のため解約返戻金が少なめですが、やさしいEVERの死亡保障は低解約返戻金型ではありません。特約の保険料は高めですが解約払戻金額も大きめです。ざっくりと、特約保険料の7割程度です。このあたりもやさしいEVERの特徴です。

やさしいEVERのデメリット

入院保障

 やさしいEVERの入院保障は病気・ケガどちらでも使用可能です。ただ、ケガの入院保障は90歳までとなっています。最近の医療保険は病気・ケガ問わず終身保障が主流です。ケガの入院保障に満期がある点については若干気になるところです。

手術保障

 やさしいEVERの手術保障の対象範囲は最近の医療保険よりも狭い範囲のものとなっています。具体的には、保険会社が定める約款所定の88種類の手術に限定されています。88種類の手術というのは、細かく区切れば500‐600種類程度の手術となります。最近の医療保険の手術保障範囲(健康保険連動型の手術保障範囲)が1000種類程度であることから、適用対象の手術数が少ないことが分かります。

先進医療

 当然ながら先進医療保障はありません。アフラックの医療保険は特約の中途付加ができる時代もありました。「先進医療特約」のみを後付けしている方もいるかもしれません。一部の「やさしいEVER」契約者の方以外は先進医療保障を付加していないはずです。気になる懸念点です。

女性の保険料が高い

 初期のやさしいEVERは女性の保険料が高いです。男性・女性の主契約保険料が同一であるためです。最近の医療(がん)保険では考えられませんが、昔のアフラックは男女同一保険料を採用している時期がありました。2‐30代を除き、女性よりも男性の方が入院・手術のリスクが高いです。そのため女性よりも男性の保険料が高くなるのが一般的です。やさしいEVERは40歳以上の方のみ契約できる保険でした。最近の医療保険と比較すると、女性の契約条件は良くありません。

 やさしいEVERは発売後20年以上経過しています。普通に考えれば20年前に加入した保険を解約して最新の医療保険に加入すると保険料はとても高くなります。ただ、やさしいEVERの場合女性の保険料が非常に高めに設定されています。女性の場合、やさしいEVERから他社の緩和型医療保険に切り替えても保険料はさほど変わらないでしょう。

 チューリッヒの緩和型医療保険「プレミアムZワイド」オリックスの緩和型医療保険「キュアサポートプラス」でシミュレーションしたところ保険料が安くなるケースも多々ありました。20年近く経過した医療保険を同条件の医療保険に切り替えて保険料が安くなるというのは極めて珍しい。初期のやさしいEVERは手探りな状態で発売されたのでしょう。保険料の設定が厳しいです。

 ただ、死亡保障の特約を付加している場合は見直しをすると十中八九高くなります。ちなみに、男性の保険料に関しても最近の保険よりは保険料が割高です。とはいえ、女性の保険料ほどではありません。

まとめ

 再度じっくりと保障内容・料金等を振り返りましたが気になる点がいくつもありました。メリット・デメリットが明確に分かれています。

 入院保障に関して、ケガの入院は90歳までだが180日ルールは最新の医療保険(EVERシンプル)よりも条件が良いという点。手術保障に関して、手術の保障範囲は狭いものの日帰り手術も入院時の手術と同額保障されるという点など。

 ただ、やはり主契約部分の保険料が男女同一というのは女性からしたら厳しいですね。最新の保険と比べると明らかに見劣りするコストパフォーマンスです。

 もし私が「やさしいEVER」の女性契約者であれば、解約して新規の医療保険に見直しを考えます。加入後最低でも15年以上は経っているはずなので見直しできる健康状態であればという条件付きではありますが・・・。

 アフラックの医療保険は特約中途付加の制度が無くなってしまったため、「先進医療」「通院」「三大疾病一時金」などの特約を付加する場合は「EVERシンプルプラスプラン」というプランで保障を付けたしする他ありません。通常の医療保険を一本プラスで加入するよりは手軽に加入できるケースが多いです。

【アフラック】旧EVER・EVERハーフは見直し必須?保障内容&デメリットを分析!

 アフラックの医療保険といえば「EVER」シリーズ。今回はEVERシリーズの原点である旧EVERについて振り返ります。「一生いっしょの医療保険EVER」「将来保険料が半額になる医療保険EVERハーフ」「将来保険料がゼロになる医療保険EVER払済みタイプ」の3商品が初期EVERです。保険料の払方が違うだけで保障内容自体は同じです。平成14年から平成21年まで発売されていました。当時は更新のない一生涯の医療保険というのは画期的でした。どれも保険期間は終身です。

旧EVERの保障内容

 昔のEVERは保障内容が非常にシンプル!最近の医療保険は、健康祝い金や三大疾病一時金、入院時に一時金支給などの特則が付加されていたり内容が複雑です。旧EVERは誰でも分かる親切設計。アフラック最新の医療保険「EVERシンプル」よりもシンプルです。主契約の保障は二点のみ。

疾病・災害入院給付金

 病気やケガで入院をした際の入院保障。1日目から保障。1入院の限度は60日。通算1095日まで保障します。ケガの入院は90歳まで。

 一般的な入院保障です。1回あたりの入院限度日数60日を超えた場合は180日間空けると入院保障が復活します。一般的に180日ルールといわれる規定ですね。旧EVERの180日ルールは「EVER PRIME」「EVERシンプル」といった新しい医療保険の180日ルールよりも緩く設定されています。内容が良いです。

 「EVER PRIME」「EVERシンプル」など最近の医療保険の場合、病気で入院をして60日の入院限度日数を使い切ってしまうと原因疾患が異なる病気で入院をしたとしても180日間空けないと入院保障は受け取れません。それに対して、旧EVERの場合は原因疾患が全く異なる病気であれば180日ルールの対象外となります。連続して入院保障が使えます。このあたりは旧EVERの強みです。

手術給付金

 病気やケガで手術をした際に保障。手術の種類によって、入院給付金の10倍・20倍・40倍のいずれかの保障となります。一部の手術を除いて回数無制限。

 手術給付金の対象は、約款所定の88種類の手術となっています。88種類というのは大きく分類をした際の数字のため、極端に保障対象の手術が少ないというわけではありません。健康保険連動型の手術保障が約1000種類の手術を保障するのに対して、約款所定の88種類の手術保障は約500‐600種類といったイメージです。放射線治療に関しても照射の量によっては手術給付金の保障範囲です。健康保険連動型の手術保障と比べると保障の範囲は狭いものとなっています。

 ここまでが主契約。下記は特約です。

疾病・災害長期入院給付金

 病気やケガで継続61日以上の入院をした際に保障。1回の入院につき61日目から180日目まで保障。通算1095日まで。

 長期入院に対しての保障です。大きなリスクに対してしっかり備えることができる良い特約ですね。ただ結構特約保険料が高め。

疾病・災害通院給付金

 病気やケガで5日以上の継続入院後、退院日の翌日から120日以内の通院を保障。1回の通院対象期間内の通院を最高30日まで保障。通算1000日まで。給付金額は入院給付金の6割。入院保障が5000円であれば通院保障は3000選といった感じです。

 昔の医療保険のため、継続5日以上の入院が必要という条件付きです。最新の医療保険の通院保障には及びませんが仕方ないですね。

女性疾病特約

 女性疾病特約は、女性疾病入院給付金・形成治療給付金の2つの保障が含まれます。まず、女性疾病入院給付金について。女性疾病の治療目的で入院をした際に主契約の入院保障にプラスして入院保障を給付。1回の入院につき60日まで。通算1095日まで保障。

 次に、形成治療給付金。治療を目的とした下記3種類の手術を保障。1回につき10万円。回数は制限無しとなっています。

①瘢痕に対する植皮術②瘢痕拘縮形成術③女性特定疾病による乳房切除術。

※美容整形や正常分娩の際などには女性疾病特約は使えません。

 上記3つの特約は取り外し可能です。初期EVERの特約はどれも保険料がそれなりに高いため、保険料を抑えたい場合は特約を取り外すというのも手段の一つです。

もらえる頼れる医療保険EVERボーナス

 初期EVER発売期間中に「掛け捨て」ではないEVERも発売されていたため触れておきます。「もらえる頼れる医療保険EVERボーナス」という商品です。初期EVERとの違いは二つあります。

 1点目は「健康祝金特約」という特約が付加されているという点。10日以上の継続入院が無ければ10年ごとに祝い金が受け取れます。最終更新は70歳まで。

 2点目は「解約返戻金」があるという点。死亡保障が付加されています。入院日額5千円のタイプであれば50万円、入院日額1万円のタイプであれば100万円といった具合です。経過年数に応じた解約払戻金があります。

 3点目は「保険料半額タイプ」での契約であるという点。EVERボーナスは60歳半額・65歳半額のどちらかの契約となります。

旧EVERのデメリット

 初期の医療保険ということもありデメリットもいくつか存在します。既に保障内容説明欄で挙げていますが再度まとめていきます。

ケガの入院保障

 ケガでの入院は90歳までとなっています。高齢者ほどケガでの入院リスクが高くなるため、保障が必要な時に満期を迎えてしまっていたという可能性もあり得ますね。そんなに長生きしないよ!という方には関係ない話かもしれませんが懸念点の一つです。

手術の保障範囲

 最新の医療保険よりは手術の保障範囲が狭いです。健康保険連動型の手術保障ではありません。気になるポイントですね。

先進医療保障

 旧EVERには先進医療保障はありません。大きなリスクに対してカバーしきれないという部分には不安が残ります。以前までは特約の中途付加という取り扱いがあったため、旧EVERに先進医療を付加することもできましたが現在はできなくなっています。先進医療の保障が欲しい場合は保険の切り替えかもう一件保険をプラスで持つ必要があります。

EVERハーフの保険料半額はいつからか

 EVERハーフは該当の年齢(60歳or65歳)が来たらすぐに保険料が半額になるわけではありません。仮に60歳半額プランに加入していた場合、60歳の誕生日が到来した月から保険料が半額になるのでは?と思ってしまいがちですが全く異なります。

 正確には、保険料半額開始年齢(60歳or65歳)の誕生日後に到来する最初の年単位の契約応当日以後、保険料が半額になります。契約日が6月だと仮定すれば、60歳or65歳になった後に迎える最初の6月から保険料が半額になるというイメージです。保険料払済プランの場合の払済開始時期も同様の内容です。ちょっとややこしいポイントです。

旧EVERは見直し必要か

 旧EVERは良い保険です。古い保険のためデメリットもありますが良い点も多々あります。上記で挙げた「180日ルール」が緩い点や「手術保障」が大きい点などがメリットです。白内障や大腸ポリープの日帰り手術などであれば最新の医療保険よりも手厚く保障されるケースもありますからね。

 見直しと一言で言ってもいくつも方法があります。「現在の契約を解約して最新の医療保険に切り替える」「現在の契約の特約を解約してもう一本保険に加入する」「現在の契約を残して新たに保険に加入する」などなど。

 私であればEVERハーフとEVER払い済みプランは解約しません。将来の保険料を前払いで払っているイメージですからね。途中で解約するのは勿体ないです。旧EVERの発売時期から逆算するとある程度年数が経ってるでしょうしね。

 現在の契約に懸念があるのであれば、現在の契約は残しつつ最新の医療保障を付けたしするというのも選択肢の一つです。アフラックには「EVERシンプルプラスプラン」という付け足し用の商品があります。

 入院時の治療給付金のみが主契約のため、通常の医療保険を新たに一本契約するよりは保険料が抑えられます。治療給付金があれば、旧EVER(EVERハーフやEVER払済み含め)の弱点は少なからずカバーできます。治療給付金にプラスして先進医療や三大疾病系の保障を付加可能です。

 EVERシンプルプラスプランはサブポジションの保険としては良い内容ですが、メインの保険として持つには心細いです。入院保障やEVERと組み合わせるのが良い持ち方だと考えています。

まとめ

 ネット上では古い保険のため保障が手薄いという評判や口コミをよく見かけます。決して間違ってはいないのですが、最新の保険よりも保障が手厚い点もあります。決して悪い保険ではありません。

 最新の医療保険と見比べてしまうと気になる部分もあるため一概には言えませんが、個人的には悪い保険ではないと考えています。アフラックの最新の医療保険と見比べてみたい場合は「EVERシンプル」の記事を参照いただければと思います。

【アフラック】特約MAX(マックス)の保障内容&デメリットを徹底分析!

 アフラックの「特約MAX」の内容を再確認したためまとめていきます!がん保険に付加する医療保障という珍しい特約です。H14年からH25年まで発売されていました。契約件数が多い「新がん保険」「スーパーがん保険」に付加可能な特約ということもあり特約MAXを契約している方も多いと思います。

特約MAXの保障内容

 保障期間は「終身」「定期」の2パターン!

 多くの方が保険期間「終身」で契約しているかと思います。「定期」の場合、「5年」「10年」「80歳」「90歳」のいずれかです。「MAX変更」という手続きで「定期」から「終身」に変更できるケースがあります。また、保障内容に関しては「短期入院追加特則」という特則が付加されているか否かで若干異なります。

疾病・災害入院初期給付金

 病気・ケガの治療目的で継続5日以上の入院をしたときに2万円。「短期入院追加特則なし」の場合の保障です。

疾病・災害入院給付金

 病気(悪性新生物以外)・ケガの際の入院保障です。1日あたり5千円受け取れます。「短期入院追加特則なし」の場合は5日目からの保障。「短期入院追加特則あり」の場合は1日目から保障。

 「短期入院追加特則なし」の場合は5日目からしか入院保障が受け取れません。それを補うのが上記の「疾病・災害入院初期給付金」です。悪性新生物は保障されません。また、ケガの入院保障は90歳まで。

 1入院の限度日数も短期入院追加特則のありなしで若干異なります。ありの場合「64日」「124日」「184日」「1004日」無しの場合「60日」「120日」「180日」「1000日」となっており、契約時に指定した限度日数が適用されます。どちらも通算限度は「1095日」で共通です。プランによっては長期入院にも対応しているのは良いですね!

手術給付金

 病気・ケガの治療目的で所定の手術を受けた際の保障です。手術の種類によって「5万」「10万」「20万」と保障額が変動します。こちらは入院保障と違い、悪性新生物の手術も保障します。

 保障の対象となるのは約款所定「88種類」の手術です。88種類?少ないなと思いがちですが、多くの手術がカバーされています。放射線の照射量によっては放射線治療も保障の対象となっています。健康保険に連動した手術保障ではないという点は注意が必要です。

 放射線に関しては上記でまとめています。かみ砕いて言えば、50グレイ以上の照射を当てた場合に保障を受け取れる可能性があります。

介護一時金

 特約MAXの介護保障をプラスしたバージョンです。「認知症」「寝たきり」で所定の状態になった際に保障。1回限り100万円が受け取れます。所定の状態というのが複雑なため、詳細が気になる場合は約款を参照していただければと思います。

特約MAXのデメリット

定期型に注意

 「終身」タイプではなく「定期」鄭プで契約している場合があるため注意が必要です。「定期」タイプは目先の保険料は安いものの更新があります。また一定の年齢で保障が終わるケースもあります。「終身」タイプで契約している方が多いですが一旦自身の特約MAXの保険期間を確認することをおすすめします。

がん(悪性新生物)の入院保障

 特約MAXはがん(悪性新生物)の入院は保障対象外です。がんの入院の際、がん保険の主契約+特約MAXの保障を両方利用できると思いがちですが、がん保険の入院保障しか受け取ることはできません。

 とはいえ、特約MAXが付加可能な「新がん保険」「スーパーがん保険」は入院保障が手厚いがん保険のため気にする必要はないかもしれませんね。一応注意事項として挙げておきます。

ケガの入院保障

 特約MAXの入院保障は、ケガによる入院の場合は90歳までとなっています。病気による入院は終身です。90歳以上はケガで入院しても保障が使えないため注意が必要です。

手術の保障範囲

 特約MAXの手術保障の適用範囲は約款所定の「88種類」の手術に限定されています。健康保険に連動した手術保障ではないため最新の医療保険と比較すると手術保障の適用範囲は狭く設定されています。この点もかみ砕くと、健康保険連動の手術は約1000種類、約款所定の88種類の手術は500‐600種類程度といった感じです。

 特約MAXの手術保障は最低保障額が入院給付金日額の10倍と高めに設定されています。受け取れる場合は保障額が大きいです。このあたりは良し悪しがありますね。手術が全てが全て保障されるわけではないという点は認識しておく必要があります。

特約MAXは大腸ポリープや白内障手術は保障対象?

 特約MAXは一般的な医療保険の保障と類似しています。手術件数が多い「大腸ポリープ」と「白内障」の手術が保障対象か約款を確認したため記載していきます。

特約MAX約款確認

 アフラックの特約MAXは「対象となる手術」「手術の保障倍率」をWEB約款で確認できるようになっています。というわけで早速白内障の手術から確認してみました。

 約款の手術番号68番に「白内障・水晶体観血手術」というものが存在します。給付倍率2倍。「5万」「10万」「20万」の手術保障であれば「10万」となります。最近の医療保険は日帰り手術の場合、もっと小さな保障となるケースが多いです。特約MAXは手厚いですね。

 次に、大腸ポリープについても確認しました。約款の手術番号87番に「ファイバースコープまたは血管・バスケットカテーテルによる脳・咽頭・腹部臓器手術」というものが存在します。内視鏡での一般的な大腸ポリープの手術であればこちらが該当するでしょう。手術倍率は1倍。上記の中であれば「5万」が該当します。

 WEB約款で確認するのは面倒くさいという方には、更に簡単に手術保障の対象有無が確認できるサービスを紹介します。

ダックの手術検索ツール

 ダックの手術検索ツールというサービスです。アフラックの医療保険や医療特約の契約者の方を対象に保障対象となる手術や給付金額の概算を教えてくれるという便利なサービスです。スマホやPCで登録不要で簡単に利用可能です。

 試しに「特約MAXシリーズ」「白内障」で検索してみました。

「手術名」「対象可否」「給付倍率」「保険金額」

しっかり表示されますね!

特約MAX以外も気になったため確認してみました。

 「EVERシンプル」をはじめとした発売年が比較的直近の医療保険群です。

 こちらもしっかり表示されますね!気になる方は利用規約等、注意事項を確認の上ご自身で確認してみて下さい。

ダックの手術検索ツール

 利用規約にも記載されていますが、上記ツールはあくまで参考値になるという点には注意しておきましょう。白内障や大腸ポリープの手術といっても一つ二つではないですからね。詳細を正確に確認したい場合はアフラックの保険金コンタクトセンターに確認しましょう。

特約MAX21・新健康応援団とは

 「特約MAX」の類似商品として「特約MAX21」という特約があります。特約MAXが「新がん保険」「スーパーがん保険」に付加可能な特約であるのに対して、特約MAX21は「21世紀がん保険」「がん保険フォルテ」に付加可能な特約です。こちらも現在は販売停止されています。

 保障内容はほとんど同じです。主な相違点としては、特約MAX21での入院保障は「上皮内新生物」が保障対象外となっています。21世紀がん保険から上皮内新生物での入院も保障対象となりましたからね。上皮内新生物での入院保障は主契約から受け取ってくださいというスタイルです。

 過去に21世紀がん保険と特約MAX21をパッケージ化して販売していた時期がありました。新健康応援団というのは、21世紀がん保険+特約MAX21をセット販売していた際の総称です。

まとめ

 メリット・デメリットがある特約です。個人的には余分な保障は省いて重要な保障を補える良い特約だと考えています。新がん保険・スーパーがん保険の入院保障の手厚さを考慮して、がん(悪性新生物)の保障を省いているなど合理的です。

 手術の保障も手厚いですね。最新の医療保険と比べると手術の保障範囲は狭いですが、日帰り手術でも保障範囲であれば日額の10倍保障を受け取れる可能性があります。これは強いですね。

 また、新型コロナウイルスでの自宅療養が保障対象だった時代は入院保障を受け取って助かったという人も多かったのではないでしょうか。

 手術の保障範囲が狭い点と放射線治療保障も条件付きである点、先進医療保障などは当然対象外であることを考慮すると、アフラックのEVERシンプルで先進医療特約のみ付加して保障を強化する等良いかもしれませんね。

 EVERシンプルは入院保障を不担保にできるため、保険料を抑えて足りない保障を付加することが可能です。興味ある方は参考にしてみていただければと思います!!

【アフラック】がん保険フォルテのデメリットを完全分析!保障内容まとめ

 今回は、アフラックの「がん保険フォルテ」の保障内容やデメリットを確認していきます。発売期間は平成20年から平成23年までと短め。がん保険→新がん保険→スーパーがん保険→21世紀がん保険→がん保険フォルテ。アフラックの5世代目のがん保険です。保障内容も最近のがん保険とさほど変わらないような内容となってきています。

フォルテの保障内容

 フォルテの主なプランは「トータルケアプラン300S」「トータルケアプラン200S」「トータルケアプラン140S」「バリュープランS」の4つです。上記画像は保障が一番手厚い「トータルケアプラン300S」となっています。バリュープランは保険料も低いため契約者数も多め。保障金額は違いますが大まかな保障内容は全プラン同一です。

診断給付金

 がんと診断確定された際に受け取れる一時金です。トータルケアプランの場合、悪性新生物100万円、上皮内新生物10万円。それぞれ1回限りの保障です。最近のアフラックのがん保険と一時金保障は同等です。ちなみに、バリュープランの場合の一時金は悪性新生物20万円、上皮内新生物2万円と控えめ。ちょっと心もとないですね。

ライフサポート年金

 がん(悪性新生物)と診断確定された後、2年目から5年目まで「生存していれば」毎年受け取れる年金保障。最高4回まで。

 非常に良い保障です。がん保険で良くある、複数回受け取れる一時金保障は「入院や所定の通院治療を継続していること」を条件とするものが多いです。ライフサポート年金は、受け取れる条件が「生存していれば」と非常に緩い。がんの治療を継続している必要がありません。

 トータルケアプラン300Sの場合、100万+(50万円×4)=300万円まで最大で受け取れます。一時金が弱い(1回だけの保障)という弱点を補う素晴らしい保障だと思います。

 が、しかし、、、「ライフサポート年金」という保障は最新のがん保険では姿を消しています。次世代の「生きるためのがん保険Days」までとなっています。とても良い保障だっただけに残念。レアな保障です。

入院給付金

 がん(悪性新生物)・上皮内新生物の治療目的で入院した際に受け取れる保障です。当然ながら1日目から保障。回数制限なし。一般的な入院保障です

手術給付金

 がん(悪性新生物)・上皮内新生物によって所定の手術を受けたときに保障。こちらも一般的手術保障です。フォルテには「放射線治療給付金」というものはありませんが、手術保障の中に一部放射線保障が含まれます。

 過去に上記記事でまとめましたが、約款には50グレイ以上の照射を受ければ60日に1回保障という記述があります。照射量次第ではありますが、放射線保障が全く付いていないというわけでありません。

通院給付金

 入院給付金が支払われる継続5日以上の入院後、がん(悪性新生物)・上皮内新生物の治療目的で通院したときに保障。退院日の翌日以後365日以内の通院を60日分まで保障。通算限度は700日分まで。

 気になるのは、5日以上の継続入院後でないと受け取れないという点と退院後1年内で60日分までしか保障が出ないという点です。最新のがん保険「Days1」「WINGS」の場合、5日以上という条件はなく、退院後1年以内は回数無制限で受け取れます。「通院給付金」の弱点を補う保障が下記の「特定治療通院給付金」です。

特定治療通院給付金

 がん(悪性新生物)の治療目的で、放射線治療・抗がん剤治療、ホルモン剤治療を受ける目的で通院したときに保障。保険期間を通じて120日まで。

 入院の有無は問わず、1年間までといった制限もありません。最新のがん保険には劣りますが「通院給付金」「特定治療通院給付金」を組み合わせれば、ある程度長期化した通院治療にも対応できます。120日限度ではありますが数世代前のがん保険として考えれば悪くありません。※「通院給付金」「特定治療通院給付金」は重複して受け取れるわけではありません。「通院給付金」が優先して支給されます。

がん先進医療給付金

 先進医療保障は二つの保障が付加されています。一つ目が「がん先進医療給付金」です。がん(悪性新生物)の治療や診断で厚生労働省で定められた所定の先進医療を受けたときの保障。50万円を上限に実費を保障。1年間に5回まで。

 少し保険に詳しい方であれば先進医療保障が50万円まで?少ないなと思うでしょう。ただ、この保障にはカラクリがあります。アフラックが定める「特定先進医療」に関しては上限が上がります。特定先進医療は2件。「固形癌に対する重粒子線治療→上限320万円まで」「悪性腫瘍に対する陽子線治療→上限290万円まで」保障といった内容です。

 多額の費用がかかる重粒子線治療と陽子線治療をカバーしているのはgood!重粒子線と陽子線が保障されない先進医療となるとほぼ価値がないですからね。最新の先進医療保障には劣りますが及第点でしょう。

がん先進医療一時金

 二つ目が「がん先進医療一時金」です。上記の先進医療とは別で、保障対象となる先進医療を受けたときに15万円の一時金が支給されます。1年間に1回まで。

 「先進医療は実費のみ保障」としている他社のがん保険も多いです。実費分とは別に、自由に使える一時金が受け取れるのは良いですね!

死亡保険金・死亡払戻金

 死亡保険金は、がん(悪性新生物)を直接の原因として亡くなった時に保障。死亡払戻金は、がん(悪性新生物)以外で死亡したときに保障。

 死亡払戻金は解約払戻金コースで契約している方のみ。多くの契約者が解約払戻金なしコースで契約しているかと思います。大抵の方は掛け捨てです。

フォルテのデメリット・悪い点

一時金が少ない

 アフラックのがん保険の特徴ですが、上皮内新生物の一時金は悪性新生物の10分の1に設定されています。ここは最新のがん保険も同様なのでおいておきましょう。

 気になるのは「バリュープラン」の一時金です。20万円のみと非常に低く設定されています。また、受け取れるのは全プラン同一で一回限りです。診断金とは別に「ライフサポート年金」があるとはいえ、初期の一時金が少ないのは懸念点です。

治療保障が弱い

 治療の保障は手術保障のみ。手術保障内に「放射線治療」保障が含まれますが、50グレイ以上の照射をあてた場合に受け取れるという条件付きです。

 抗がん剤・ホルモン剤保障は一切付いていません。数世代前のがん保険ということで仕方のない部分もありますが、がん治療の主流の保障が付いていないというのは気になりますね。

 当然ながら自由診療に関する治療保障もありません。20年近く前に発売された保険ということを考慮すれば致し方ありません。

女性の保険料が高い

 男性の方ががんに罹る確率は周知の事実です。通常であれば男性の保険料の方が高くなります。ただ、フォルテは保険料が男女同一なんですよね・・・。何故なのだろうか。女性にとっては大きなデメリットだと感じます。その反面、女性と同じ保険料で契約できる男性からしたら「お宝保険」といえるでしょう。フォルテ以降は男女で料金が別々です。

フォルテの見直しは必要か

 最新のがん保険の保障内容に近くなってきたとはいえ、がん診断時の給付金と治療保障が手薄い点が気になります。

 アフラックの場合、フォルテを残しつつ弱点を強化する方法フォルテ自体を解約して最新のがん保険に契約する方法で見直しが可能です。

 フォルテには、最新のがん保険には付いていないライフサポート年金があります。良い所は残しつつ弱い部分だけを補強するというのは良いかもしれません。例えば、フォルテの診断給付金は一回限りの保障です。

 「生きるためのがん保険Days1プラス」という補強専用商品には「診断金複数回支払特約」という特約があります。この特約を付加すれば2年に1回を限度に一時金を回数無制限で受け取れるようになります。最初に受け取れる一時金自体を強化することも可能です。

 また、手術・放射線保障、抗がん剤・ホルモン剤保障、自由診療に関する保障に関する特約まで全て付加可能となっています。フォルテに愛着がある場合やライフサポート年金や手厚い入院保障は残しておきたい方用の見直し方法といえるでしょう。

 アフラックは「条件付き解約」という制度を採用しているため、フォルテ自体を解約して最新のがん保険に切り替えるという選択も取りやすいです。保障の空白期間を空けずに見直しが可能です。

 保障を強化するより保険自体を最新のものにしたいという方は条件付き解約の方が良いかもしれませんね。フォルテと最新のがん保険を比較すると、通院保障や先進医療保障など細かい部分でも差があります。

 保障内容や料金などを見返してみましたが、男性の保険料が安いですね。男女同一料金というのは男性からしたらメリットが大きいですからね。私がフォルテの契約者であれば切り替えはせずに、Days1プラスなどの付け足しを選択します。男女で保険料が同一だったということも考慮して考えると良いかもしれません!

妊活・妊娠・出産前に入りたい医療保険を本気でリサーチ!忖度無しで徹底評価

 今回は、妊活・妊娠・出産前に医療保険に入るのであればどの商品が良いか、各保険会社の商品をリサーチをして本気で考えてみました。私は男性ですが、家族、友人等に勧めるのであれば〇〇生命の○○保険!!と自信を持って勧めることができる商品を挙げています。このブログではアフラックの保険の話題をメインに取り扱っていますが、今回は忖度一切なしで選択しています。

 晩婚化の影響で不妊治療を受ける方が多くなりましたね。国の施策もあり、不妊治療の保険適用範囲が広がり自己負担額が抑えられるようになりました。しかし、当然ながら自己負担額がゼロになるわけでありません。治療が長引けば長引くほどお金がかかります。

 また、妊娠から出産前後の女性は保険金を請求する方が多いです。通常、妊娠に伴う入院は民間の医療保険の保障対象外ですが「切迫早産」「帝王切開」等の異常分娩があった場合は多くの保険会社が「入院給付金」「手術給付金」の保障対象としています。

 まず前提条件として、現在「不妊治療中」「妊娠中」の方には参考にならないかと思います。「不妊治療中」「妊娠中」に保険に入る場合、基本的には「告知」が必要です。現在の状況を保険会社に伝えたうえで申し込みという流れになります。

 保険の公平性を保つため、「不妊治療中」「妊娠中」に保険に申し込みをした場合は一定期間保障対象外となるケースがほとんどです。「部位不担保」「疾病不担保」と言われます。妊娠中に医療保険の申し込みをして「部位不担保」が付いたとしましょう。その後、帝王切開で手術をしたとしても保障が受け取れません。不妊治療中に申し込みをした場合も同様です。部位不担保が付加されている場合、通常であれば保障が受け取れる不妊治療を受けたとしても保障対象外となります。

 現在「不妊治療」「妊娠中」の方を対象とした商品もあるため、別の記事でまとめてみようと思います。今回は、あくまで将来的に妊娠・出産を考えている妊活前の女性におすすめの医療保険というコンセプトで記事をまとめています。

厳選医療保険2選

 リサーチをした保険会社は、アクサ生命、アクサ生命ダイレクト、アフラック、朝日生命、SBI生命、FWD生命、オリックス生命、SONPOひまわり生命、チューリッヒ生命、T&Dフィナンシャル生命、東京海上日動あんしん生命、なないろ生命、ネオファースト生命、はなさく生命、三井住友あいおい生命、メットライフ生命、メディケア生命、ライフネット生命、太陽生命となります。医療保険が強い主力保険会社はほぼ抑えてあるかと思います。

チューリッヒ生命 プレミアムZ Lady

 各保険会社の主力医療保険を、「妊活前の女性が入るのであれば」という視点で確認し試算していきました。迷わずランクインさせるべきだと判断したのがチューリッヒ生命の「プレミアムZ Lady」です。チューリッヒの主力医療保険「プレミアムZ」の女性専用プランです。

 まず、何より主契約部分の料金が安いですね。女性におすすめというより、そもそもの商品力が強いです。コストパフォーマンスの良さに目を引かれます。

 私が重要視しているのが手術保障です。将来的な不妊治療、切迫早産、帝王切開などの際に保障が手厚く受け取れるかが重要です。「外来手術は入院給付金の5倍」「入院中手術は入院給付金の10倍」を保障と設定している保険会社が多いですね。「重大手術は入院給付金の20倍」等と手厚く設定している保険会社も見受けられます。

 今回の条件であれば、特定の条件でないと受け取れない重大手術の保障は不要と考えました。重大手術で大きな金額を受け取れるように設定すると保険料が高くなります。重要なのは「外来手術」「入院手術」に対する一般的な保障です。

 「プレミアムZ Lady」の場合「外来手術5倍、入院手術20倍」の設定が可能です。外来手術は標準的な保障ですが入院中手術が手厚いのがgood!!

 手術保障以上に重要視しているのは「女性疾病保障特約」です。女性特有の病気の際に保障を上乗せしますよといった保障です。一般的には女性特有の疾病で入院をした際に「主契約の入院保障と同額を保障」といったタイプが多いですね。例えば、入院給付金が5千円であれば女性疾病入院保障と合わせて1万円保障みたいな感じですね。「プレミアムZ Lady」の場合も女性疾病入院保障は「主契約の入院日額と同額まで設定可能」です。

 また、「女性疾病入院保障」の中に手術の保障が含まれているか、手術の保障内容はどのように規定されているかも重要です。「プレミアムZ Lady」の女性疾病保障は「女性総合疾病特約」という名称です。この中に「女性総合疾病手術給付金」という保障が含まれています。手術の内容によって「女性総合疾病入院給付金」に下記の倍率をかけた保障が受け取れます。「① 乳房手術→50倍」「② 子宮摘出術→50倍」「③ 卵巣摘出術→50倍」「④ ②③以外の子宮または子宮附属器に分類される手術→10倍」「⑤ ①の乳房手術を受けたことによる所定の乳房再建術→100倍」「⑥所定の女性総合疾病の治療を目的で入院中に主契約の手術給付金の支払い事由に該当する手術を受けたとき→5倍」

※「プレミアムZ Lady 」ご契約のしおり・約款参照。

 上記①②③⑤は一般的な内容かと思います。保障額は違いますが、同様の保障内容の保険は何商品も確認できます。今回の特約の強みは④⑥です。女性特定手術の中で、上記④⑥のような保障を付加している商品は多くありません。素晴らしい特約ですね。

 「プレミアムZ Lady 」の「女性総合疾病入院給付金」には更に2つのオプションがあります。1つは「女性総合疾病入院一時金」です。女性特有の病気で入院したらちょっとした一時金を支払いますよーといった保障ですね。シンプルです。

 もう一つが「特定不妊治療支援給付金」「出産祝金」「女性無事故給付金」がまとまった内容の保障です。

 「特定不妊治療支援給付金」は特定の不妊治療を受けた際に一度限りの一時金を受け取れます。24ヶ月の免責期間有り。入ってすぐに受け取れるわけではありません。

 「出産祝金」は流産・死産を除いた出産時に受け取れる一時金です。正常分娩の場合、通常入院給付金や手術給付金は受け取れません。「出産祝金」は正常分娩の時の祝い金といった内容ですね。1年間の免責期間有り。

 「女性無事故給付金」は10年毎の祝い金です。最大で「女性総合疾病入院給付金×10倍」の金額が受け取れます。ただ保障を受け取っていると差し引かれて支給されます。10年の間で受け取った給付金額次第では祝い金がゼロになるケースもあります。

 「女性疾病一時金」のみを付加するか、「女性疾病一時金」+「特定不妊治療支援金」「出産祝金」「女性無事故給付金」を全て付加するか、左記全て付加しないかの三択です。ここら辺は予算に合わせて選ぶのがいいでしょうね。

 最後に重視したのが先進医療です。不妊治療でよく聞くのが「タイムラプス撮像法による受精卵・胚培養」でしょうか。以前にアフラックの記事でもまとめましたが先進医療内に不妊治療を目的としたものが多いです。

 将来的に妊活を考えているのであれば、万が一、不妊治療で先進医療を使うことになった際の保障は必須と考えています。「プレミアムZ Lady 」は先進医療も強いです。

 まず、先進医療でかかった技術料と同額保障+最大15万円の一時金保障。一時金がない先進医療保障もありますが、この商品は一時金もしっかり保障。今回のテーマ的に一時金があるのは大きいです。また、「保険期間:終身」のため途中で保険料が上がりません。更新型の先進医療保障も多い中で終身タイプの先進医療を持てるのは良いですね。おまけで患者申出療養もセット。今回のテーマでは患者申出療養は気にする必要はないかもしれませんが無いよりはあったほうがいい保障です。

ネオファースト生命 ネオdeいりょう レディースプラン

 今回の条件の場合、「プレミアムZ Lady 」と双璧をなすのがネオファースト生命の「ネオdeいりょう レディースプラン」と考えています。

 この商品は健康状態によって料金が割安になる「健康保険料率」というものがあります。条件としては、①所定の所定の入院歴がないこと(5年以内の特定の傷病での入院)②過去一年以内にタバコを吸っていない。または、BMIが18以上27未満。

 上記の①②を満たすと保険料が安くなります。今回は、健康保険料率が適用される場合を想定して選択をしています。ちなみに、所定の入院歴というのは下記画像の通りです。

※ネオファースト生命 公式HPから引用

 まずは、手術保障から見ていきます。「ネオdeいりょう」は手術保障が細かく設定可能です。「外来手術10倍」「入院手術40倍」といったプランも設計可能。入院手術40倍の設定だと保険料が高くなってしまうので、私であれば「外来手術10倍」「入院手術20倍」といった感じで設定しますかね。外来手術を手厚くできるのは素晴らしいですね。ここら辺の自由度の高さは「プレミアムZ Lady 」より優れています。

 次に、「女性疾病保障特約」について。「ネオdeいりょう」の優れている点は基本入院保障よりも手厚く女性疾病入院保障を設定できる点です。例えば、基本入院日額5千円で設定。女性疾病入院保障を1万円に設定という女性疾病を手厚くしたプランが組み立てられます。女性疾病に特化させられるのが良いですね。

 「女性疾病保障特約」の「女性特定手術・乳房再建保障特則」について。まず、最初に基準給付額を10万‐200万の間で設定します。

 「①乳房再建術は基準金額の100%保障」

 「②乳がんによる手術。乳房乳房切除術は基準金額の30%保障(左記を除いた、乳がん治療のための公的医療保険制度対象となる乳房にかかわる手術は基準給付金額の10%)」

 「③子宮の手術。子宮(体部全体)摘出術は基準金額の30%保障(左記を除いた、入院中に受けた公的医療保険の給付対象となる手術は基準給付金額の10%)」

 「④卵巣・卵管の手術。卵巣(片側全体または両側全体)摘出術は基準給付額の30%保障(左記を除いた、入院中に受けた公的医療保険の給付対象となる手術は基準給付金額の10%))」

 「乳房再建手術」「乳房切除術」「子宮摘出術」「卵巣摘出術」といったコアの保障4点だけでなく、その他の特定女性疾病もカバーしています。他社の医療保険よりも女性疾病の保障は手厚いと言えるでしょう。ただ大きなネックも一点。「子宮の手術」「卵巣・卵管の手術」は産科手術を除きます。つまり帝王切開などは対象外です。この点は理解して保障を付加する必要があります。

 最後に先進医療特約について。ネオでいりょうの先進医療保障は患者申出療養給付金も付加されており、「かかった技術料と同額保障。支払限度2000万円」までとなっています。この点はプレミアムゼットと同様。ただこちらの先進医療保障は10年更新タイプであり、技術料と別枠の一時金は付加されていません。些細な違いといえば些細な違いですが若干気になるポイントです。

 ネオファースト生命が非常に親切だなと感じた点も挙げておきます。公式HP内の良くある質問の中で「不妊治療のための入院・手術は、給付金の支払い対象ですか?」という質問がありました。具体的な不妊治療の内容を載せており、給付対象内か対象外かを分かりやすく記載しています。一部の不妊治療は「女性特定手術・乳房再建保障特則」の給付対象にも含まれています。このあたりを明確にしてくれるのは非常に好感がもてますね。

まとめ

 私が大事な人に勧めるのであれば「プレミアムZ Lady」「ネオdeいりょう」のどちらかを選択します。どちらの医療保険も将来に渡って継続保有しても問題ないコスパに優れた医療保険だとも感じています。また、他の保険会社の商品を細かくリサーチする中で上記以外にも気になる保険会社・保険商品もありました。

 例えば、FWD生命のFWD医療という商品です。旧富士生命が社名変更をしてFWDとなっています。保険料が安く保障内容も手厚い。こちらも「ネオdeいりょう」と同じく「健康優良体保険料率」があり、該当すればグッと保険料が安くなります。ただ、ちょっと基準が厳しいと感じました。年齢による制限もあります。最低保険料なども若干高めに定められている点も気になりました。女性疾病保障特約にも気になる点があったため、今回は除外しています。しかし、商品力が強いというの間違いありません。私自身が医療保険を契約すると仮定したのであれば、間違いなく候補に入れる商品です。

 なないろ生命の「なないろメディカル礎」も良いなと感じました。保険に詳しくない方だと聞き覚えがない方と思いますが「朝日生命」のグループ会社です。こちらは、女性疾病に関する特約が無かったので除外しましたが、私自身が医療保険を契約すると仮定すれば、間違いなく候補に入れる商品でした。

 医療保険といっても各社特徴があって面白いですね。自身の好みによってもランクインする商品は変わってくると思います。商品の詳細が気になる場合は各社HPから商品詳細やWEB約款等を確認してみて下さい。