早期退職して始めたセミリタイア生活が3年目に突入してしまった私です。
地元県に戻って地方小都市でマッタリと生活しております。
暇なセミリタイア民ですのでAmazonプライム・ビデオで映画をよく見たり(ポップコーンを片手に見られるようなB級ホラーやSFが好物す)。
暇に任せてメジャー・タイトルのシリーズ作品を一気見(ビンジ・ウォッチング)することも。
今回はサイコ・スリラーの傑作「羊たちの沈黙」シリーズ4作品を一気見(個別には見てます)。
シリーズ4作品のタイトルと公開年は以下の通りです。
①「羊たちの沈黙(1991年)」
②「ハンニバル(2001年)」
③「レッド・ドラゴン(2002年)」
④「ハンニバル・ライジング(2007年)」
物語を時系列に並べると、
④→③→①→②
の順になります。
①②はFBI捜査官クラリスとハンニバル・レクター博士の物語、③は①の前日譚、④はレクター博士の幼少期から青年期を描いてますね。
①「羊たちの沈黙(1991年)」
ジョナサン・デミ監督
FBI訓練生のクラリスが服役中の天才精神科医にして食人鬼であるレクター博士の協力を得て、連続殺人皮剥犯・通称バッファロー・ビルを追い詰める話ですね。
クラリス役のジョディ・フォスターがお美しい。
本作は何と言ってもアンソニー・ホプキンスが怪演したレクター博士のヤバさですね。
クラリスを心理的に揺さぶる会話での表情には震えますw
本作以後に様々なサイコパスが創作物に登場しますが、その知性・品格・異常性においてレクター博士を超えるものはいないかと。
②「ハンニバル(2001年)」
リドリー・スコット監督
前作から10年後を舞台にしたレクター博士とクラリスの物語の続編。
前作で収監から脱したレクター博士がクラリスの窮地を救う過程で大暴れw
レクター博士に復讐を仕掛ける大富豪をゲイリー・オールドマンが、レクター博士の潜伏先であるイタリアの刑事をジャンカルロ・ジャンニーニが演じており脇を固める俳優も曲者揃い。
中でも生きたままレクター博士に脳みそを食われてしまうレイ・リオッタが良いすw
クラリス役はジュリアン・ムーアに変更となっていますが、そんなに悪くはないかと。
ラストは原作と違うみたいすね。
③「レッド・ドラゴン(2002年)」
ブレット・ラトナー監督
冒頭でエドワード・ノートン演じる有能なFBI捜査官グレアムが密かに連続殺人を行っていたレクター博士の逮捕に命懸けで漕ぎ着けます。
その後発生した連続一家惨殺事件を追うグレアムは収監中のレクター博士の協力を仰ぎつつ犯人のレッド・ドラゴンを追い詰めることに。
相変わらずレクター博士のヤバさが全開ですw
レッド・ドラゴンことダラハイド役のレイフ・ファインズがトラウマを抱えた殺人鬼を好演。
ダラハイドとエミリー・ワトソン演じる盲目の女性との交流がせつないす。
①の焼き直しとも言えますが、捜査過程もスリリングでなかなかの佳作かと。
ラストシーンは①に直結してます。
④「ハンニバル・ライジング(2007年)」
ピーター・ウェーバー監督
1944年リトアニア。ドイツ軍とソ連軍の戦闘に巻き込まれ両親を失ったハンニバルとミーシャの幼いレクター兄妹を襲う更なる悲劇・・・
長じて医学部生となったハンニバルは妹の復讐に手を染めて行くと云う話です。
ハンニバル・レクター博士のトラウマを描くのですが、ギャスパー・ウリエル演じる青年期ハンニバルがイマイチ後年のヤバさに繋がらないんすよね・・
それだけアンソニー・ホプキンスの存在感が強烈だったと云うことなんでしょうけど。
青年期ハンニバルの精神性に影響を及ぼす人物として日本人女性(ハンニバルの叔父の妻と云う設定)が登場するのですが、演じてるのはコン・リーだし日本人として違和感を感じる描写があるし・・・欧米人の少し歪んだ東洋趣味が出ているなぁと。
ま、ファン向けスピンオフ作品として楽しめます。
ちなみにこれら4作品はトマス・ハリスの小説が原作となっていますが、この作家さんはこの4作品の原作を含めて生涯に6作しか執筆しておらず非常に寡作な作家です。公に姿を現さない謎の人物みたいすね(もうだいぶご高齢ですけど)。
では、また。
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