2022年4月からセミリタイア生活に入り時間が出来ましたので、所蔵の小説を読み直しております。
今回は伊岡瞬「本性」。
2018年発表作品。
伊岡瞬は1960年生まれのミステリー作家。
本作は関わった男を虜にし破滅に導く謎の女〈サトウミサキ〉を巡る物語。
前半は主に彼女に関わる男性の各視点から、後半は彼女を追い詰めて行く2人の刑事の各視点から語られていく構成となっています。
前半を読む限りこれは結婚詐欺に纏わる犯罪の話なのかなと思わされますが、後半から一気に遠大な復讐の物語であることが明かされて行きます。
追い詰めて行く刑事の一人は著者の〈真壁修〉シリーズに登場する宮下刑事。
過去作から成長した彼の姿が描かれています。
複雑に絡み合う人間関係の果てに〈サトウミサキ〉の〈本性〉は露わになるのか。
ご一読してご確認ください。
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では、また。