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医療での「ヘモグロビン」についてわかりやすく簡単に解説!

「ヘモグロビン」に関する基準値
ヘモグロビン濃度 男性:13〜16 g/dL
女性:12〜14 g/dL
ヘモグロビンの大きさ 分子量:約64,500
赤血球の大きさ 直径:7〜8 µm
厚さ:約 2 µm
ヘマトクリット 男性:40~50%
女性:34~45%
動脈血酸素飽和度(SpO2) 96±2%

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ヘモグロビンとは

ヘモグロビンとは、赤血球に含まれる特別な役割を持ったタンパク質のことです。

ヘモグロビンと聞いたときに、

酸素を運ぶタンパク質のことか!

と分かれば大丈夫です。

ヘモグロビンの役割

ヘモグロビンは、「酸素の運搬」を主な役割としています。

ヘモグロビンという名称は、鉄である”ヘム”とタンパク質である”グロビン”が結びついているというところから来ており、この”ヘム”が赤色の色素を持っているため、血液は赤色をしています。

赤血球内のヘモグロビン

人が生きていく上で欠かすことができない「酸素」の運搬はほとんどがヘモグロビンによって行われています。

ヘモグロビンは肺を通過する際に酸素を受け取り、全身の細胞へと運搬します。この時、ヘモグロビンは送られた場所の酸素が多いとあまり酸素を渡さず、逆に酸素が少ないと多くの酸素を組織に受け渡すという特性を持っています。

この特性によりヘモグロビンは、細胞の酸素濃度を調節しています。

この特性は酸素解離曲線によって説明できますが、詳細は別の記事で解説します。

ヘモグロビンの酸素供給

ヘモグロビンの基準値は

男性:13〜16 g/dL
女性:12〜14 g/dL

と言われていますが、施設により基準が異なるため、確認してみてください。

女性は月経により定期的な血液の損失を生じるため、一般的に男性よりもヘモグロビンが低い傾向にあります。

ヘモグロビンとよく似た言葉にヘマトクリットというものが存在しますが、ヘマトクリットは

血液に占める血球の割合(%)

であり、ヘモグロビンは

血液に占めるヘモグロビン量(g/dL)

ですので、間違えないようにしてください。

臨床的にはヘマトクリットの1/3がヘモグロビンの値と考えることが可能です。

例)ヘマトクリット:33%

 →ヘモグロビン:約11g/dL

まとめると

ヘモグロビンとは…

酸素を運ぶタンパク質のこと

血液の赤色はこのヘモグロビン、さらにはヘムの色

細胞の酸素濃度はヘモグロビンによって調整されている

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