マジで「愛日」と花嫁なんだよなあ。
割とこの言葉の、前半と後半で意味が違う気がするのがよい。
オメガバース、人外、花嫁(生贄)と並ぶワードとは相反して終始優しいお話。
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🍇 あらすじ
「もし俺が本当は怖いと言ったら誰かが助けてくれたんだろうか」突然Ωになった村の青年・ルカは、しきたりによって神様の花嫁ーー「生贄」になることに…。人を食べるとも言われている神様の元に村を思い嫁ぐのだが…嫁ぎ先の太陽神・クロは噂とは違いーー?神様と紡ぐ日々、それはいつしか愛しいものに変わりーー渚アユム渾身のデビューコミックス。
🍇 感想
働き者のルカがΩ性に目覚めるところからお話はスタート。この作品はオメガバースなんだけど、そこが重要なんじゃなくて。いや、重要な設定には変わりないんだけど、「神様と人間」の方が重要だったりするのかな。あまり酷い目にあうことはなく、クロにとっては保護する対象でもあったり。そんなΩに目覚めるルカなんだけど…。気付いたら自分も他人もルカの自己犠牲が当たり前になってる、言ってしまえば搾取され続ける時間の中で人として扱ってくれるクロとの生活で、生き生きしちゃうのは当たり前だよなあ。そして神様とはいえ、ひとりの人として扱ってくれるルカに触れて、少しずつ変わっていくクロが…そりゃそうですよねぇ!ウェレについての悲しい過去と現実は残酷の一言なんだけど、それはウェレを敬愛するクロの視点だから。そんなクロを慕っている、「神様だって傷付けられたら痛い」って思っているルカの視点だから。村人の視点になったら少し違うのかもしれないなぁ、と。人間は自分と違うものに対してはとことん薄情で残酷だからね。でもこれってルカとクロの物語だから、あのままルカとクロが引き離されず、ちゃんとクロが尻込みせずにルカを攫ってくれて本当よかった…。愛日のあたたかい光のなかで、クロとルカと、いとし子が優しく笑っている時間がとても素敵だな、と。愛日と花嫁@吉日 セミカラー版【電子書籍】[ 渚アユム ]も読んでほしい…。表紙から可愛いんだけど、とにかくルカが可愛くて可愛くてエロくて、クロ頑張って!!!って気持ちになる。にっこり。続編あるらしいですね??シンプルにとても楽しみ!
🍇 作品情報
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