愛日と花嫁 / 渚アユム

マジで「愛日」と花嫁なんだよなあ。
割とこの言葉の、前半と後半で意味が違う気がするのがよい。
オメガバース、人外、花嫁(生贄)と並ぶワードとは相反して終始優しいお話。


🍇 愛日と花嫁
🍇 渚アユム
🍇 gateauコミックス
🍇 2022/2/15

🍇 1巻(続刊予定)

🍇 豊穣の代わりにΩを供させる神様 ×
   神様の花嫁となった献身的なお人好し

🍇 描写:ふつう / わりとえろい

🍇 あらすじ
「もし俺が本当は怖いと言ったら誰かが助けてくれたんだろうか」
突然Ωになった村の青年・ルカは、しきたりによって神様の花嫁ーー「生贄」になることに…。
人を食べるとも言われている神様の元に村を思い嫁ぐのだが…
嫁ぎ先の太陽神・クロは噂とは違いーー? 
神様と紡ぐ日々、それはいつしか愛しいものに変わりーー
渚アユム渾身のデビューコミックス。

🍇 感想
働き者のルカがΩ性に目覚めるところからお話はスタート。
この作品はオメガバースなんだけど、そこが重要なんじゃなくて。
いや、重要な設定には変わりないんだけど、「神様と人間」の方が重要だったりするのかな。
あまり酷い目にあうことはなく、クロにとっては保護する対象でもあったり。
そんなΩに目覚めるルカなんだけど…。
気付いたら自分も他人もルカの自己犠牲が当たり前になってる、言ってしまえば搾取され続ける時間の中で
人として扱ってくれるクロとの生活で、生き生きしちゃうのは当たり前だよなあ。
そして神様とはいえ、ひとりの人として扱ってくれるルカに触れて、
少しずつ変わっていくクロが…そりゃそうですよねぇ!

ウェレについての悲しい過去と現実は残酷の一言なんだけど、
それはウェレを敬愛するクロの視点だから。
そんなクロを慕っている、「神様だって傷付けられたら痛い」って思っているルカの視点だから。
村人の視点になったら少し違うのかもしれないなぁ、と。
人間は自分と違うものに対してはとことん薄情で残酷だからね。
でもこれってルカとクロの物語だから、あのままルカとクロが引き離されず、
ちゃんとクロが尻込みせずにルカを攫ってくれて本当よかった…。

愛日のあたたかい光のなかで、クロとルカと、いとし子が優しく笑っている時間がとても素敵だな、と。

愛日と花嫁@吉日 セミカラー版【電子書籍】[ 渚アユム ]も読んでほしい…。
表紙から可愛いんだけど、とにかくルカが可愛くて可愛くてエロくて、
クロ頑張って!!!って気持ちになる。にっこり。

続編あるらしいですね??シンプルにとても楽しみ!

🍇 作品情報


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