2022.12.12
日本では、お正月に子供にお年玉を渡す風習があります。子供の頃から身近にあるお年玉ですが、大人になった今でも、お年玉の由来やマナーなどを知らないまま渡している人も多いのではないでしょうか。今回は、お年玉について詳しくご紹介したいと思います。
【お年玉の由来】
お年玉の由来は、「御歳魂」という言葉からきています。「御歳魂」というのは、お正月に歳神を迎えるためにお供えされた丸い鏡餅のことを指しています。その鏡餅をお供えした後に「お下がり」として家族に分けていました。このお餅が「お年玉」とされていました。お餅は歳神の生命ともされていて、分けることで家族の一年を無事に過ごせるようにと祈る意味もあります。
【お餅からお金になった背景】
室町時代には、公家の間で新年を祝って品物を送る習慣がありました。
お年玉でお金を送るようになったのは、昭和の高度経済成長の時期と言われています。
都市部の世帯数が増えたことや核家族化が広がったこともあり、それぞれの家庭でお餅をついて供えるということも難しくなってきたことから手軽に準備できるお金になったと伝わっています。
そして、その頃から贈る相手も子どもになったと言われています。
【お年玉のマナー】
●年上や目上の人には贈らない
もともと神様が家長へ、家長から家族へと渡されていたお年玉なので、基本的には年上の人や目上の人に贈らないのがマナーです。
目上の人の子供に対しても同じなので、渡したい場合は図書券や商品券など現金以外のものを渡すか、
「文具料」など他の名目にして渡しましょう。
また、年上の人に新年に贈り物をする場合は、「御年賀」や「御年始」として、
現金ではなく何らかの品物を送るのが一般的です。
●相場
相場は贈る相手や親となる方との付き合いにもよりますが、千円から一万円程度です。
年齢で金額を増やしていくという人も多いです。昔よりお年玉の金額が増えてきていますが、あまり負担が大きくならないように考えましょう。親が友達同士で贈る場合は、金額を合わせるのも良いですね。
●お返し
基本的にお年玉は子供に対して渡したものなのでお返しの必要はありません。子どもがいる家族同士で贈り合った場合はお返ししたのと同様になりますね。もし、子供がいない人の家庭にお正月にお邪魔する場合は、手土産などを準備して渡すのが良いでしょう。
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