免許を取ってはじめて運転した車がminiだった。義兄が私の家の車で接待ゴルフの出かけたので、置いていってくれた。兄は車を大事にしていたので、よくぞ置いていったという感じだ。
センターメーター、ペコのセンターマフラー、小さいながら排気音は低かった。スプリングではなく、ゴムのサスペンションなのでゴツゴツな乗り心地だった。ハンドルはバスのように立っていて、抱える感じ。ホーンボタンは、ハンドルにではく、ウインカーの先端についていて、かわいい音だった。一速にはシンクロがなく、止まっていないとギアが入らなかった。
だけどキビキビ走る楽しい車だった。
だけどキビキビ走る楽しい車だった。
兄は、趣味の車が好きで、実用車は、BMWとポルシェ、プジョー306ぐらいだった。BMのオートマ車で踏み間違えをしてからはマニュアルにしか乗っていない。
英国車が好きで、miniやスーパー7、ジャガーマークⅡとかに乗っていた。そのあとは、イタ車、アバルト、上がりの車はフェラーリだった。アバルトは後ろが開いて跳ね上がっていて、エンジンが丸出しだったので、車を駐めると、よく、「後ろが開いてますよ」と声がかかったそうだ。
姉は、みんなエアコンがなく、出かけると必ずエンコすると文句をいっていた。エアコン付きの車、プジョーは、私の車が壊れて急遽、私が通勤用に奪い取ってしまった。唯一まともな車がなくなったと姉は嘆いていた。
ねこ足のプジョー306はいい車だった。はじめて高速を走った時、路面に吸い付くような感触だった。ハンドリングも自然で切った分だけ正確にトレースしてくれる。配線が燃えなかったら、本当にいい車だったのに…