【エッセイ】そして誰もゆとらなくなったのあらすじと感想レビュー

エッセイ
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シンカ
シンカ

こんにちは、元司書のシンカです。

 

今回は、朝井リョウさんの『そして誰もゆとらなくなった』を読了したので、その感想を書きます。

このエッセイは『時をかけるゆとり』『風と共にゆとりぬ』に続くシリーズ第3弾となり、面白さがパワーアップしています。

まずは表紙のことと、裏表紙のことを言わないといけないかもしれませんが。

今回は前回の『風と共にゆとりぬ』の後日談エピソードと、旅行に行ったエピソードなどいい感じにトイレとの密接な関係を書いております。

果たして、異国の地で清潔なトイレは見つかるのか?

飲み会の時、開いているトイレはあるのか?

表紙の絵は朝井リョウさん本人だと思うのですが、裏表紙を見た瞬間乾いた笑いが出ました。シリーズを通して「お腹が弱い」を象徴してきた絵となっているので物悲しい笑いが出たのをここに報告しておきます。

ぜひ、最後までご覧ください。

 

20のエピソードを面白おかしく大胆に語る、朝井リョウの爆笑エッセイ第3弾

 


 

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『そして誰もゆとらなくなった』の著者について

『そして誰もゆとらなくなった』の著書は朝井リョウさんです。
著書についてはこちらの記事でまとめておりますので、こちらをご覧ください。

 

 

 

 

 

 『そして誰もゆとらなくなった』のあらすじ

今回は章ごとに分かれているわけではなく、20のエピソードでまとめられています。

 

はじめに
肛門科医とその後
腹と修羅
作家による本気の余興~人体交換マジック編~
空回り戦記~説明会編~
空回り戦記~サイン会編~
初めての催眠術
バレーボールと私、その後
作家による本気の余興~職業病編~
他力本願スマートハウス
精神的スタンプラリーin南米 前編
精神的スタンプラリーin南米 後編
踊ることに踊らされて
十年ぶりのダンスレッスン
MOTTAINAIの囁き
似合わない店にいこう
ホールケーキの乱
脱・脂質異常症への道
私なりの「おめでとう新福さん」
 柚木麻子特別寄稿
精神的スタンプラリーin北米 前編
精神的スタンプラリーin北米 後編
おわりに

…何ていうか、タイトル並べただけで面白いですよね。
ちなみに私が一番好きなエピソードは、『ホールケーキの乱』です。
いろいろやばかった。(笑)

 

本の説明

『時をかけるゆとり』『風と共にゆとりぬ』に続く第三弾にして完結編。
怒涛の500枚書き下ろし!頭空っぽにで楽しめる本の決定版!

修羅!腹痛との戦い
戦慄!催眠術体験
他力本願引っ越しあれこれ
生活習慣病!スイーツ狂の日々
帰れ!北米&南米への旅etc…

一生懸命生きていたら生まれてしまったエピソード全20編を収録。
楽しいだけの読書をしたいあなたに贈る一冊です。

Amazonより引用

 

…一生懸命生きてホールケーキ5個も爆食いする作家マジで半端なかったですね。
最高です。

 

 



『そして誰もゆとらなくなった』の感想

 


『そして誰もゆとらなくなった』はなんと【500枚】書き下ろしということで、濃いエピソードが【20】もあります。

印象に残った話の一番は『ホールケーキの乱』ですが、、医者に食事に誘われたり、飲み会でトイレを探して三千里をしたり、学生最後の旅行にマチュピチュとウユニ湖を選んだり、トイレを探したり、ニューヨークやダウンタウンに友人と巡ったり、トイレを詰まらせて大変なことになったりしていました。
一緒に行った友人に「トイレ税法」を設定してトイレを探しても文句を言わない、みたいなことを言っていたときには「死活問題なんだなぁ…」と感じました。
もう朝井リョウさんといえばトイレなイメージが定着しつつあります。
ところで、いつも本を読了するとTwitterにあげて短い感想を言うのですが、裏表紙について語ったのは初めてです。
通販サイトや実際の本屋さんでもめったに裏表紙については無関心なのですが(表紙とイラストが続いているとかならともかく)、今回裏表紙を見た瞬間乾いた笑いが出ました。
朝井リョウさんがエッセイのシリーズを通して訴えてきたお腹が弱いこと。
それを象徴するかのような、荒野の中のトイレ。
乾いた笑いしかでませんでしたが、これを見逃すわけにはいきませんでした。
表紙だけなら朝井リョウさんであろう人のイラストがあり、旅行している風なので、タイトルも相まって小説と間違えそうなカッコいい表紙です。
しかし裏表紙を見ると、個室でも洗面所でもなく風景の一部と化している、むき出しの、トイレ。
トイレで検索してこの記事が上位に上がったらどうしようなくらい、トイレを連呼していますが、トイレについてのSEO対策はしておりません、あしからず。
さて、次は印象に残った場面の感想を書いていきます。

 

腹と修羅

なんていうか、タイトルがもう凄まじい。

高い倫理観を持っている、減点方式で本を読む癖がある、不快指数を感じ取るアンテナが高い方だと自覚ある読者は、この章を飛ばしていただいた方が双方にとって安全だと思う。

という注意事項から始まるのでなんというか、いろいろ凄まじかったです。
最後は可哀そうになってきました。

 

 

 

作家による本気の余興~人体交換マジック編~

余興を無駄に頑張りすぎですよね、この人。確かに何かに取り組んだ感はあるけど、余興にたいしてそこまでの情熱はないわ。

 

旦那氏
旦那氏

大学で共通の友だちの結婚式で、AKBの「恋するフォーチュンクッキー」を踊りましたね、カラオケボックスで。

余興で踊りましたね。

シンカ
シンカ

余計なことは言わなくていいんだよ。確かに二人で参加したわね…

あなたほとんど動画撮影の方だったよね

旦那氏
旦那氏

ヘイヘイヘーイ人生捨てたもんじゃないよね♪

シンカ
シンカ

当時の映像DVDに残ってますが再生が怖いです…

 


人体マジックショーくらいやるかもしれないよね。
素人の私たちでさえ、アイドルの歌を踊っていたのだから…。
後日送られてきたDVDにはみんなが楽しそうに踊っている姿を見て安心した私でした。(新郎新婦の両親も踊ってたね!)

AKB素敵!

ちなみに動画は公式で、老若男女踊ってるから見てると楽しくなってきます。

 

違う、その話じゃない。

朝井リョウさんの話でしたね。マジックショーあんなに勢い込んで練習してたのに観客に伝わらなかったのは悲しすぎました。
自虐なのもいいけれどたまには楽しいエピソードはないんか(大笑い中)。
思うに、ダンスで留めておけばよかったんですよ。マジックショーまでやらなければ。仕方ないね、やりたかったんだもんね…。

 

MOTTAINAIの囁きについて

これは、なぜMOTTAINAIという精神でバンジージャンプをする流れになったのかよくわからない。なんか滝行もやってたよね。え?修行?
なんかのバラエティーの企画かと思いました。
実際この方、バラエティーに出たらイケるのではないだろうか。
だめだ、ロケ中に多分お腹が痛くなりそう。
バンジーと滝行はやったことないので、面白い体験談でした。

 



ホールケーキの乱について

いろいろ旅行のエピソードとかトイレのエピソードとかありましたが、やはり一番印象に残ったのはこれでした。
クリスマス…。確かにそうですよね。イエス・キリストの降誕祭という認識でも、恋人同士でよろしく過ごす日でも、友人同士や家族でパーティを催す日でも、「私はぼっちです!」とインターネット上で喧伝する日でもないですね。

確かに、ホールケーキを一人で食べても弾圧されない日ですよね。

それはその通りだと思うし、食べたければ好きなだけ食べればいい…と感じながら読んでいたのですが、その分量がやばかった。
12月の1か月でホールケーキを5個食べるとか。
いろいろやばかった。
それは、脂質異常症になって当たり前だよね、と。
いくらなんでも…。私が親だったら怒るレベル。
十二月七日からホテルのホールケーキを食べまくって神様と交信してるのヤバすぎる。病気にならないほうがおかしい。
確かにホテルのケーキ美味しそうだけど…。…美味しそうだけど!
さらに胃袋の状況を予測して間を置いたり用意周到すぎる。
作家って…頭いいんじゃなかったかな…?
と一瞬疑ってしまうレベルでした。楽しかったです。

 



 

まとめ

  • ゆとり三部作の三作目
  • 前回の『肛門記』からその後が始まる
  • わりとその後エピソードが多いので前作、前々作を読んでいるとなお楽しめる
  • 旅行中には清潔なトイレが必要だ!

 

今回は催眠術をしたり、トイレを探したり、バレーボールをしたり、トイレを探したり、余興をしたり、海外旅行に行ったり、トイレを探したり、バンジージャンプや滝行をやったり、トイレに行ってなかなかバラエティーに富んだ楽しい1冊でした。
『何者』と『桐島、部活やめるってよ』しか読んでないけど他の著書も読んでいきたいです。
ホールケーキの乱は最高でした。
気になった方はぜひ読んでみてくださいね。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。

 


 

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