つくば生活日記

2022年4月からつくばで単身赴任スタート。つくば生活の出来事を記録します。

稲田石を後世に伝える「石の百年館」

笠間市で稲田石の関連施設を訪問してます。

最初に日本最大の採石場「石切山脈」を見学してきました。

現在も採石を行っている石切り場と仕切り場に出来た湖の紹介はこちら⬇️

 

次に訪れたのはJR稲田駅に隣接する、稲田石を紹介する施設「石の百年館」。

 

JR稲田駅に隣接「石の百年館」 こちらで稲田石について学びます。入場無料。

石の百年館の外観は稲田石と一目で分かります❗

建物の裏側から撮影しました。稲田石が重厚で良い味だしてます👍

昔から笠間周辺では稲田石が使われていましたが、輸送の問題で普及しない課題が。

転機を迎えたのが「鍋島彦七郎」の存在です。稲田石の良さに着目した鍋島が

石切り場にトロッコを敷設。さらに自身の土地を寄付し稲田駅を開業させました。

これにより東京への輸送が容易になり、多くの建物に使用されるようになりました。

稲田石は加工方法によって表面状態が変わります。いろんな加工方法があるんですね。

こちらは東京駅に使われた稲田石は「本磨き仕上げ」だそうです。光沢があり綺麗です。

稲田石は東京駅や日本橋最高裁判所など多くの建物に使われています。

東京駅の復元工事で元々あった3階に戻されたんですね。今度東京駅で見てみます。

筑波山周辺の花こう岩の分布。取れる地域の名前がブランド名になってます。
海外でも稲田石が取れます。日本に多く入ってるのは中国の花こう岩。

石切山脈のツアーで、中国産の花こう岩に押されて稲田石など国産品が苦戦してると

聞きました。稲田石は6000万年前に出来ましたが、中国産の花こう岩は2億年以上

経過しており劣化しやすいとか。日本の花こう岩が後世に残っていくことを

願わずにはいられませんね...。

記念館の向かい側に前述の鍋島彦七郎の偉業を讃えた頌徳碑(しょうとくひ)があります。

こちらは稲田駅から国道50号線に向かう道路。歩道が稲田石ですね!

駅に向かって左側に専用の駐車場もあるので利用し易いですよ。

今回、こちらに来るまでは漠然と花こう岩が稲田石なんだな、ぐらいにしか

思っていませんが、明治から100年以上の歴史があり、多くの方の尽力によって

知られるようになったことも理解出来ました。

「稲田石=花こう岩=御影石御影石という言葉は知ってましたが、花こう岩を

指すのは初めて知りました。

「石切山脈」から「石の百年館」に来ましたが、両方見ることを勧めます。

現物と歴史の両方を学ぶことで理解が深まる気がします。

今回は稲田石を使っている、地元の笠間神社まで行けなかったので、

また近いうちに街歩きをしてみたいです。

 

 

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