中学軟式クラブチームのお手伝いをして数カ月たちますが、監督、コーチからいろんな話を聞きました。
みなさん、クラブチーム結成は大変ですよ!
ここでは、中学軟式野球クラブチームで現在起きている問題を紹介していこうと思います。
これから中学軟式野球クラブチームを立ち上げたいと思っている方たちの参考になればと思います。
クラブチーム結成理由
そもそもなぜクラブチームを結成するのかと言えば、
・野球未経験監督
まず、中学軟式野球クラブチームを結成する理由となるのが、中学野球部監督が野球未経験だったときです。
この野球未経験監督が、コーチを呼んできたり、父兄のかたと連携しながら指導に当たっていればこのような話は出てきません。(実際にこのような監督さんがいました)
ただ、中学校の先生にここまで求めるのは酷です。
そもそも、先生に授業以外で、しかも専門分野じゃないことをやらされるのはいかがなものかと思います。
部活動の指導がしたくて教師になった人と同じ様なことを求めてはいけません。
そうなると自然とクラブチーム結成を考える流れになります。
・人数不足
私の周辺の野球人口減少は、尋常じゃないスピードで進行してます。
地域の学童チームをみれば、毎年何人入部するか予想ができるので、正直、1つの中学校でチームはつくれません。
つくれたとしても1.2.3年生がいる春にある大会まで。
夏になれば3年生は引退して合同チーム結成、春に新入部員が入れば合同チーム解散を繰り返します。
だったら同じメンバーで野球を続けられるように「クラブチームを作ろう」となるのは、自然の流れのように感じます。
ただ、このような理想だけでは、クラブチームは結成できても問題は山積しています。
問題点
・クラブチームも参加できる大会がある。
クラブチームも参加できる大会には中学野球部も参加できます。
クラブチームが参加できることはありがたいことですが、
選手たちは、この大会に出るために、どちらのチームで出場するか選択しないといけません。
選手がクラブチームで出場することで、中学野球部の人数が不足し合同チームになる場合もあります。
これは、中学校の監督以上に、選手や保護者間に軋轢が生まれます。
クラブチームで出場した選手に「裏切り者」と言い放つ人もいたようです。
さらに、中学校によっては、この大会前になると、中学野球部の練習試合に出せないため、クラブチームを選んだ選手は休みとなります。
これは中学野球部側の気持ちはわかります。
大会にでない選手(他のチームで出場する)を他の選手や保護者の手前、使えませんもんね。
なぜこのよう問題が起こるかと言えば、中学校の部活に所属しながらクラブチームにも所属するできるからです。
例えば、硬式野球のボーイズやシニアであれば、中学野球部に所属する選手がいないので、このような問題は起きません。
軟式野球クラブチームも、ダブル所属をできないようにすればいいと思うのですが、実際にボランティアチームを運営していると平日の練習やグランド確保などできません。
想像ですが、週末1日の練習では練習内容の質を担保できないため、中学野球部に所属しながらクラブチーム所属となっているのだと思います。
私はこれをボランティアクラブチームの限界と考えています。
解決案
あくまでも私の解決案ですが、
①ボランティアクラブチームの限界突破
②ボランティア野球スクールとして活動
この2つです。
①ボランティアクラブチームの限界突破
これは単純にボーイズ、シニアを参考に会費をしっかりもらい、指導者、練習場(ナイター付)を確保し、土日と週2回の平日練習がすることで、ダブル登録を禁止とする。
例えば、費用を払うことで平日のみの指導をお願いできる方を確保する。
平日ナイターなら仕事終わりに指導できる方も多いと思います。
このやり方でも中学野球部から何か言われそうですが、それは選手の選択の自由ですし、中学野球部に所属していなければたいした問題ではないとおもいます。
②ボランティア野球スクールとして活動
これは私が「クラブチームを作る」と聞いた時に考えていたことです。
1.部員の少ない地域でのダブル登録は問題多すぎる
2.体力がありあまる中学生に野球をする場を提供する
3.スクールのため大会は出場しない
私はクラブチームのお手伝いをしている立場ですが、クラブチーム化はまだ早いと思っています。
正直、中学校側がそのような雰囲気になっていません。
しかし、いずれは、これからの少子化・野球人口減・教員の負担減を考えると、中学校も学校が関与しない学童野球化するしかないと思います。
実際に、
スポーツ庁が主導する公立中学校の運動部活動改革素案でも、
・顧問負担軽減するため、休日の部活動指導を民間スポーツ団体などに委ねる「地域移行」
・態勢が整いやすい地域には、平日の移行も進めるなど柔軟な運用を推奨
となっています。
とくに私の住む地域の野球人口減が進んでいるため、スクールで質のいい指導を続けることで、その活動が認められれば、2.3年後には地域移行の受け皿になってほしいと声がかかるとおもったのですが・・・
このブログが、これからグラブチームを作ろうと考えている方の少しでもいいので参考にならばと思っています。