神田「ぼたん」大物作家も愛した老舗の鳥すきやき店をレポート

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今日は東京神田の須田町にある老舗の鳥すきやきぼたんを訪問してきましたので、その模様をレポートしたいと思います。

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1.老舗店が集まる神田須田町でとっておきの鳥すきやきを堪能

実は最近は、書店やブックカフェなどの「本棚巡り」の他に、文豪や文化人が愛した老舗店巡りがマイブームとなっている私。
そのきっかけとなったのが、東京神田にある鳥すきやき専門店ぼたんです。

ぼたんが建つ神田の須田町は、1923年に起こった関東大震災後の大正時代~昭和初期に建てられた古い建物が数多く残る地域でもあります。
このあたりに事務所を構える文学好きの友人とランチをすることになり、せっかくなので普段は行かないような文豪ゆかりの老舗店に行こう!ということで訪れたのがこちらのぼたんでした。

ぼたんは食通としても知られる池波正太郎が足繁く通ったことでも知られ、明治の創業以来鳥すきやき一筋で変わらぬ味を提供しているお店。
池波正太郎のエッセイの中でも何度か登場していて、破天荒な逸話も残っています。

このエリアは元々は江戸城の武家屋敷が建ち並び、明治時代に入ってから近代化の波に乗り開発が行われ、多くの料理店や料亭が軒を連ね賑わっていたエリア。
太平洋戦争でも奇跡的に焼失を逃れて、戦前の建物のいくつかは今も営業していて、近代建築ファンの間では名が知られた場所でもあります。

実際私もぼたんのすぐ近くにある甘味処の竹むらや、(こちらは外観だけですが)あんこう鍋店のいせ源などを建築目当てに訪れたことがありました。
どのお店も週末は行列ができる人気店となっていて、今回訪れたぼたんも事前に予約をしての訪問でした。

2.昭和初期に建てられた風格ある建物を堪能

ぼたんは、神田駅からだとJRの駅をでて北西に10分弱ほど歩いた場所にあります。地下鉄の場合は小川町駅か淡路町駅を出てすぐなのでアクセスはかなり良好。
予約は開店時間である11:30からでしたが、少し早めについてしまったのでしばし外観を堪能。

ぼたんの建物は老舗の風格が漂う木造建築となっています。
外装はメンテナンスされていたり、一部増築された部分もありますが、昭和初期に建てられた建築の趣を存分に感じられます。

建物の南側は2階の大広間の大開口が垣間見れて、こちらも風情があります。
入り口には東側の細い路地側に設けられていて、南北2つの棟のちょうど間にあります。

外観を楽しんでいるうちに開店時間が迫ってきました。
ぼたんの中に入るのははじめてなので、ちょっとドキドキしながら中へ入ります。

3.内部も素敵!風情溢れるとっておきの空間で格別のおもてなしを

店内に入ると下足係のおじいさんがお出迎えしてくれ、老舗店らしく丁寧に案内してくれます。

目の前には立派な式台と、富士山麓の溶岩を持ち込んでつくられたという坪庭に、思わずわっと声を出してしまいます。

今回は予め予約していたので、予約の名前を伝えて仲居さんにお部屋まで案内してもらいます。

今回は友達4人での予約だったので、こちらのお部屋を丸々使わせていただきました。
小さなお膳が4つ並べられた空間は何とも贅沢で、これから頂く鳥すきへの期待も一気に高まります。

今回頂いたお料理は創業依頼一筋で受け継いでいる鳥すきやき(9000円)。
サイドメニューはありますが、ぼたんでは基本的にはメニューはこちらの鳥すきやきのみ。

メンバーが揃うと炭の入った鉢とお鍋が運ばれてきます。
ぼたんでは昔ながらの味を落とさぬように、現在でもガスではなく備長炭と鉄鍋を使っているそう。

まずはお通しの鶏そぼろを頂きつつ、お鍋が温まるまでしばし談笑。

ちょうどよきタイミングで、まずは店員さんが手際良く最初のお鍋をつくってくれます。
色々な具材が載せられたお皿から、丁寧かつテキパキとお鍋を完成していく様に一同感嘆。

具材はムネ、モモ、つくね、砂肝、レバーからネギ、お豆腐とたっぷり。

真っ赤に光る炭によってグツグツと煮込まれていく様は、はじめてみるのにどこか心地よいリズムを感じます。

食欲をそそる音と香りを味わいながら頂くすきやきはまさに絶品。
今まで食べたどのすきやきとも違うコクのある味わいがありました。

第2段からは、お皿に盛られた具材を自分で鍋にいれていきますが、かなりのボリュームがあったはずが、食べ終わってみるとあっという間、きれいに完食してしまいました。

最後はお鍋にごはんをいれて、締のおじやも堪能。

おじやを完食した後は、食後のみかんとお茶を頂きながら余韻に浸りました。

私が訪れたのは冬でしたが、みかんは季節によってその時時のものをお出ししているとのことで、夏には西瓜をだすこともあるそう。

風情ある空間とお料理を最後まで堪能して、大満足のブックスポット体験ができました。 
とってもオススメのお店ですので、皆さんも機会があれば是非訪れて、その空間と味を体験してみてくださいね。

ちなみに文豪・作家が愛したグルメスポットについては、こちらの記事でも詳しく紹介していますので、興味のある方は是非合わせてご覧ください。
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・東京都内で味わえる文豪・作家が愛したグルメ10選

鳥すきやき ぼたん
住所:東京都千代田区神田須田町1-15
アクセス:淡路町駅・小川町駅から徒歩約2分、神田駅から徒歩約9分
創業:1897年
営業時間:11:30~21:00
定休日:日曜日、祝日
座席数:100席
その他:東京都選定歴史的建造物
ホームページ:https://www.sukiyaki-botan.co.jp/

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