もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「室温~夜の音楽」 見てきました

2022-08-11 01:43:10 | お芝居

「室温~夜の音楽」 世田谷パブリックシアター 2022.07.10 12:00~

ケラさんの芝居を河原雅彦さんが演出・・・ということで、チケットゲット。
行ける日がここしかなかったのでしたが、東京千秋楽ということで、カテコであいさつもあったりと
なかなか楽しかったです。
・・・でもカテコで、今日は満員で。。。みたいな発言があったから、平日とかは集客に苦労してたのかな~と
思っちゃいました。
何回か再演してい舞台のようですが、未見。予習なしで、見に行きました。

話の内容は
「田舎でふたり暮らしをしているホラー作家・海老沢十三(堀部圭亮)と娘・キオリ(平野綾)。
12年前、拉致・監禁の末、集団暴行を受け殺害されたキオリの双子の妹・サオリの命日の日に、様々な人々が海老沢家に集まってくる。巡回中の近所の警察官・下平(坪倉由幸)、海老沢の熱心なファンだという女・赤井(長井短)。タクシー運転手・木村(浜野謙太)が腹痛を訴えて転がり込み、そこへ加害者の少年のひとり、間宮(古川雄輝)が焼香をしたいと訪ねてくる。
偶然か…、必然か…、バラバラに集まってきたそれぞれの奇妙な関係は物語が進むに連れ、死者と生者、虚構と現実、善と悪との境が曖昧になっていき、やがて過去の真相が浮かびあがってくる…。」
(公式より)

なんていうのかなあ~見終わって、ざわつくというか、やりきれないというか。。。
ホラーコメディーと言われてるような感じでもなく、なんかみんな一癖二癖もってて、いったいこの人たちは
どうなってるの?というような気持になってしまいました~

ただ、最後に、在日ファンクと平野綾さんの演奏と歌。。。これに気持ちが救われました!

 

ホラー作家の海老沢は娘のキオリと二人暮らし。海老沢にはもう一人キオリと双子のサオリという娘がいたのだが、
12年前に暴行されて殺害されてしまっている。
海老沢は偏屈だが、笑みを浮かべて、一見紳士そうにも見える。
サオリの命日の日。
巡回中の警官の下平は、しょっちゅうこの家にきているよう。仕事中なのになかなか帰ろうとしない。
キオリは、この下平にお金を要求している。何か関係があるらしい。

そこに現れたのは、海老沢の大ファンだという女性の赤井。海老沢の本をたくさん読んでいるらしく、サインを求めたりしている。
さらに、腹痛を訴えて転がり込んできたタクシー運転手の木村。
そして、最後に、サオリの事件の加害者の一人間宮がお焼香をしたいとやってくる。間宮は出所したばかりだ。
間宮は木村のタクシーに乗ってきたみたいだが、家を探してたようだった。
赤井と間宮は知り合いのようだった。この日に海老沢家をいろいろな人がバラバラに訪れ、みんな居座っているのは奇妙だ。

二幕になると、それぞれが抱えている問題がどんどんと明らかになっていく。
キオリは、離れて暮らす母親にお金を送るために、男に横領させている
警官の下平は、妻を寝取られて、その相手の男の子供を殺してしまう。
タクシー運転手の木村は窃盗の常習犯
赤井の弟が間宮と一緒に暴行した犯人で、弟は刑務所で自殺をしてしまったのだった

そしてもっと深い闇。海老沢は、娘のサオリを求めていた。キオリではなく。キオリは、彼氏にも母親にも愛されているサオリを
羨んでいた。いつもサオリばかり。。その気持ちは自分もサオリが大切だと思うことと相まって歪んでいく。
サオリが殺された後、サオリを抱いていた父親を憎み、お茶に毒を少しずつ入れている。

結局悲劇の発端は海老沢。
間宮は自分以外の男と関係をもって妊娠した恋人のサオリが許せなかった。それで、赤井の弟の口車に乗って一緒に暴行して
殺してしまった。
その事件を本にした海老沢。自分の弟が自殺をした原因とも思い、赤井は海老沢を刺す。
キオリは、間宮がサオリの彼氏だったと知ったとたん、壊れてしまう。

そしてサオリの彼氏でもあった間宮が現れ、キオリは壊れてしまう。
間宮もサオリとそっくりのキオリを見て壊れる。。
キオリは家に放火して。。。キオリと間宮は炎の中で抱き合って・・・・・


何ともやりきれない話ですよね。
ホラーというより、後味の悪さ?気味の悪さ?やりきれなさ?がいっぱいでした。
結局、父親の海老沢が諸悪の根源で、、、家庭を壊し、娘を被害に合わせ、そしてもう一人の娘も。。。
と、何人もの人生を壊してしまっているわけで。
警察官の下平は、別の事件にはなるけど、彼も不倫で家庭を壊され、ありえない復讐をしているということで後味悪いです。
ただ・・・タクシー運転手さんは、結局???ただのコソ泥だっただけなんだろうか?そこはわからなかった

こんな話なのに、、、
在日ファンクの生演奏が鳴り響く空間がマッチしていた。
私、、、勉強不足で申し訳ないのですが、ハマケンさんが在日ファンクのボーカルだって知らなくて。
ハマケンさんは普通の俳優さんだとばっかり思ってた・・・・
でも、その歌のパワー、ボーカルのパワーに圧倒されました。。

ケラさんの描く話では、こういう感じのは珍しいな~と感じたけど、初期の作品はこういうのが多い印だろうか?
やるせなさが残るだけという、、、、

ということで、、、キャストの感想


間宮役の古川雄輝さん
古川くんはドラマとかで、気になっていたんだけど。。。思ったよりカテコとかでも無表情で。
意外だった。クールな感じなんですかね?
間宮が主人公なんだけど、登場もだいぶ後だし・・・キオリの方が目立ってたような感じでした。


キオリ役の平野綾さん
最初はクールな感じだったのに、狂気をはらんだ後半はすごかったな~
見た感じもきれいで派手な感じだから、、、すごい存在感でした。
カテコの歌声も最高でしたよ。


海老沢役の堀部圭亮さん
この人が一番の問題児だったんだけど、淡々と飄々と演じられてた感じで
だからこそ、この人の行動の闇が際立つ感じでした。


下平役の坪倉由幸さん
「カメレオンリップ」のときもなかなかいい役だったんだけど、今回もよかったです。
この人って結局なに?っていう怖さがよく出てる。。。不倫相手の子供を殺しちゃうって
かなりヤバい人なんだけど。警察官なのに。
坪倉さんが演じると、、ぱっと見いい人なのに。。そういうことしてもおかしくないなって思えちゃいました


赤井役の長井短ちゃん
自分の弟が殺人者なのに、自殺をしたからって逆恨みってのも変だけど
これを当たり前のように思って、海老沢を刺しちゃうって。。。もうこの人も壊れてる
で、そういう役を演じる短ちゃんは、なかなかキュートでかわいいなと。


そして
木村役の浜野謙太さん
上にも書いたけど、「在日ファンク」というバンドで歌ってるとは知らなかったです。。
タクシー運転手で、体調悪いって、家に入り込んで、うろうろして帰ろうとしない怪しい奴
だけど、ちょっと憎めない系のキャラ。
ハマケンさん、歌と役と二つで大忙しだったけど、最高でした。

 

 


観劇ランキング

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「#柏サポ京都遠征」の京都... | トップ | 2022年夏ドラマ中盤戦  »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

お芝居」カテゴリの最新記事