【60代】片付けのプロに聞いた洋服を手放す方法 5選|60代は物を捨てにくい世代?

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家の中に「いつか着るかも」と長年取っておいた服はありませんか?

服だけではなく、バッグやスカーフなどのファッション小物、もうしばらく履いていないヒールのある靴など。「いつかまた使うから」という理由でクローゼットから溢れる量を所有している人、意外と多いようです。

今回は片付けのプロに、その原因と手放す方法について教えてもらいました。

どうやら私たち60代は、物を捨てにくい世代とのこと。

一体どういうことなのか、そしてどのように服を手放し、気持ちの良いライフスタイルを保っていくのかお話を伺っていきます。

60代は物を捨てにくい世代?!

物を捨てられない原因の中で、洋服に関してはこの5つの理由が特に当てはまります。

みなさんは何個当てはまりますか?

  • 「まだ着られる物」
  • 「思い入れが強い物」
  • 「高かった物」
  • 「いつか使うかもしれない物」
  • 「捨てるのはもったいない物」

その中で、「いつか使うかもしれない物」「捨てるのはもったいない物」の2つの理由は、特に60代以上世代でよく見られる原因です。

両親の世代や自分たちの世代が戦争を経験していると、「物を大切にしなければいけない」というしつけを強く受けています。

また、物が不足していた時代を経験したり、欲しい物を思うように買ってもらえなかった思い出があったりすると、必要以上に物を所有する癖がついてしまう場合もあります。

こういった背景から「物を捨ててはいけない」という強い思い込みをしてしまっている人も少なくありません。

まずは、捨てられないのは自分だけではないので安心してくださいね。

片付けのプロ Madokaさん
片付けのプロ Madokaさん

私にも60代の両親がいて、家の中には服に限らず「使わなくなった物」で溢れています。

「家の中の物は”使っていないもの”を含めて、全て要るもの」と頑固になっているので、断捨離を強制していません。

ミニマリストにはなれなくてもいい

丁寧な暮らしがブームになってから、SNSや雑誌でミニマリストの方のシンプルな暮らし方をよく目にするようになりました。

段ボール何箱分も潔く断捨離する人がいたり、ガラガラのクローゼットに数枚の服が掛かっているだけという人を見たりすると、なんだか自分が時代に取り残されているような感覚になる人もいるかもしれません。

育ってきた時代の背景から、60代は物を捨てにくい世代だということがわかりましたよね。

物への思い入れや物との結び付きが強いことは、決して悪いことではありません。物に囲まれていて幸せなら、無理に断捨離をしたり、ミニマリストになる必要もないのです。

ただもしも、なんとなく家の中にいると窮屈な気がしたり、あまりリラックスができない、服が沢山あるのに着ていく服が見つからないなどの悩みがある場合は、今着ていない服を手放すだけで心がすっきりすることがあります。

60代は”捨てる”のではなく、”手放す”方法がおすすめ

「物を大切にしなければいけない」というしつけを強く受け育った60代は、「捨てる」という行為自体に抵抗があります。

一生懸命働いたお金で買った服を燃えるゴミとして捨てるのか・・・

20年前にもらった誕生日プレゼントの鞄をゴミ箱には捨てられない・・・

文字で見るだけでも目をつむりたくなる光景ですね。

そこでおすすめなのが、”捨てる”のではなく”手放す”という方法です。

自分の手元から去っていくのは同じことなのですが、自分が大切にしてきた保管していた物がゴミになるのではなく、誰かの手に渡ってまた活用されていくのを想像すると、ポジティブな手放し方だと思いませんか?

今回は5つ、おすすめの手放し方を紹介します。

手放すかどうかを決める大事なポイント

次回「手放す基準、手放すタイミング」についても詳しく紹介しますが、これだけは覚えていてください。

「いつか着る」の「いつか」は、ほとんどの人に来ないのです

60代におすすめの服の手放し方

1.寄付する

手放すことで、社会に貢献できるというのは、とても気持ちが良いですね。

海外に向けての寄付、子ども向けの寄付、国内向けの寄付など種類は様々。寄付先は、自治体からNPOなど様々ありますので、自身の心が向く寄付先を選び選択しましょう。

各自治体が行っているリサイクル・リユース事業を調べると、回収ボックスが設置されていたり、定期的に回収車が循環していることも。寄付の際に送料が気になる方は、こちらを利用してみてください。

回収できる洋服の状態に条件を設けている場合があるので、しっかりチェックしてください。

片付けのプロ Madokaさん
片付けのプロ Madokaさん

近くの街の教会にも寄付ボックスが常設されていて、私はそこまで持っていくこともあります。

なんと海外ではボックスが街中に設置されている国も!

2.アパレル企業の回収サービスを利用する

近年、世界全体でサステナブル・エシカルな意識が高まっているのは、みなさんもご存知でしょうか。

アパレル企業が「作る責任」を果たすために、そのブランドの服で着なくなった服を無料で回収してくれるサービスを実施しているケースがあります。

60代にも身近なブランドとして、回収を行っているのはGU、ユニクロ、無印良品、アーバンリサーチ、THE NORTH FACE(ゴールドウィン)など。無料で回収してくれるだけでなく、ブランドで使えるクーポンを貰える場合もあるのが嬉しいです。

回収された服は、古着として海外へ送られたり、再生材として新たな素材として生まれ変わり、商品として再販売されることもあり、各ブランドのサイトで情報を確認できるのが良いですね。

3.リサイクルショップを利用する

捨てるのではなく、手放すという方法で、自身にも利点が多いのがこの方法。新しい持ち主に利用してもらえるだけでなく、お小遣いをゲットできるのが嬉しい点です。

「フリマアプリは登録も取引も面倒臭い」「すぐに手放したい!」という方におすすめの方法です。

ほとんど着ていない服やお手入れをして状態良い服、ブランド物のバッグや革製品は、想像よりも高く買い取ってもらえる場合があります。

人気ブランドのアイテムは、ブランド品を扱う専門的なリサイクルショップがおすすめです。

4.フリマアプリを利用する

こちらも捨てるのではなく、手放すという方法で、自身にも利点が多いのがこの方法。新しい持ち主に利用してもらえるだけでなく、お小遣いをゲットできるのが嬉しい点です。

自分では、価値がないのではないかというような思わぬ商品が売れることがあり、楽しみながら手放すことができる方法です。

リサイクルショップでは、数円〜数十円という価格になってしまった経験がある人も多いと思います。フリマアプリでは、商品の状態を選択して自身で販売価格をつけて販売することができます。そのため、例えば小さなシミや毛玉がついていても数千円の値段で売れることも多々あるので、アイテムによって手放し方を変えるという選択もできます。

他の方法と異なり梱包などにも手間がかかり、粘り強さが必要ですが、思わぬ収入が手に入り、手放したスッキリ感と相まって嬉しい気持ちになります。

5.掃除用ウエスとして再利用する

「ウエス」とは、元々は工場や作業現場で機械をメンテナンスする際に使用されていた布を指す言葉。現在では、主婦を中心にエシカルで便利な使い捨て布巾として使われています。

ウエスの作り方は、 着なくなった服(布製品)を使いやすい大きさにカットするだけ。 大きめと小さめの2種類用意しておくと、掃除場所や用途で使い分けできるのでオススメです。

綿製品の服で作ったウエスは、乾拭きにも水拭きにも使えて万能。合成繊維の服で作ったウエスは、キッチンの油汚れ落としに適しています。

片付けのプロ Madokaさん
片付けのプロ Madokaさん

掃除している時に「ああ、ウエスにしなければ良かった・・・(涙)」とならないように、未練がない服をウエスにするのがおすすめです。

まとめ

今回は、片付けのプロ、整理収納アドバイザーのMadokaさんに

  • 60代の服を手放しにくい理由
  • 60代に合った服を手放す方法5つ

を紹介いただきました。

次回は、「手放す基準やタイミング、クローゼットのルール作り」についてもお話を伺いたいと思います。

今回相談に乗ってくださった片付けのプロ

整理収納アドバイザー1級

Madokaさん

「もったいない」が口癖の60代の両親を持つ30代の整理収納アドバイザー。

アパレルスタッフの経験を経てアパレル関係の企業に就職。

アパレルスタッフ時代には、顧客から指名を受けてスタイリングを組むこともあり、ファッションアドバイザーとしての腕も。

一方洋服好きが故に、家中に洋服が溜まっていくことにもやもやを抱え、ライフスタイル向上のために整理収納アドバイザー1級の資格を取得。

ファッション好きの悩みに共感した片付けのアドバイスや、片付け初心者の方に情報を発信することを得意とする。

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