41歳の時に自閉スペクトラム症(ASD)の発達障害があるとわかり大人になってから発達障害が分かった私。現在は、これまでの行き方を見直し障害に理解ある職場で働くことを目指して就労移行支援に通所して障害者雇用で働く準備をしています。
そんな私は、障害者手帳を取得したことで、障害者として就職を目指して行くだけでなく、障害者手帳があるからこそ受けることができるサービスを利用して障害者ライフを楽しむようになりました。
障害者割引で利用させていただいた施設などを”障害者手帳で行く”シリーズとしてご紹介していきます。
今回は
大人の発達障害。障害者手帳で行く⑥宮島:厳島神社と民族資料館
と題してご紹介して行きます。皆様の参考になると幸いです。
障害者手帳を提示して障害者割引を受ける
障害者割引の制度は、「障害のある人の経済的負担を軽減することにより、社会参加を支援する仕組み」と言われています。
私の場合は発達障害なので、医師の検査を受けた医療機関の初診から半年後に障害者手帳の申請をすることができ、無事に障害者手帳を取得できたことで障害者割引を受けることができるようになりました。
手帳取得の流れなどはこちらでご紹介しています。
大人の発達障害。障害者手帳取得の流れと7つの就職準備。
障害者手帳を取得すると、私のようなアラフォー世代でまだまだ働いて収入を得て行きたい世代でも、税制優遇措置、交通機関の割引を受けることができたり、障害者手帳を提示することで公共施設などの割引制度利用することができるのは本当にありがたいと思います。
障害者割引がある施設などでは、割引どころか無料で利用することができる場所もあります。
また、美術館や博物館・スポーツ施設などの公共施設だけでなく映画館や駐車場などレジャーや娯楽の施設についても障害者割引が適用されている場所もあります。そして、障害者手帳を取得している本人だけでなく介助者(同伴者)一名も割引制度の対象になる場合もあります。
ご自身がお住まいの地域やお出かけしたい場所にどんな障害者割引があるかを知りたいときは、障害者手帳で行こう!~全国版~のサイトで検索すると便利です。
関連記事:大人の発達障害。障害者割引のためのお勧めアプリ2選。
障害者手帳で行く宮島
広島県は廿日市市にある宮島の「厳島神社」「宮島歴史民俗資料館」に行ってきました。
宮島への訪問の際と厳島神社・宮島歴史民俗資料館で障害者割引を受けることができましたのでご紹介して行きます。
*宮島の中にはたくさんの観光名所があり、今回ご紹介する厳島神社と宮島歴史民俗資料館意外にも障害者割引が適用される場所もいくつかありますので、詳しくは手帳で行こう!~全国版~などで検索してみてください。
宮島への訪問に適用される障害者割引
宮島は令和5年10月1日より、宮島訪問税の徴収が始まっています。
宮島はその名の通り”島”。
宮島へ渡るには、宮島口に着いた後にフェリーで宮島に渡るのが一般的です。
宮島訪問税は、観光などでフェリーで宮島に訪問する方はフェリー代に上乗せしてお支払いする仕組みになっていますが
廿日市市ホームページ 宮島訪問税の概要を確認すると
廿日市市ホームページ 宮島訪問税の概要より 2024年1月現在
とあり、上記の「課税免除欄」に
”療育手帳、精神障害者保健福祉手帳または身体障害者手帳を交付されている障がい者。
障がいのある人が課税免除を受けるためには、手帳の提示が必要となります。
税を含まない乗船券の購入方法は船舶会社によって異なりますので、船舶会社にご確認下さい。”と記載があります。
障害者手帳を提示できる方は、1人1回100円かかる宮島訪問税が免除されるとのこと。
私は障害者でも宮島訪問税はお支払するものだとばかり考えていたので、ここでも障害者手帳のありがたさを感じることとなりました。
厳島神社
障害者手帳を提示することもできるのですが、私は今回、障害者手帳をスマートフォンのアプリで提示できるミライロIDを提示して障害者の証明をし、障害者割引をしていただきました。
昇殿初穂料が一般の大人は300円のところが100円になりました。
ミライロIDについてはこちらの記事でご紹介しています。
大人の発達障害。障害者割引のためのお勧めアプリ2選。
ちなみに
拝観施設及び料金 嚴島神社【公式サイト】国宝・世界文化遺産 に
※障害者手帳、療育手帳を携帯の方は、手帳をご提示ください。
とありますので、障害者手帳代わりのミライロIDを提示したのですが、その時の受付の方は「ミライロIDは知っているが上から正式に許可が出ていないので次回は手帳の提示でお願いいたします。今回はミライロIDで障害者割引対応をします。」とのことでした。
宮島歴史民俗資料館
こちらでも、障害者手帳の代わりのミライロIDを提示して障害者の証明をし、障害者割引をしていただきました。
一般では300円のところ、無料です。
宮島歴史民俗資料館 利用案内 より 2024年1月現在
とあり、同伴者などについては特に記載がなかったのでお伺いしてみたところ、手帳に「介助」と記載のある障害者の方は同伴者が一人無料になるとのことでした。
入り口は宮島の昔ながらの家屋。撮影はできない箇所がありますが、この奥には資料などの展示室があり、見ごたえがある資料館です。
平清盛ごろからの宮島のこれまでの歴史、もみじ饅頭やしゃもじの製造の歴史、宮島の家屋などについて知る事のできる資料館でした。
お勧め 障害者手帳を使った宮島へのアクセス
宮島へ訪問するにはその入口である宮島口にまずは行く必要があります。
車・JR・路面電車など何らかの交通手段 ⇒ 宮島口 ⇒ フェリー ⇒ 宮島
となります。
今回は障害者割引のご紹介をしておりますので障害者割引などを利用して最大限に(?)安く移動できると思われる交通手段をご紹介いたします。
(私は、精神障害者保健福祉手帳の2級を取得しておりますのでこの障害の等級が適用される割引を中心にご紹介しております。1級などの方はほかの交通手段でお得なものもあるかと思いますがご了承くださいませ。)
それは、広島電鉄株式会社さんが運営する路面電車で宮島口まで行く手段です。
- 移動時間がほかの移動手段よりも長めになるかもしれない
- 障害者割引が適用される公共交通機関である
- 交通系ICカードPASPYを併用することでさらに割引がある
- 上記1-2より、JRの半額程度で移動できる
- ほかの交通手段よりもフェリー乗り場に一番近い場所に着くことができる
車で宮島口まで来た場合は駐車料金がかかります。宮島口までの距離などにもよりますが安い場所で500円ですが多くは1,000円程度は1日の駐車料金がかかります。
次にJRの場合。私は、精神障害者保健福祉手帳の2級を取得しているのですがこの等級の場合は、障害者割引はありません。
例えば、広島駅から宮島口駅までJRで移動した場合、移動時間は30分程度ですが、片道420円がかかります。
最後におすすめの広島電鉄株式会社さんが運営する路面電車の場合。こちらの移動手段では、普通運賃の半額に障害者割引が適用されます。
広島電鉄株式会社さんホームページ 障害者・介護者割引より 2024年1月現在
さらに、交通系ICカードPASPYをお持ちの方は、PASPY割引として、PASPYで電車・バスを利用の場合、乗車ごとに、運賃に対して最大10%を割引されます。(運賃額の端数は10円単位へ切り上げ)
例えば、広島駅から宮島口駅まで広島電鉄株式会社さんの路面電車で移動した場合、移動時間は1時間少々かかりますが、普通運賃270円の半額で片道を利用することができます。
障害者割引が適用されている交通機関であること、さらに交通系ICカードPASPYを利用することで最大10%の値引きを利用することができることで、私のような障害の種類や等級の場合は広島市内から最安値で移動できるのではないかと思います。
ちなみに
交通系ICカードPASPYをお持ちの方は、宮島口から宮島へフェリーで移動する際の支払いにも使うことができPASPY割引が適用されます。
今回私が利用した際、障害者手帳を提示し、宮島訪問税は免除されるため片道100円のフェリー代になり、その支払いをPASPYで行うことで10%引きで片道90円になりました。
つまり
広島電鉄株式会社さんが運営する路面電車とフェリーをPASPYと障害者割引をフル活用して
広島駅 ⇒ 宮島口 ⇒ フェリー ⇒ 宮島 と移動した場合、片道130円+90円=220円(往復440円)で移動できてしまいました。
JRで広島駅から宮島口まで移動し、宮島口からフェリーで宮島(ここはPASPY利用)まで移動した場合は片道420円+90円=510円。往復1,020円。
JRで移動したときの約半額で移動できる広島電鉄株式会社さんが運営する路面電車での移動は、おすすめです。
お勧め ”揚げもみじ”のお店
宮島の代表的なお土産のお菓子といえば”もみじ饅頭”。
そのもみじ饅頭ですが、宮島に行くともみじ饅頭を揚げた”揚げもみじ”を食べることができます。
お好みのもみじ饅頭の種類を選んで注文してから揚げてくれるもみじ饅頭をいただくことができるので熱々♪最高に美味しいです!
宮島の中には揚げもみじを食べることができるお店はいくつかあるのですが、私がお勧めのお店をご紹介します。
その店は博多屋さん。
フェリーから降りて宮島に到着し厳島神社側に歩いていくと宮島のお土産街があるのですが、博多屋さんはそのお土産街の中にあります。
- もみじ饅頭を焼く機械の横にイートインスペースの席があり、もみじ饅頭の製造風景を見ながら食べることもできる
- セルフサービスでお茶も一緒にいただくことができる
ちなみに、店内で焼かれたもみじ饅頭が個包装されたとすぐに店頭に並んでいる様子で、できたてのもみじ饅頭を買うこともできます。
おまけ 宮島口のおすすめパンケーキ店
障害者割引とは関係ないのですが、
宮島口でおすすめのパンケーキ屋さんがあるので最後にご紹介いたします。
宮島口の隠れた台湾パンケーキカフェ Robさん。
宮島口のフェリー乗り場のすぐそばにあります◎
- 厳島神社の鳥居が見える席がある
- インスタ映えするような店内と米粉のパンケーキ
フェリー乗り場から降りてすぐにありますので、宮島からの帰り道などに立ち寄られてみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は
大人の発達障害。障害者手帳で行く⑥宮島:厳島神社と民族資料館
と題してご紹介させていただきました。
宮島へ訪問する際には、障害者手帳(またはミライロID)を提示して障害者割引を適応させていただく以外にも、交通系ICカードPASPYをお持ちの方はそれを併用することでりょり費用を抑えることができます。
*ただし、交通系ICカードPASPYは2025年3月までに順次終了予定ですので、その後は引き継がれたICシステムで今回ご紹介したような割引があるかは不明です。
障害の種類や等級などによって大変さは違いますが、障害があると、生きることで精いっぱいになり心の余裕がなくなりがちな面もあると思います。そんなときに障害者割引で利用させていただける施設があるということは本当にありがたいことだと思います。
皆様の参考になると幸いです。
最後に
私はこれから障害者雇用で働いていくことを目指して就労移行支援に通所しています。
でも、”障害者”として生きること・働くことは配慮はいただける反面、労働時間の制限など個々の事情も含め収入面では低めになりがちでもあることも知りました。
そして、生活リズムを整えたり社会に疎くならないために企業には属していきたいけれど、基盤となる生活の安定のためにもう少しお金を稼ぎたい、自分の働きやすい環境や自分にできる仕事で副収入を得たいとも考えるようになり動きだしました。
私は、就労移行支援に週5日できており、これまでもなんとか正社員で働いてきたので、普段の生活ができないような状態ではありません。
自分の障害特性に負担になりにくい環境や仕事であれば、むしろ働いて生活の安定を図る方が、精神的な安定にも繋がります。
私と同じようなタイプの方は
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上記サイトで詳しく見ていただくと、動画でお仕事の説明もありますので、是非みてみてください。
このお仕事は、時間を自由に使いながら収入を得たい方やお子さんや家庭がある方向けをうたわれています。
でも、これって、年齢が上がってきた女性、そして障害特性に合った環境で仕事をしたい方にも、企業への一般就労よりも負担を減らしておうちで収入を得ることができる働き方になる可能性があると思います。
自閉スペクトラム症の私は、以前、一般就労していたときにその企業の商品を販売するために事務所でテレアポの業務をしていたことがあるのですが、はじめは不慣れであってもパターンをつかめば成果を出せる特性を生かせたので、テレアポでのアポ獲得№1になり表彰されたこともありました。私のように発達障害があってもその特性を生かせる仕事・できる仕事については一般社会の中で評価を得たり収入を得ることもできた一例です。
今は、一般的にも副業や在宅でできるお仕事が注目される時代にもなっています。そういったお仕事の中から自分に適したものを選ぶことができれば、生活の安定や副収入を得ていくことも可能だと思います。
是非、サイトをチェックしていただき、ご自身に合う収入の得方かご検討されてみてください。
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