色あわせ、糸あそび。

Sashiko brings a smile.

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刺し子11作目は、米刺しの花ふきん

 

久し振りに刺し子をしようと思ったのは、6月に入る頃だったでしょうか。父の四十九日法要も済み、百花繚乱の5月に癒やされ、気持ちは少しずつ落ち着いてきたように感じていました。

それでもまだまだ苦しかったし、諸々の手続きのことや、両親の住んでいた家のことなど、不安や気忙しさもあり。それは今でも続いているのですが…。

そろそろまた刺し子がしたい。
そう思えたのは、刺し子をしていると楽しい気持ちになってくる、ということを心がちゃんと覚えていて、楽しくなりたいという欲求も自分の中にあったからなのでしょうね。

さて。どの文様をどんな色で刺そうかな…。

迷いましたが、選んだのはとてもシンプルで愛らしい文様。糸色は、夏なので涼し気にブルーかな、とも考えたのですが、元気を出したくて、オレンジやグリーンを手に取った私でした。

刺し子初心者。11作目は、ホビーラホビーレさんの「米刺し」329です。

 

 

刺し子の画像_米刺しの花ふきん1

米刺し

 

 


■可愛い柄を元気な色で

刺し子の柄には、伝統文様と言われているものが多いですが、米刺しもそのひとつですね。漢字の「米」をモチーフに、豊作への願いを込めたデザインだそうです。

小さな「米」の字と「×」の記号がお行儀よく並んでいて、なんとも可愛い文様。刺し子布の印刷線を眺めているだけでも楽しくなります。

今回も、最後にコの字とじで仕上げるため、まずは表布裏布ともに縫い代を折り込んで仕付けをかけ、さらに両布を合わせてずれないように仕付けをします。

 

刺し子の画像_米刺しの花ふきん2

枠外の余白は1.5㎝。仕付けをし、配色に悩むのも楽しいひととき

 

今回は、糸もホビーラホビーレさんを使いました。オレンジ(120)と黄緑(114)、そしてぼかしグリーン(203)の3種です。いわゆるビタミンカラー。刺している間中、元気をもらえそうな予感が♡


■オレンジとグリーンの相性の良さ

ぼかしグリーンを目立たせたくて、「米」の字のタテヨコを担当してもらおうと思いました。これを最後に刺します。

それで、ホビホビさんの説明書とは違うのですが、斜めラインから始めることに。全体のイメージがしやすいように、真ん中あたりから刺し始めます。

この文様、布と布の間に糸を「渡す」部分が多いのですね。ちょっと裏が寂しくなる?

 

刺し子の画像_米刺しの花ふきん3

斜め方向。オレンジの破線が伸びる。右側は裏面

 

枠線の外で糸処理をするので、行って帰って(2行で)糸を結びますが、斜めラインは端に行くほど短くなるので、そこは4行にしました。そのときは、2本結んだ後に同じ糸でもう1本とも結んだり、ひとつ前のループに絡めて結んだり。

 

刺し子の画像_米刺しの花ふきん4

行数が増えてきたら、結ぶ相手を柔軟に考えて

 

今回、オレンジとグリーンを4行づつ刺してみました。オレンジだけの×点、グリーンだけの×点、オレンジとグリーンの×点ができて、楽しいかな?と思ったのです。

 

刺し子の画像_米刺しの花ふきん5

最初の斜めライン完了。右側は裏面

 

もう一方の斜めラインも、真ん中あたりから刺し始めました。

 

刺し子の画像_米刺しの花ふきん6

全体がイメージしやすいので真ん中から開始。右側は裏面

 

このオレンジとグリーンはとても相性が良いようで、2色が並ぶと可愛さ倍増!斜め方向が終わったとき、お洒落なチェック柄が浮かび上がりました。

もうこのままでもいいんじゃない?と思ったくらいですが(笑)ここにぼかしグリーンを載せて、文様を完成させます。

 

刺し子の画像_米刺しの花ふきん7

ぼかし糸を加えると、どんな感じになるかな?

 

■刺してみるまでわからない、糸の魅力

ぼかしグリーンという糸。グリーンと言うけれど、山吹色が目立ちます。そして、濃い深緑色が入ります。

この深緑が、結構強いインパクトで、最初は「どうなんだこれ?」と心配でした。オレンジとグリーンのチェックの可憐さを、邪魔しているんじゃないかと。

でも、刺し進めて全体像が想像できてくると、この深緑が良いアクセントになって、画面を引き締めてくれているように感じてきたのです。

そして、このタテヨコラインは全て糸を「渡す」ため、裏には糸が出てきません。なので、オレンジとグリーンの仲良しコンビは、裏を見れば楽しめます。笑

それにしても、ぼかし糸とか段染め糸とかは、本当に不思議です。“かせ”になっているときと、玉巻きにしたとき、刺したときとで全然違い、良い意味で予想を裏切られます。

 

✻玉巻きについては、こちらで書いています↓

tsukikana2.hatenablog.com

 

ぼかしグリーンでタテヨコラインを刺し終わり、そのままこの糸で枠飾りをしました。枠飾りをすると、印象が結構変わりますよね。

 

刺し子の画像_米刺しの花ふきん8

枠飾り。ビフォーアフター

 

■ミスしても慌てずリカバー

実は、枠飾りのとき、ちょっとミスをしました。2辺続けてくぐらせ、角のところ2か所で糸処理をしたかったのですが、糸の長さが少し足りなかったのです。ガーン!

ほどいてやり直し?と、うんざりしましたが、思い直して、糸を枠外でつなげてみることにしました。

ぼかし糸なので、色味が同じ部分をつなぎます。枠外の布と布の間で、キワキワに固結び(真結び・本結び)するのは、私には結構難しかったんですけどね。

なんとか、目立たずリカバーできました。慌てないのが一番。私もふてぶてしくなったものです。笑

 

刺し子の画像_米刺しの花ふきん9

深緑の部分で糸をつなぐことに。右側は結んだところ

刺し子の画像_米刺しの花ふきん10

針の先で示したところが、つなぎ目。わりと自然でしょ?

 

■仕上げ時間も楽しい

ちょっとしたアクシデントはあったものの、無事に文様は完成しました。あとは、いつものようにコの字とじをし、水通しして印刷線を消し、半乾きでアイロンをかけて仕上げていきます。

コの字とじは、だんだん手早くできるようになってきました。やはり面倒だとは思ってしまいますが、角のところ、かみ合わせてとじるので、直角がきれいに出るんですよね。そこが好きです(*^-^*)

 

刺し子の画像_米刺しの花ふきん11

かみ合わせると、角のおさまりが気持ち良い

 

水通しも割と好きな作業。水浴している花ふきんが気持ちよさそうで、別の可愛らしさを垣間見る思いです。

 

刺し子の画像_米刺しの花ふきん12

水の中で気持ちよさそう?

 

軽く絞って、パンパンと叩き、伸ばしてから陰干しします。夏は早く乾いていいですね♪

ついでに、光に透かして、布間に渡した糸の様子も楽しみます。今回の色だと、「米」というより「紅葉」のような風情になりました。笑

 

刺し子の画像_米刺しの花ふきん13

紅葉を思わせるような景色?

 

優しくアイロンをかけて、完成です。この後の撮影タイムも、私の楽しみのひとつなのです。

 

刺し子の画像_米刺しの花ふきん14

米刺し、完成です

 

裏面は、小さな×点がちょこちょこと顔を出すだけで、面白いですよね。そこが可愛いのですけど。笑
ちょっと、スージークーパーの食器の昔のデザイン、スター(アスタリスク)を連想しちゃいます。あの柄、好きなんですよねー、私♡

 

刺し子の画像_米刺しの花ふきん15

裏はこんな感じ。しつこくアップも(笑)

 

ようやく8月になりましたね。今年の夏は早くから始まって、連日の猛暑にぐったりしています。秋が待ち遠しい。皆さま、どうぞご自愛くださいね。

夏が終わるまでにもう1点くらいは刺し子を完成させたいものです。今度はクールな色で刺してみようかなあ。
またまたちょっと先かもですが。。。次回に続きます♪

 

 

刺し子の画像_米刺しの花ふきん16

元気をくれた可愛い米刺し