みなさん、こんばんは。いま、これを書いていただいているときは、これから満月に向かおうという時間に書いてもらっています。書いてもらっているというより、メッセージを降ろしてもらっているというほうが正確かもしれません。
みなさん、十五夜と十三夜をご覧になったでしょうか? わたくしは、月読命です。日本の月神であり、夜之食国を統べる者です。つまり、姉である天照大御神と交代交代で、この世の生きとし生けるものの全てを見守っています。
それに集中できているのは、わたしの大切な弟である須佐之男命が、やんちゃであった神から英雄神となり、地上をしっかりと見守っているからです。
わたしたちは、右の目、左の目、鼻と、父神である伊邪那岐命命が身を清めたときに生まれました。なぜ弟が母である伊弉冉尊を恋しいと思ったのかは、この時の誕生のエピソードにあると神話を研究する人々は考えているようです。
姉上とわたしは、目から生まれましたので、母神の姿をよく知っています。彼は、鼻であったので、一目見たいと思ったのでしょう。神でさえそう思うのですから、人の小さき者が自分の母あるいは父を恋しがるのは当たり前のことなのです。
昨今、自分の産んだ子供に対して、どうしても心にもないことをしてしまう人もいるようですが、それは何らかの原因でその母の心が悲鳴を上げているのです。わたしたち神々の耳には、そういった辛い思いをしている女性たちの声なき悲鳴が届いています。
いまは辛くても、明けない夜はないと、そう信じてください。夜は心を穏やかにして、少しでもいいからリラックスして欲しいと思っています。
また、その子たちの血縁上の父である者は、生きている限り、例えあなたが亡くなったとしても、あなたはその子の実の父なのです。自分の負った責任を知らないとか、あるいは女性に酷いことを言って逃走し、自分は関係無いという態度を貫かないようにしてください。
それは全て、わたしたち、八百万の神が見て、知っていることです。あなたの産土神は、あなたが逃げ続けている限り、あなたを正しい道に歩めるようにと、あなたが死ぬまで働きかけ続けます。もっと女性を心から愛し、慈しむ心を持って欲しいと、わたしたちは考えています。
さて、今日の本題に入りましょう。いきなりですが、なぜ人は感動したり、あるいは、誰かに酷い言葉を投げつけられたりするのでしょうか? あなたが SNS で書いたその言葉は、目の前にその人がいたとしても、堂々と言える言葉ですか?
おそらく言えない言葉がほとんどではないでしょうか。基本的に、広義に言ってしまえば、罪のない人間などいません。なぜなら、ベジタリアンであったとしても、少々キツイ言い方をしますが、野菜の命を奪って、自分が食して、自分の命の元にしている、ということに変わりはないからです。
まあ、これは、生きる上で、どの生命も行っていることなので、野菜を食べる前に、野菜に対して、「ありがとう」という感謝の念を持って、元気よく「いただきます」と言って、召し上がっていただければいいと思います。
料理を作った人々への感謝の気持ちにもなります。その野菜さんに関わった全ての人への感謝の気持ちになりますから、礼儀を忘れないようにしましょう。
これは、例えば、漢方薬や西洋の薬でも同じことです。どの薬も、人の健康を願って生み出されたものです。どうかそれを飲むときは、薬の源泉に感謝を捧げてください。簡単に言えば、薬に感謝しましょう、というようなものでしょうか。
さて、SNS の話に戻りますが、いまのたとえばなしを聞いてピンときた方もいらっしゃるかもしれませんが、人は万物に感謝することがとても必要です。そして、万物に感謝する気持ちと心を持っていれば、他者に優しくすることができます。敬意や礼節を持って振る舞うことができると言ってもよいでしょう。
ですから、相手の姿が見えない、でも、あなたが発したその言葉の先には、自分と同じような血が通った生きている人間が、心を持った人がいるということを決して忘れないでください。
厳しい言霊は、相手だけではなく、その言葉を目にした人や聞いた人にも影響を及ぼしますし、あなた自身にも強い返しが来ます。優しく言ったからといって、人を妬んだり、嫉んだりしてはいけません。
例えば、同業者が成功したという話を聞いたなら、少しは「羨ましいなあ。」、そう思うかもしれません。ですが、できれば、自分も成功できるように頑張ろう、そのように考えられるように、心を整えて欲しいと思います。
また、人が失敗した、と聞いたときには、自分は失敗しないようにしようと思うとともに、その人の不幸をあざ笑うようなことをしてはいけません。特にその人が、同業者で著名であればあるほど、沢山の人から妬みや嫉みの念を受けています。ですが、彼ら彼女らは、それをものともせず、努力し、成功したわけです。それは、素直に讃えましょう。
難しいかもしれませんが、機会があれば、どうすれば自分も成功できるかを、その方に聞いてみるといいでしょう。もちろん、真摯な態度で、相手を敬っているということ、それも分かる姿勢で伝えてください。
余程のことでない限り、成功するための心構えくらいは、教えてくれることが多いです。また、直接教えることはなくても、あなたの成功を祈ってくれる人は多いと思ってください。
人間の心は、まだそこまで落ちぶれているとは、わたしたち神々は思っていません。
少し難しいですが、光や愛、共存共栄、あるいは共同創造などで、英語的に言えば、Win-Win の関係と言いましょうか、どちらも幸せになれる関係を築き上げるように、常にポジティブマインドで思考して、良い言葉を口から出すように、あるいは文字を書くようにしていきましょう。
これが出来れば、世の中の大半の揉め事は解決します。
人の子は、決して、完全な善性を持って生まれてくるわけでも、完全な悪性を持って生まれてくるわけでもありません。善と悪は、歩み寄ることができずに戦い続けるという二元論的な考え方というのは、人間の心の奥底に眠っている魂が目指すところではありません。人は、善であり悪でもあります。それは、常に揺らいでいて、善が悪に墜ちることも、悪が善になることもあります。
ですから、みなさんに心掛けていただくのは、特にコトダマの通りやすいこの国・日本では、たとえ自分だけであったとしても、良い言葉を使い、悪い言葉を使わない。つまり、人が見ているからといって態度を変えるのではなく、あなたの心の奥底に眠る魂、そしてそれに呼びかけている産土神の教えに導かれ、自然に良い考えが浮かぶはずですから、それに沿って行動し、ここからが大事なのですが、「どうすればもっと自分の魂のステージが上がるのか」(魂のステージが上がるからといって、偉いわけでもなければ、傍若無人に振る舞うことが許されるわけでもありません)、常に自分に問いかけ、今現在考えられる最善の行動をとるように心掛けましょう。
また、スピリチュアルな道に足を踏み入れた者は、常に試されていると考えてください。あなたの心が本当に善なのか、その思考は愛と光に満ちているのか、ありとあらゆる高次元の光のスピリットたちが見守っています。そして、スピリットの心に叶えば、あなたを導くこともあるでしょう。わたしたち神とて同様です。
「この人間を応援したい」と思うことは、たくさんあります。そして、よりもっと魂が光輝き、今風に言えば、高いバイブレーションを放つように、私達は願っています。そして、必要であれば、その魂を持つ人を導くこともします。
どの方向に導かれるのかは、その人が持って生まれてきた役目にもよります。ですから、誰が素晴らしくて、誰が素晴らしくない、ということはありません。
少々難しくなってしまいましたが、意味が分かるまで、ここの文章を何度でも読んでいただきたいと思います。
今回は、人の心の良い点、悪い点についてお話しましたが、人は生きている以上、他の人と必ず関わっています。一人で何もかも出来ている人はいません。ですので、自分が放った言葉の向こう側、つまり、回線を通した向こう側には、あなたと同じように、泣いたり笑ったりする人間がいるということを忘れないでください。
もし自分が悪いことをしてしまったと思ったら、即座に真心を込めて謝りましょう。そして、反省して、二度と行わないようにしましょう。
いまは、日本全体が非常に厳しいときです。だからこそ、相手を思いやる言葉を忘れずに、日々を大切に生きていって欲しいと思います。
また、日本は法治国家です。そのことも忘れないでください。
では、次は、伝統的な神在月の頃に、弟が話すことでしょう。つまり、旧暦ですね。
どうか楽しみにしていてください。
また、最後にお寄せ頂いた質問の一つに答えたいと思いますが、神仏を「推し神」あるいは「推し仏」などと言わず、神道であれば「崇敬している神」になります。
仏教であれば「帰依する」と言い方もあるようですが、お近くのお寺のお坊様(ご住職)にお尋ねしてみてください。自分が信じている仏様をどう表現していいのかというのは、難しいところで、あくまでもわたしは神道の神ですから、そちらに関することは明確には申し上げられません。
ですので、あなたの代々の菩提寺の方に尋ねてみるのがよいでしょうし、菩提寺がないという場合は、よいお寺の方にお尋ねしてみてください。おそらくこれは、言葉の意味を調べるより、直接本職の方に導いてもらったほうが分かりやすいと思うからです。
では、また次回、お会いしましょう。
画面越しではありますが、わたしは、みなさまに会える日を心から楽しみにしております。
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