こんにちは。不動産投資家のまさどん(@masadon-fudosan)です。
2020年から不動産投資を始めて、アパート4棟・戸建4戸を所有しています。(2022年5月現在)
今回は、1棟目にオススメできる中古1棟アパートを紹介します。
・はじめて1棟アパート投資を始めたい。
・1棟目は、どんなアパートを買ったらいいの?
・アパートを買うかどうか判断する時に、何をチェックしたらいいの?
該当する人は続きをご覧ください。
1棟目におすすめのアパート|8つの特徴
はじめて1棟アパート投資にチャレンジしたい!
1棟目には、このような物件をオススメします。
- 2,000~3,000万円台の価格
- 立地が良い
- 出口が考えやすい
- ファミリー向けの間取り
- 築20年前後
- 木造もしくは軽量鉄骨
- 自然災害が起こりにくいエリア
- 積算評価は、物件価格×80%以上
残念ながら、全ての条件を満たす物件は滅多にありません。
一部の条件を妥協しながら、総合的に「買う」「見送る」を判断します。
①2,000~3,000万円台の価格
2,000~3,000万円台の価格帯をオススメします。
まずは小さく始めることが投資の鉄則です。
そして、出口を考えて売りやすい価格帯をオススメします。
私の投資エリアでは、3,000万円以下は現金買付が入ることが多いので、売りやすいです。
②立地が良い
周辺施設までの距離をチェックしましょう。
- 駅
- スーパー
- コンビニ
- ドラッグストア
- 銀行
- 市役所
- 学校
- 病院
できれば車で10分以内。便利であればあるほど客付けしやすいです。
アパートは、戸建と違い、ライバル物件と差別化できる箇所が限られます。
ライバル物件と「立地」で差をつけましょう。
立地は厳選することを強くオススメします。
③出口が考えやすい
- オーナーチェンジで売却
- 解体して土地として売却
- 解体して、新築物件として賃貸
色んなパターンを考えますが、一番現実的なのはオーナーチェンジ。
5年後や10年後にオーナーチェンジで売却しやすい物件を選ぶようにしましょう。
④ファミリー向けの間取り
1棟目はファミリー向けの間取り(1LDK・2LDK・3LDK)をオススメします。
一番の理由は、長期間の入居が期待できるためです。
単身者であれば、1~2年で退去することが想定されますが、ファミリーの場合、4~5年くらい期待できます。
単身者向けのアパートの方が高利回りというメリットがありますが、ある程度キャッシュフローが厚くなるまではファミリー向けの物件を選ぶことをオススメします。
⑤築20年前後
1棟目は、築20年前後をオススメします。
家賃の下落率が緩やかなので、長期での家賃推移が計算しやすいです。
ただし、築20年前後で木造や軽量鉄骨の場合、融資付けがしづらいので要注意。
⑥木造もしくは軽量鉄骨
1棟目は、木造もしくは軽量鉄骨をオススメします。
固定資産税や不動産取得税などのコストが安く、管理しやすいためです。
一方、重量鉄骨やRCはコストが高いです。
特にRCで雨漏りが発生した場合、原因を特定することが難しく、余計な修繕費がかかる可能性があるので、1棟目にはオススメしません。
⑦自然災害が起こりにくいエリア
できれば自然災害が起こりにくいエリアを選ぶようにしましょう。
洪水ハザードマップの浸水エリア、土砂崩れの危険エリアかどうか、必ずチェックします。
そして、そのような危険エリアであれば、近隣住民に過去は自然災害でどれほどの被害があったのか、直接聞いてみましょう。
近隣住民のお宅を訪ねて、素直に状況を説明すれば、丁寧に教えてもらえますので、試しにやってみてくださいね。
⑧積算評価は、物件価格×80%以上
理想は、積算評価>物件価格×80%。
一般的に、積算評価が高ければ収益性が低くなる。逆に、収益性が高ければ積算評価が低くなることが多いです。
「高利回り物件の積算評価は、物件価格の50%以下」ということはよくあります。
積算評価が低い物件ばかり買い続けると、債務超過となるリスクがあるので気をつけましょう。
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別記事で、積算評価の計算方法を解説しています。
積算評価の計算は、必ずできるようにならければいけないことなので、自信がない方はご覧ください。
【不動産投資】初心者必見!積算評価とは?収益還元法とは?一物五価をわかりやすく解説事例紹介|1棟目におすすめするアパート
マイソクの分析
※物件が特定されないように、実際の物件から、価格や面積など、少しだけ手を加えています。
価格
価格は3,300万円。
「価格2,000~3,000万円台」の条件クリア!
立地
地図で調べると、利便性が良いことがわかった。
駅やスーパー、病院、学校など、全て車で5分以内。
「立地が良い」の条件クリア!
出口
木造築25年の物件なので、築30年や築35年の中古アパートとして、オーナーチェンジで売却することも可能。
岐阜市の中心地で利便性が高いので、建物が使えなくなるまでずっと保有し続けるという選択肢もアリ。
解体後、土地として売却することもできる物件。
「出口が考えやすい」の条件クリア!
間取り
2LDKなので、ファミリー向けの間取り。
「ファミリー向けの間取り」の条件クリア!
築年数
築25年なので、できればもう少し築年数が浅い方がいい。
融資付けに影響する可能性アリ。
キャッシュフローを考えると、できれば融資期間15年以上が望ましい。
この物件の場合、融資期間15年以上で融資が受けられるかどうか、がとても重要となる。
「築20年前後」の条件クリアならず!
構造
木造の物件。
「木造もしくは軽量鉄骨」の条件クリア!
自然災害
”0.5~3mの床上浸水”の可能性があるエリア。
ただ、近隣住民に聞いて調べたところ、過去30年は床上浸水の被害はない、とのこと。
「自然災害が起こりにくいエリア」の条件クリアならず!
積算評価
土地
路線価で計算する。
路線価:56,000円/㎡
56,000円/㎡×406㎡=22,736,000円
評価額は、”路線価×1.25”で計算する。
2,273.6万円×1.25=2,842万円
土地値=2,842万円
建物
再調達価格で計算する。
木造の単価:15万円/㎡
再調達価格=15万円/㎡×318㎡=4,770万円
耐用年数オーバーなので、建物価値ゼロと計算。
建物価値=0円
積算評価
土地値+建物価値=2,842万円
2,842万円÷3,300万円=0.86
つまり、積算評価=物件価格×86%
「積算評価>物件価格×80%」の条件クリア!
シミュレーション
理想は以下のとおり。
- 返済比率:50%以下
- キャッシュフロー率:4.0%以上
- CCR:20%以上
2022年現在、「物件価格は高く、融資条件は厳しい」という、投資家にとっては有利とは言えない状況。
「キャッシュフロー率:3.5%~」「CCR:15%~」など、妥協しないと買いづらいです。
パターン①
- オリックス銀行を想定
- 期間:15年
- 金利:2.5%
- 自己資金:20%
投資結果は以下のとおり。
- 返済比率:53.3%
- 月キャッシュフロー:12.1万円
- キャッシュフロー率:4.11%
- CCR:16.3%
条件をクリアしたのは、「キャッシュフロー率」のみ。
「返済比率」「CCR」は条件クリアならず。
自己資金25%にして、返済比率50%になるように検討しても良い。
2022年現在の、「物件価格が高く、融資条件が厳しい」状況なので、私なら許容範囲。
「買い」と判断します!
自己資金に余裕があれば、返済比率を50%以下に抑えると思いますが。
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オリックス銀行の融資条件について詳しく解説しています。
オリックス銀行のアパートローンをおすすめする5つの理由・3つのデメリットパターン②
- A信用金庫を想定
- 期間:10年
- 金利:1.5%
- 自己資金:20%
投資結果は以下のとおり。
- 返済比率:71.8%
- 月キャッシュフロー:6.0万円
- キャッシュフロー率:2.04%
- CCR:8.07%
A信用金庫しか相談する金融機関がないのであれば、見送り。
耐用年数オーバーの物件に対して、融資期間MAX10年の金融機関が多いです。
表面利回り12%の物件であれば、融資期間15年以上でないと、キャッシュフローが出ないことがわかります。
シミュレーションツールの紹介
上記のように、簡単にシミュレーションができるツールを作りましたので、宜しければお使いください。
【不動産投資|1棟アパート用】簡易シミュレーションツールの紹介物件選びと同様に、融資付けもかなり重要です。
良い物件を見つけることができても、融資条件が良くなければ買うことはできませんから。
必ず現地調査をしましょう
ネット上ではわからないことを現地に訪問して確認します。
現地調査
- 外壁|クラックの有無
- 接道
- 日当たり
- 騒音
- 異臭
- 通路など共用部の状況
たまにノールックで買う人もいますが、必ず現地調査をして問題なければ買うようにしましょう。
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記事内で、現地調査の方法について詳しく解説しています。
【不動産投資】初心者必見!1棟アパートを買う手順を3ステップで解説想定家賃の調査
初心者は、必ず近くの不動産屋に訪問して、想定家賃を調査しましょう。
不動産屋からレントロールがもらえると思いますが、家賃相場よりも家賃設定がかなり高い場合があります。
想定家賃で利回りを計算し直すことをオススメします。
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想定家賃のヒアリングについて、詳しく解説しています。
【不動産投資】初心者必見!想定家賃のヒアリングで注意する5つのこと参考情報|1棟目には、こんなアパートもおすすめ!
参考までに、1棟目にオススメできる、他のアパートも紹介します。
【不動産投資】初心者必見!1棟目におすすめするアパートの紹介① 【不動産投資】初心者必見!1棟目におすすめするアパートの紹介②まとめ
今回の記事の要点は、以下のとおり。
- 1棟目に買うべきアパートの特徴を理解しましょう。
- 特徴①|2,000~3,000万円台の価格
- 特徴②|立地が良い
- 特徴③|出口が考えやすい
- 特徴④|ファミリー向けの間取り
- 特徴⑤|築20年前後
- 特徴⑥|木造もしくは軽量鉄骨
- 特徴⑦|自然災害が起こりにくいエリア
- 特徴⑧|積算評価>物件価格×80%
- 当然、物件選びは重要。でも融資付けも同じくらい重要。
今回は以上です。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!