今回は糖尿病と犬の寿命のお話です。
暗い内容ではないので、リラックスして読んでいただければ嬉しいです
また、この記事の内容はかかりつけの獣医さんの話を元にしています。
獣医さんの考え方によっては違う結論もあり得ると思います。
その点をご理解のうえ、お読みいただければ幸いです。
糖尿病で寿命が短くなることはない
まず一番に伝えたいのは、糖尿病そのもので寿命が短くなることはないということです。
血糖値を適正に保っていれば普通の生活ができ、お別れが早まることはありません。
ですが、合併症を起こした場合や、低血糖の発見が遅れた場合は残念な結果になってしまうこともあります。
また、基礎疾患があるワンの場合は、糖尿病の影響で悪化する可能性があります。
健康管理をしっかりしながら、上手に付き合っていけば糖尿病は怖くありません。
でも、治療をしないとあっという間に危険な状態になる恐れもある病気であることを覚えておきましょう
合併症には注意が必要
糖尿病で注意したいのは合併症です。
合併症はさまざまなものがあり、短期間で命を落とすものもあります。
糖尿病性ケトアシドーシス
糖尿病性ケトアシドーシスは、合併症の中で一番気を付けたい症状です。
もみじが糖尿病だと分かったとき、先生が真っ先に心配したのもこの合併症でした。
糖尿病性ケトアシドーシスは、糖尿病でインスリンが足りなくなることで発症します。
インスリンが足りなくなると脂肪分が分解され、ケトン体というものが体内で増えていきます。
このケトン体が増えて酸化し始めると、命に関わる危険な症状でるのが糖尿病性ケトアシドーシスです。
主な症状は激しい脱水症状や嘔吐、下痢、独特の口臭(アセトン臭)が挙げられます。
進行すると運動失調や心筋梗塞、肝臓の疾患などを引き起こします。
最終的には昏睡状態になり、そのまま命を落とすこともある危険な合併症です。
腎臓病
糖尿病の合併症で起こる腎臓の問題は、進行しやすく慢性的なものです。
高血糖の状態が続くと腎臓に負担がかかって機能が低下し、食欲不振や嘔吐など、腎臓病の症状が出てきます。
通常の腎臓病と同じ治療をおこないますが、同時に糖尿病の治療もしないといけません。
そのため、血糖値のコントロールと腎機能のモニタリングが必須になり、治療の難度も上がります。
感染症
糖尿病になると免疫力が低下しやすくなります。
細菌や真菌が体に侵入しやすくなり、膀胱炎や再発性皮膚炎、女の子は子宮蓄膿症などを起こす原因になることがあります。
白内障
糖尿病の代表的な合併症が白内障です。
目の中にある水晶体に糖分が蓄積し、白く濁ってしまうことで発症します。
もみじもこの白内障の症状が出ていて、目が青白くなっています。
白内障は糖尿病を患っていると回避しにくい合併症だそうです。
進行も早く、現状維持も難しいそうですが、できるだけ血糖値を上げないようにすることが進行を抑える手段です。
命に直接かかわる合併症ではありませんが、目が見えにくくなるとぶつかったり、踏み外したりすることが増えます。
怪我をしないようにお部屋の環境を整え、お散歩時は目を離さないようにしてあげたいですね
こんな症状が出たらすぐに病院へ
糖尿病でとくに怖いのは、糖尿病性ケトアシドーシスと低血糖です。
ほかの合併症も無視できませんが、緊急性が高いのはこの2つです。
糖尿病性ケトアシドーシスと低血糖では、以下のような症状が見られます。
🟥糖尿病性糖尿病性ケトアシドーシス
- 脱水症状
- いつもと違う口臭
- 体重減少
- 繰り返す嘔吐や下痢
- 水を飲まなくなる
- 呼びかけに反応がない
🟥低血糖
- ぐったりしている
- 足の痙攣や麻痺
- おもらし
- 繰り返す嘔吐や下痢
- 呼びかけに反応がない
糖尿病は適切な治療を続ければ長生きできる
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