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イナマサ業務店blog

サカンナいきかた

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屋根補修工事は訪問リフォーム詐欺の手口にも使われるので要注意です。

今回は「互屋根の補修工事するのに絶対に必要なアレ」について解説していきます。 綺麗で長持ちする住宅にこだわるなら、素材だけでなく、(こて)の特徴について理解しておくと、理想の住宅づくりの際の参考になると思います。

今回は屋根漆喰で屋根の補修工事の施工動画です。

鏝の所持数

2022年6月24日 現在
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「面戸(めんど)」と呼ばれる部分の補修です。

鶴首鏝のイメージ画像

「鶴首鏝」のサイズは3種類

みなさんが通常イメージされる左官の鏝は、「中首」と呼ばれている握りの真ん中についているタイプだと思います。 「鶴首」の場合は先端についており、鶴の首のような形状をしています。とても細かい部分の工事なので面戸の大きさに合わせて鏝のサイズを選択していきます。

面戸のイメージ画像

面戸からの浸水を防ぐ

「棟(むね)」と呼ばれる屋根の頂点の部分とそこから連なる互の最初の部分との間の隙間です。 この部分を屋根漆喰で埋めていきます。屋根漆喰は水分と糊の量を調整しますが、気温や日差し、風の有無によって微妙な調整が必要になります。

屋根漆喰の施工写真

屋根漆喰を塗ります。

・下塗り
・塵掃除
・仕上げ
と乾きを待って3工程で完成です。
屋根を守る為の大切な補修工事ですが、真夏や真冬の工事はしんどいですね。

屋根漆喰の補修工事完了

屋根漆喰の綺麗な仕上がり。

隙間なくビシッと平らに仕上がると気持ちがいい。 屋根漆喰の補修をしておけば20年は大丈夫。今回は鬼周りと雀口も補修していますのでぜひ動画もご覧ください。

屋根の補修工事の詐欺にご注意

近年、屋根漆喰の補修工事で詐欺が横行しているので注意が必要です。
<詐欺の手口で良くあるケース>

  1. 「近くで工事をしている者ですが」と営業に来る。
  2. 「屋根の瓦がずれているので直さないと雨漏りがします。」と言う。
  3. 「放置すると大変だから屋根を見てあげます。」と言う。
  4. 「登り瓦をずらして写真を撮る。」
  5. 「撮った写真を見せて、こんな風になっているので直さないといけない」と脅す。

こうした飛び込みの営業があった場合は依頼をせずに、地元の信頼のおける左官屋に見て貰うか、工務店に相見積もりをとってからにして下さい。

リフォーム詐欺の業者に高額な工事代金を請求されない様、ご注意ください。

イナマサ業務店blog「サカンナいきかた」では鏝など道具の紹介を通じて、理想の住宅づくりに必要な情報を配信しています。
最後までご視聴ありがとうございました。次回をお楽しみにお待ちください。




著者:稲熊サトシ
株式会社イナマサ業務店 代表取締役
プロフィール:父の背中を見てこの業界に入りました。左官工事歴は30年。昔ながらの材料から新しい材料にも積極的にチャレンジします。鏝を使って、現場で仕事をすることが大好きです
対応エリア:名古屋市など愛知県内全域、その他(岐阜、三重、静岡など一部)
対応できる工事:内装工事、外壁工事、漆喰珪藻土タイル洗い出しかき落とし
お薦めのデザイン:コンクリート系, フラット系, スタッコ系
備考:毎朝6時半に職人を見送ってから現場に向かいます。休日は家族で買い物するのが楽しみです。