休日が家事で終わる主婦のイライラ軽減!共働き家庭で実践すべき方法

by 三葉 紗代

休日、それは兼業主婦にとって「収入を得るための仕事が休み」なだけで、体を休める日とはいえません。極工夫道・第8話では、一人暮らしの休日が家事で終わる様子が描かれていますが、家事の分担が進まずに妻側の負担が大きい夫婦共働きの家庭では、それがイライラに繋がります。主婦の家事の負担を少しでも軽くするには、どうすればよいのでしょうか。

休日が家事で終わる!主婦が感じていること

家でもずっと働いている

主婦の休日は、仕事へ行く日にはなかなかできない家事から始まります。朝食の準備と後片付けが終わると、次は布団干しや掃除機がけ。シーツなどの大きなものは平日には洗濯しづらいため、週末に洗濯機を2回以上回す家庭も少なくないでしょう。やっと掃除と洗濯が終わったと思ったのも束の間、もう昼食のことを考えなければならない時間です。午後は夕飯の買い出しに行き、帰宅後は、洗濯物を取り込んでクローゼットに運んだり、畳んでタンスにしまったり。それが済む頃にはもう夕食の支度をする時間。とにかく頭と体が休まるときがありません。

なぜイライラするのか

休日の家事は、決して主婦だけがやっているわけではなく、一人暮らしの人も同じ。しかし、主婦には一人暮らしとは違ったイライラ感がつきまといます。その原因は主に、読んで字のごとくの「休日」を満喫している夫。

妻は食事関係全般、掃除、洗濯に追われて座る暇もないというのに、夫は朝食後、ソファに座ってテレビを見ながら延々とスマホいじり。挙げ句に「お昼まだ?」「今日の夕飯何?」。「同じ休日なのに、こんなに差があるのはなぜ?」と思ってしまいますよね。


家族に家事の「共働き」をしてもらう

夫には「手」か「お金」を出してもらう

妻が忙しく家事をこなしていても、自分から動こうとしない夫。しかし同じ「動かない夫」でも、「言ってもらえれば手伝う意志がある」「家事は妻がするものと思っている」、この2タイプがあり、そのどちらかによって、妻がとるべき対応が違ってきます。

まず前者の「言ってもらえれば手伝う意志があるタイプ」。妻からすると、本当は言わなくてもやってほしいのですが、残念ながら、家事が日常化していない男性は、言われなければ本当に気づかない・動かない生き物。そうであれば「私は今から洗濯物を干すから、その間にお風呂を洗っておいてくれると助かる」、そんなひとことだけでよいのです。必要以上に下手に出たり、おだてたりする必要はありません。してもらいたいことをシンプルに伝えれば、それだけで腰を上げてくれるでしょう。

後者の「家事は妻がするものと思っているタイプ」には、家事に手を貸してもらうのではなく、お金を出してもらいましょう。家事は妻の仕事だと言うのなら、家族のためにお金を出すのは夫の仕事になるのではありませんか。いちばん手っ取り早いのは、食事を外食にしてもらうこと。外での食事が難しければ、テイクアウトやデリバリーサービスを利用します。たとえ一食でも準備の手間が省けるなら、妻は助かりますし、それを励みに他の家事を頑張る気にもなれますよね。

子どもには「自分のことは自分でさせる」

子どもがいる家庭なら、自分のことは自分でする習慣をつけさせましょう。性別は関係ありません。「家事は妻がやるもの」と思って何もしない夫は、おそらく「男だから」という理由で、身の回りのことを母親か家族の誰かにしてもらっていたのでしょう。男の子でも女の子でも、自分で脱いだものは脱衣かごか洗濯機へ、ゴミはゴミ箱へ自分で持って行かせる、いずれも2~3歳ぐらいからできます。些細なことですが、小さい頃から身に付けさせることで、将来一人暮らしや結婚生活を送るようになってからも、自然と行動に移せるのです。もう少し大きくなって、食事のあとは自分で食器を下げに行く、洗濯物を自分で畳んできちんとしまう、などもできるようになれば、母としては嬉しいですし、主婦としても助かりますよね。


便利家電「新・三種の神器」を使う

「手抜き」ではなく「便利な時代」と捉える

家電の「三種の神器」をご存じでしょうか。戦後にこの言葉が作られた当時は、テレビ、洗濯機、冷蔵庫を指していました。現在の三種の神器は、ドラム式洗濯乾燥機、食器洗い乾燥機(食洗機)、ロボット掃除機と言われています。しかし、それまで当たり前のように主婦が担ってきた家事を機械に任せることに、罪悪感を持つ人も少なくありません。それでも、たとえば昔の洗濯は洗濯板を使って1枚1枚を手で洗っていたのが、洗濯機が登場してからは家庭になくてはならないものになりました。これは決して手抜きではありませんよね。便利家電は、必要としている人のために開発されたもの。堂々と使わせてもらいましょう。

課題は予算と住環境

そうは言っても、戦後の三種の神器が急速に普及していったのとは違い、現代における三種の神器の普及率は決して高くないのが現実です。使い始めると手放せなくなるような便利家電でも、何万円も出して買うぐらいなら、今までどおり自分がやれば済むことだと思っているところもあるでしょう。また、ドラム式洗濯乾燥機は縦型の洗濯機よりも少し広めのスペースが必要ですし、食洗機はビルトインでなければ置き場所がネック。ロボット掃除機は、まず床に置いてあるものを片付けておかなければ、十分な効果が発揮されません。欲しいと思っても購入に至らない背景には、金額だけではなくスペースなど住環境の問題もあるようです。引っ越しや出産など、何か大きなきっかけがないと購入を決断するのは難しいのかもしれません。


家事代行サービスを利用する

機械ではなく人に頼る

市場規模の拡大が続いている「家事代行サービス」は、利用者数の増加に伴い業界そのものが活性化。どの業者が自分に合っているのかを事前に比較できるサイトも充実しています。中には、サービス内容だけでなく、実際に自宅へ来ていただく「人」を選べるところも。機械だと決まった機能しか使えませんが、人であれば、より希望に添ったサービスを提供してもらえるのも大きなメリットです。

定期的な利用で心理的負担を軽減

家事代行サービスを定期的に利用することで、普段の生活における心理的負担も軽減されます。家の中が多少汚れてきても「もうすぐ綺麗にしに来てもらえる」と思えば、掃除ができない罪悪感を持たずに過ごせるからです。プロにお願いしてみることで、むしろ「自分はここまで完璧にできなくて当たり前」と気が楽になり、それまで抱えていたイライラも解消されるかもしれません。


家事代行サービスで家事ヤランヌを目指してみませんか?

まとめ

家事の分担は「気づいてくれない」とぼやくのではなく、自分が主導権を握り、家族にしてもらいたい行動を具体的に伝えましょう。また、家電や家事代行サービスは、時間をお金で買うもの。いずれも現状から一歩を踏み出すのは、少し勇気がいるかもしれません。それでも、自分も含めた家族全員の心を豊かにするためであれば、それは必要な行動であり、投資でもあります。イライラしながら我慢するより、何かひとつでもよいので、出来る範囲で活用してみてはいかがでしょうか。

家事代行サービスについては、「家事代行とはどんなサービス?メリット・デメリットや費用相場についても解説」を参考にしてくださいね。


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