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日本の小学校へ体験入学するために

今日はインテリアのお話ではないのですが、私と同じように二重国籍のお子さんを持つ方で、機会があれば子供を日本の学校に体験で通わせてみたいとお考えの方も多いと思いますので、日本の小学校へ体験入学するために必要な準備事項について記事にしました。


コロナも落ち着き、昨年2022年の12月24日から2か月間、帰省しているのですが、今回の目的は小学校1年生の息子を韓国の冬休みの間に日本の小学校に通わせることでした。


私の周りの友達の子供さんたちも今まで同じように冬休みに体験入学していた子が多かったので話は色々聞いていたのですが、やはり地域によって少しずつルールが違いますので、友達に聞きながら自分なりに色々と調べました。

教育委員会のHPを確認

まずは、体験入学する予定日の4か月前くらいに教育委員会のHPを確認しました。


概要を載せていない都道府県もありますので、載っていない場合は電話で問い合わせるといいと思います。


私の場合は京都市教育委員会のHPをチェックしました。

京都市の場合は、海外から一時帰国した児童、生徒の扱いを「聴講生(正確な就学ではない)」といいます。


京都市の場合は以下の条件がありました。

体験入学の条件(京都市の場合)

以下、京都市教育委員会のHPからの抜粋です。

ア.児童・生徒が学齢であること児童・生徒が保護者とともに一時帰国していること
(ホームステイ等保護者を伴わない場合や観光旅行等は不可) 
イ.滞在先が自宅又は親族宅であること
ウ.児童・生徒が日本国籍を有していること
エ.聴講期間が聴講開始日から2箇月以内であること
オ.児童・生徒の一時帰国中の滞在場所が通学区域内にあること
カ.学校の日常の教育活動に支障がないこと


最初は実家から私の母校に通わせる予定でしたが、親に負担がかかることと、母校が少子化で3年後くらいになくなってしまうので、実の妹家族の家にお世話になることにしました。

聴講生の受け入れに当たっての原則(京都市の場合)

以下、京都市教育委員会のHPからの抜粋です。

(1)外国における学年にかかわらず、聴講に当たっての受入学年は年齢相当の学年です。
(2)聴講生として受け入れる学校は、一時帰国中の滞在場所の校区の学校です。
(3)聴講生として受け入れる場合であっても、次の学校教育活動への参加は認められません。 
  ア 入学式(入学生としての参加)及び卒業式(卒業生としての参加)
  イ 宿泊を伴う活動
  ウ 夏季休業期間中のプール活動

上記以外の活動(校外学習、職場活動等)の参加については、教育的効果の有無及び安全確保について検討のうえ、学校で判断します。
参加できない場合もあります。

受け入れ可能か通う予定の小学校に確認

上の条件はすべてクリアしていたので、次は聴講生の受け入れが可能か通う予定の小学校に確認をしました。


はじめに小学校のHPを確認すると、学校の代表電話番号とメールアドレスがあったので、ひとまずメールで概要を送ることにしました。


メールの内容は、聴講生として体験入学したい旨と、息子の日本語のレベルについて書きました。

ちなみに息子と私は韓国語で会話することはありませんが、主人が日本語を話せないのと息子を生後5か月から韓国の保育園にフルで預けていたため、日本語を教えることに私は人一倍力を入れたと思います。(自分が日本語教師をしていたこともありますが。。)

幼児期はこどもちゃれんじをやり、日本の本やアニメもたくさん見せてとにかく日本語でたくさん話しかけましたし、日韓家族のお友達ともよく会いました。

小学校に入ってからは、グループオンライン日本語で国語の授業を受け、チャレンジ1年生もしていました。

親子ともに根気と努力が必要ですが、日本語に関しては発音やイントネーションはともかく、意思疎通が問題なくできて授業に入っても問題ないレベルだったと思います。

あとは、京都市教育委員会の聴講生についての概要部分のURLをメールに貼り付けておきました。


何日か待ってみましたが、返信が一向になかったので電話をかけることにしました。


電話でメールを送った旨と簡単な概要を説明したところ、すぐにメールを確認してくださったのですが、学校のメールアドレスには膨大なメールが届いていて私のメールも埋もれてしまったようなので、電話をしながら、すぐに送ったメールを転送したところ、無事届きました。


そのあと、担当の方に確認して連絡してくださるということで待っていたところ、2日くらいして教頭先生からお返事をいただき、お互いにとっていい経験になるように前向きに考えましょうということで受け入れていただくことになりました。(ちなみにごく普通の公立小学校で試験等は一切ありません。)

念のため、校区が合っているか滞在先の住所をお伝えしたところ、校区も合っていたので、問題なく通えることになりました。

長くなりますので、二重国籍の子供が日本の学校に体験入学するための準備(2)に続きます。

次の記事では、体験入学の際に用意する準備物などを中心にお話していきたいと思います。

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One thought on “二重国籍の子供が日本の学校に体験入学するための準備(1)

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