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第2章 海外出張編 第6話 領収書だらけのサラリーマンお小遣い稼ぎ

 

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海外出張への必需品

飛行機の中で、ふと座席前の雑誌が目に入った。
機内誌だった。
 
現地の観光名所や、娯楽スポットが紹介されていた。
軽く目を通すと、ギフトのページがあった。
 
僕は現地への手土産として、自分の大好きなものを持ってきていた。
塩がしっかり効いた、名店の『おかき』だった。
 
ただ、それは現地の日本人向けに準備したもので、
現地の外国人スタッフには準備をしていたなかった。

ギフトのページを読み進めていくと、お酒が載っていた。
そのボトルは非常に洗礼されていて、切れな琥珀色をしていた。
 
『響 17年』 
 
僕はそれに決めた。
日本を代表するサントリーのお酒。
 
他にはどのようなものがあるのか?
ページを読み進めていくと、僕の心がときめいたものがあった。
 
『モンブラン スターウォーカー』
 
手土産ではないが、良いものが欲しかった僕は、
自分へのご褒美として買う事に決めた。

2つの商品とも、なかなかのお値段だった。

合計金額 4万円
 
僕はクレジットカードで支払い、一緒に名刺を渡した。
商品を免税バックにいれて、領収書と一緒にもってきてくれた。

大きな買い物、そして手土産の準備。
僕の心は非常に満足していた。

その後、機内食をお酒を堪能し、映画みながら、
いつのまにか眠りについていた。
 
起きては飲み、起きては飲み。
結局映画を1本見終わることすらできなかった・・・。

そして到着1時間前に起こされ。最後の機内食を食べた。
下降が始まり、無事に目的地のサンディエゴに到着した。
 

現地滞在スタート

空港に到着した僕は、1日前に到着していた、
スタッフと合流した。

このスタッフは、日本で品質管理をしている責任者だ。
今回のトラブルを、僕と一緒に火消する男 55歳。
 
笑顔で迎えてくれたものの、顔色は悪い。
トラブルへの不安なのか?
時差ぼけなのか?

まぁどっちでもいい。
このまま、ホテルへ直行し、その日は軽食を食べて休んだ。
 
翌朝、得意先の現地マネージャーが迎えに来てくれた。
遠いところから来た僕たちを労ってくれたが、
衝撃的な一言を放った。

『火消が終わるまで返しませんよ』
 
そのマネージャーが真顔で言った。
途端に怯む、品質責任者。
前日入りし、迎えに来てもらったときにも言われたらしい。

なるほど。
どうりで、顔色が悪いわけだと思った。

挨拶もほどほどに、現地の工場へ移動した。
そして、驚愕した。
 

現地倉庫にあった不良品山

そこにあったのは事前の連絡とは違い、かなりの数の不良だった。
これ全部確認して帰れと。
 
すぐにでも良品が欲しい得意先は、とにかく作業を早くやれと言わんばかり。
僕は、準備していた手土産を渡す機会を逃してしまった。

それどころじゃない。

とにかく、この不良品の山から何とか使えるものを見つけなければならない。
今回の出張での役割分担はこうだ。

品質責任者の任務は、
良品を確保する事 、 不良品を少しでも減らすこと。

僕の任務は、
検査の補助としての立ち回り。
損失金額の確定と処理
 
こうして海外出張怒涛の1日がスタートした。
 

~第2章 8話へ続く~

  次回、検査をするも良品が取れず、あきらめていた。
     そんな時、ある出来事が起こる、そして・・・

 

最後までお読みいただき有難うございました。
次回もよろしくお願いいたします。

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