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人生はリング。伊達直人と『タイガーマスク』

※本ブログでは記事中に広告情報を含みます

🔶今日のアニメの徒然小道では、1969年にテレビ放送されたプロレスアニメタイガーマスクの当時のTV放送からの懐古、および配信先動画視聴(DMM TV)からの感想、考察などを投稿しました。(リニューアル記事)
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タイガーマスク:作品の概要】
タイガーマスク』は、原作:梶原一騎・作画:辻なおきの1968年の日本の漫画であり、日本のテレビアニメ作品です。
1968年から1971年にかけて、下記の漫画雑誌に連載されていました。東映動画製作でアニメ化され、よみうりテレビ・日本テレビ系列にて1969年10月2日から1971年9月30日まで全105話が放映されました。
  • 『ぼくら』(1968年1月号から1969年10月号まで)
  • 『週刊ぼくらマガジン』(1970年1号から1971年23号まで)
  • 『週刊少年マガジン』(1971年26号から同年53号まで)
知名度の点では、『巨人の星』や『あしたのジョー』と並んで、梶原一騎の代表作に数えられています。
原作と違うアニメ版のエピソード
「キザにいちゃん・伊達直人としては死亡したが、子供達の心の中にヒーローとして生き続けたタイガーマスク」という原作の最終回に対し、アニメ版は「伊達直人としては生存したが皆のヒーロー・タイガーマスクとしては死ぬ」という、奇しくも対照的な最終回となりました。
中盤でアニメ版の進行が漫画連載に追いついてしまったので、徐々にオリジナルストーリーが目立つようになっていき、終盤では一部原作の要素は取り入れているものの、まったく別の展開となってしまったというエピソードがあります。原作の梶原一騎さんはこう残しています。梶原一騎さんはこのアニメ版の最終回が、非常に気に入り、「こういう最終回が書きたかった」と語ったといわれています。こうしたエピソードからも見られるように、タイガーマスクといえば、この1969年のアニメ版が一番印象があり、この作品を指していることが多いです。
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【タイガーマスク:ストーリー】
アメリカのプロレスリング界に、"黄色い悪魔"と呼ばれて恐れられた日本人レスラーがいました。虎の仮面を着けた覆面戦士、その名はタイガーマスク。彼の素顔は伊達直人という孤児院育ちの青年だったのです。悪役レスラーの教育機関である"虎の穴"で、卑劣な悪魔として戦う術を徹底的に叩き込まれたのです。
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子供のころのルリ子と直人。
しかし日本に帰国し、かつて自分が育った孤児院が経営難で存続の危機にあると知ると、幼なじみのルリ子や子供たちのために、自分がタイガーマスクであることを隠したままファイトマネーで借金を返済しようと申し出ます。
彼はそのために"虎の穴"への上納金を支払うことが出来なくなり、次々と襲い来る刺客レスラーと戦うことになるのです。組織を裏切り、黄色い悪魔の肩書きも捨て、孤独な戦士として生まれ変わったタイガー。頼れるのは自分の力のみ。白いマットのジャングルで、今、戦いの火ぶたが切って落とされます…
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【タイガーマスク:主なキャスト】
出演者
  • タイガーマスク(伊達直人):富山敬
  • 若月ルリ子:山口奈々
  • 若月先生:中川謙二
  • 健太:野沢雅子
  • ジャイアント馬場:兼本新吾
  • ミスターX:柴田秀勝
タイガーマスク~「大門大吾のテーマ」
JAL JetStream HyperBlue

伊達直人・その人間性のストーリーと感想』・懐想記

あたたかい人の情けも 胸を打つ熱い涙も
知らないで育ったぼくはみなしごさ

強ければそれでいいんだ 力さえあればいいんだ
ひねくれて星をにらんだぼくなのさ

ああ だけどそんなぼくでも あの子らは慕ってくれる
それだからみんなの幸せ祈るのさ…

私達シニア世代の方であれば、このタイガーマスクをご覧になった方は、そのリングで戦うカッコ良さと主人公伊達直人の生き方に鮮烈なご記憶が多いことだと思います。私は『タイガーマスク』の再放送などを観るにつれて、オープニングよりこのエンディング『みなしごのバラードに惹かれるようになっていきました。まずは最初に歌詞を記してみました。

本作エンディングの映像をみてると伊達直人は、戦災孤児の中を孤児院ちっびこハウスの園長先生に拾われたのでしょう。動物園の虎の檻の前でケンカをして相手を叩きのめしたのがきっかけで、悪役レスラー養成機関「虎の穴にスカウトされてしまいます。
虎の穴での殺人的なトレーニングをこなし、青春期も虎の穴で育てられ、やがて、虎の穴を卒業します。悪役覆面レスラー「タイガーマスク」としてプロレスデビューをするのですが、孤児であった境遇を思い出し、ファイトマネーの収入の一部を孤児院ちびっこハウスへ寄付するようになります。当初は虎の穴へのファイトマネーの半額という上納金は支払った上で、自分の手取り分の範囲内での援助をしていたが、自分の出身施設である孤児院「ちびっこハウス」のあまりの窮状を知り、虎の穴へ納める分まで寄付するようになってしまいます
虎の穴はタイガーを裏切り者とみなし、虎の穴のプロモーターであるミスターXからは、大金を稼げるようになったのは虎の穴のおかげ、恩知らずは死ね!!」と罵倒されますタイガーマスクという虎の覆面マスクは、虎の穴が唯一認める証なのです。その葛藤に苦しむ伊達直人。ミスターXは、タイガーマスクそのものの存在を抹殺するため、虎の穴からの刺客レスラーを次々と送ってきます。時にはリング外でも伊達直人を抹殺する手段までとるようになっていくのです
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虎の穴のプロモーター。ミスターX。タイガー抹殺の度重なる失敗で次第に己自身も危うくなってしまいます。
タイガーマスクこと伊達直人は、同じ裏切り者となるなら、せめて後輩となる「ちびっ子ハウス」の子供たちに恥じない戦いをしたいと、悪役からフェアプレーで戦う正統派スタイルへ転向します。当初は、身についた悪役ファイトが抜けきれず、また正攻法では大物レスラーを相手に通用しないので、葛藤と苦悩の連続で、伊達直人の苦しみがよく描かれています。レフェリーの目を盗んだ喉笛へのトウキックなどの隠し技を使うこともあったが、ジャイアント馬場にあっさり見抜かれてしまいます。
嵐 虎之介という武闘家との出逢いやちびっこハウスの孤児たちの貧しくても必死に生きようとする姿が、伊達直人はプロレス界で人生をまっとうするために、必殺技もあみだしたり、精神もを極めていくようになっていく。

しかし、次から次へと襲い掛かってくる虎の穴のレスラーたち直人の虎の穴での無二の同期生であり友人であった大門大吾が『ミスター不動』として、勇逸の友として公私を問わず直人を支えていくようになってきます
タイガーの命を付け狙う『虎の穴』も、タイガーを抹殺する捨て駒も少なくなり虎の穴の幹部の三人のレスラー(ブラック、ビッグ、キングタイガー)を送り込むが、ミスター不動のマスクを被った大門大吾が命を懸けてまで倒して直人を守り抜きました。大門大吾は、まさしくもう一人の自分でもあったのです。
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大門大吾の登場は、たった一人で戦う直人にとって唯一の支えでした
そして、ミラクル3という謎のレスラーがタイガー抹殺のためにミスターXに直人を暗殺せよと指令を与え、来るべき対決に備えてタイガーの戦い方を研究しようとする。このミラクル3こそ、その正体は「虎の穴」の創設者で、かつては世界中を荒らしまくった天才レスラーなのでした。
そして「虎の穴」のボスが自らマスクを被り、最強最後の悪役レスラー「タイガー・ザ・グレート」として、タイガーマスクの前に現れ、直接対決の試合に挑みます。タイガーは、最初はいつものように反則技に耐えてクリーンな試合をするが、タイガー・ザ・グレートは裏切り者であるタイガーを殺すために、凶悪な反則技を限りなく連発してきます。
そして、タイガーは、グレートの顔面への凶器攻撃を間一髪で避けるが、その時にマスクが完全に脱げてしまい、正体が伊達直人であることが白日の下に晒されてしまう。会場やそして何より大好きな子供たちの前で素顔をさらされてしまう。
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伊達直人は、涙を流しながら高々と笑いながら…
虎の穴からもらったものをたたき返してやるそれで俺は伊達直人に返るのだと叫び、
タイガー・ザ・グレートを上回る容赦ない反則攻撃を繰り出し、ついにはジャイアント馬場、アントニオ猪木の制止すら無視して止めを刺してしまう。リングは血の海と化し、『虎の穴』は潰えたのである
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亡き大門大吾の墓に一人祈る直人。「俺は勝った。虎の穴を叩き潰したんだ。永い苦しい虎の穴との戦いはすべて終わったんだよ。しかし、リングでマスクをはぎとられ反則の限りを尽くしてまで・・・俺はもうあの子たちのところには帰れない。だが、あの子達は道を踏み違えないで成長してくれると思う。大門、おまえもそこから見守ってやってくれ・・」

ちびっこハウスで子供たちを守る直人の幼なじみでもあるルリ子が、一人静かにブランコで語ります…
直人さん、わかるわかりますともあの子達ならいきさつを話せばきっとわかってくれる直人さんが身をもって孤児たちの生きる厳しさを教えてくれたんですものそして真実がわかれば、よりいっそうファイトと勇気をだして生きていくわ。私は子供たちに話さなければ・・」今でも心に残るシーンです。

誰一人、見送られることなく、伊達直人は一人、静かに去ってゆく・・・
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今思えば、当時のあの時代にあんな凄惨なアニメの描写で、なおかつ心に残るラストが出来上がったというのは、奇跡に等しいとさえ思います。個人的には、本作は人生の縮図を語っているドラマであると思っています。
当時、子供のころは虎の穴のレスラーとの闘いに目が行きがちになってしまいますが、特に後半部分においては、伊達直人の人間としての葛藤、寂しさ、愛する者たちとの別れ、などが生々しく描写されていて、今思えばこの『タイガーマスク』という作品は、大人が見るべき作品なのだと感じます。歳を追うたび、この1969年テレビアニメシリーズ版タイガーマスクという作品の時代を越えた魅力主人公伊達直人の後ろ姿が残っているのは私だけではないと思います。
是非、一度じっくりと視聴されることをおすすめします。伊達直人ファンの一人として…
なんせ55年前の作品ですので、荒いですけど~
お勧め度👍👍👍👍👍
個人的な主観ですが、お勧め度は作品の面白さ、仕上がり度、充実度などを
👍1個2点✖5個で満点ですよ~
👉は1点

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【タイガーマスク:配信先(DMM TV)視聴】
1969年、全105話、プレミアム
tigermaskdmm (1)
👈今すぐ視聴するをクリックで配信サイトへリンクしています

他配信サイト
配信状況など変更になることがあります。詳細は配信サイトにてご確認ください。

【タイガーマスク:製作スタッフ、公開データ】
原作 - 梶原一騎、辻なおき
企画 - 斎藤侑、江藤昌治
キャラクターデザイン - 木村圭市郎
音楽 - 菊池俊輔
効果 - 大平紀義
現像 - 東映化学
制作 - よみうりテレビ、東映
放送期間:1969年10月2日~1971年9月30日 全105話
放送局:よみうりテレビ・日本テレビ系列
最高視聴率は、1970年3月19日放送(第25話「黄金仮面との死闘」)の31.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

【タイガーマスク:主題歌】
オープニングテーマ

タイガーマスクOP ED/ノンクレジット
行け!タイガーマスク
作詞 - 木谷梨男 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 唄 - 新田洋 / スクールメイツ
エンディングテーマ
みなし児のバラード
作詞 - 木谷梨男 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 唄 - 新田洋

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のぶちゃん

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