リーマンショックの思い出

最近のクレディ・スイス買収などのニュースを見て、

あの大暴落を思い出し、不安になった方もいらっしゃると思います。

私が個別株の投資を始めたのは、リーマンショックの1年前でした。

水面下では既に崩壊が始まっていたサブプライムローンの問題なんて、

全く知りませんでした。

その頃の私は、『企業の業績が良い=株価は上がる』という思い込みを持っていました。

(初心者あるある、ですよね)

新しいことを始めたばかりで全てが楽しく、ネットショッピングのようにポンポン買っていました。

最初は個別株を300万円分くらいから始めて、

1千万円分まで追加したところで暴落しました。

2008年9月の事です。

その前から大手投資銀行が破綻し株価が下がっており、既に含み損だったところでした。

私は『何か大変なことが起こっている』という程度の認識で、様子をただ眺めていました。

何も対処できなかったのです。

その後も本当に長い間、日本の株価は低迷しましたが、

暴落時がチャンスとも知らず、含み損の数字が信じられず、投資のことは忘れていきました。

復活の手ごたえを感じたのは2013年(アベノミクス)が始まってからです。

何年も相場を見ずに、自分の遊びや仕事に集中していたので気付くのが遅れました。

それはそれで充実していたので良かったのですが、

経済について、投資について、もっと注意を向けていれば良かったと後悔しました。

それでも、何年かかけてヤレヤレ売りが終了した時、ホっとしたことを覚えています。

サブプライムローンの問題では、

住宅市場と経済が複雑な仕組みでつながっていることに危機感を覚えました。

初心者なりに、『格付けとはいい加減なもの』『金融機関は事実を隠す』ということを学びました。

また、

個別株は損切りした分も含めて全ての持ち株が上昇したことから、

『損切りしなければ良かった』という思いにつながり、

損切りに強い抵抗感を持つようになってしまいました。

確かに、上昇相場では損切りしなくてもやっていけたけれど、今は違うと思います。

ここ1年くらいでやっと、『トータルで勝つことの重要性』に納得できるようになりました。

少しずつ成長できている、と思いたいのですが、

現在の含み損はかなりの金額なので、まだまだこれからの課題ですね。

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