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<<前書き・・・>>
去年の11月から”筆が止まって”いた、『鬼滅の刃』の二次創作小説(認定されてません)
久しぶりに執筆しました
なんとか書きあげ、ブログに投稿しました
さて、主人公・琉球の鬼こと、鬼城賢雄の親友の壬生耀月の義息子・縁継と歌子との恋愛は成就するのだろうか?
では、よろしくお願いいたします
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第1章 戦国時代編
第50話 『蒼い彼岸花』を求めて ㉝(第55話)
ある日の昼過ぎに、平恒靖殿が早馬で私の屋敷に訪ね、私と顔を合わせた途端
「「耀月殿!!!いったいどう言った了見なんだ!!!!」」
と、いきなり怒鳴りつけてきたので
私は、何の見当か付かず・・・・まあ、何となく察していたが
「恒靖殿・・・いきなり怒鳴りつけては、余りに失礼ではありませんか」
と、少し怒気を含め宥めると
怒りの余り我を忘れていた恒靖殿が、平常にもどり
「す・・・すまない」
と、謝ってきた
私は、恒靖殿の謝罪を受け入れ
「もしかして、私の息子と貴殿の娘さんの事で・・・」
と、促すと
「そこまで察してるなら、何故、縁継殿を留めなかったのだ」
と、少し怒気を含め追及させたが
私は、縁継と歌子殿が“夫婦”になる事に反対の理由がないため、陰から応援をしている立場として、2人の縁を“切り裂く”気も無い
私は、恒靖殿には“悪いな”と思いながら、その追及を無視し
「え?縁継が何かしでかしたのですか?」
と、“誤魔化し”がばれないよう真剣な表情で問うたが
恒靖殿は、怒鳴りながら
「とぼけるのもいい加減にしてくれ!!!!歌子と隠れて逢引き(現在で言うデート)をしていたの知っていたのだろ!!!!」
と、いとも簡単に見破られ
私は、それ以上無理だと判断し、かと言って正直すぎても相手に火を注ぐだろうと
「そ、それは知らなかった・・・・済まなかった」
と、婉曲的に謝るしかなかった
恒靖殿は、それ以上追及をせずに
「・・・それで、歌子が・・・・」
と、私を抗議にきた理由をぽつりと語りかけてきた
「ど、どうしたのですか?」
と、
「・・・『縁継様と夫婦に成れないくらいなら、死んでも良い!!!』と言って、小刀を自分の喉に突き立てようとしたのだぞ!!!!!」
と、恒靖殿が悲壮な顔で、私に向かって抗議してきたのだ
私は、その抗議の内容に驚きと、歌子殿の縁継への想いの深さに感動しつつ
「歌子殿が、そこまで覚悟をもって縁継の事を・・・・」
と、呟やいていた
かといって、婚姻は“2人の恋愛”だけでなく、壬生家・平家の両家の縁にも関係するので、恒靖殿が納得しなければ、この縁談を破断せざるを得ない
「では・・・縁継を歌子殿と会わせないよう遠方に預けましょう」
と、私が、恒靖殿に提案すると
恒靖殿は、顔を横に振りながら
「いや、縁継殿を“そこまで”する必要はない・・・歌子との婚姻を認めようと思っている」
と、言って来たので
「では・・・」
と、私は、恒靖殿の意外な言葉に、豆鉄砲を喰らう鳩の眼をしながら問いかけると
恒靖殿は、神妙な面持ちで
「ああ・・・・“額の黒い痣”以外は、どのような若人より性格も身体も文句のつけ処は無い・・・我が家の婿に相応しい」
と、最後は微笑みを浮かべ
私は、縁継と歌子殿との縁談に賛成する、恒靖殿の決断に感動し
「恒靖殿!!!よくご決断なされました!!!!あ、ありがとうございます・・・」
と、恒靖殿の手を握りながら、しきりに礼を言っていたのだ
その後、縁継に、恒靖殿からの『婚姻が認められた』と言う報告をすると
「「本当ですか!!!!やっと歌子殿と一緒になることが出来る!!!!」」
と、飛跳ね、全身で喜びをかみしめていたのだ
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こうして、縁継と歌子殿は、両家に祝言を挙げ、縁継を“平恒靖殿”の領土へと送り迎えをするとき
「縁継よ、これからは、歌子殿を愛慈しみ、“平家”のために尽力を注げばよい」
と、私が別れの挨拶をすると
縁継が心配そうな顔で
「はい・・・でも、父上が心配で・・・」
と、零してきたので
私は、縁継の“無用な気遣い”に
「ハハハハ・・・案ずるな、いくら年老いても、まだまだ若輩者には負けんし、壬生家には多くの親族がいる、誰かが領主になれば良い」
と、励ますと
縁継は、微笑みを浮かべ
「確かにそうですね・・・・私の師匠でもある御方ですしね」
と、納得し
2人は笑いあい、朗らかな空気の中で送り出す事ができたのだ
弟の無惨との“何も言えない無情で寂しい決別”とは違い、義息子を立派に“自立”させた達成感に充実していた
そのあと私は、自身の周辺整理を行い
領主の座を、一族の者に継がせ引退し
私は、一族たちが居住する地域からはなれ、必要最小限のモノと、僅かな従者を伴って、暮らす事となった
領土経営から離れ、何事も無い穏やかに“日常”に浸り、心穏やかに暮らしていた
たまに来る、縁継の来訪や、手紙に“一喜一憂”に心が躍るぐらいだろう
一族による些末な“権力争い”などの報告がされるが
“発展しようが凋落しようが・・・病弱だった弟の無惨を、酷く扱った一族など”
私にとってはどうでも良かったのだ
そんな日常が多く過ぎた頃、縁継の手紙に“お目出度”の報告があり
「とうとう私にも“孫”が出来るのか・・・」
と、共に暮らす従者と共に喜びを分け与えたのだった
それから、10カ月10日を過ぎ、暫くすると“『黒い痣』の無い、元気な男の子が産まれた”と、書状を携えた、平恒靖殿の従者から直接聞き
私は柄にもなく、従者を抱きしめながら大喜びをしたものだ
後日、私は、縁継と歌子殿の“息子”・・・“孫”に会うため、縁継が婿となっている、平恒靖殿の領土へと足を運ばせていた時
すでに、あんな事態になるとは“露”ほど、予想はしなかったのだ
そして、縁継との絶縁をも意味していた
・・・・
私が、平恒靖殿の領土に入った途端、恒靖殿や歌子殿、そして縁継たちが住んでる所から、“火の手”が上がっている事に気が付いた私は
「“火の手”だと・・・敵襲にでもあったのか?」
と、急ぎ馬を逸らせ、“火の手”の辺りに着くと・・・
縁継が、“敵”を戦っている最中で
周りには、燃え尽くす屋敷や近くの家々・・・・
惨たらしく損傷した幾人の死体・・・
その中に・・・
奮戦したであろう、斬殺された恒靖殿・・・
そして、“産まれて間もない赤ん坊”を抱えながら全身に血を流し倒れている歌子殿・・・
すでに息絶え、その赤ん坊・・・縁継と歌子殿の“息子”も同様だった
私は、そんな“惨状”に目辺りし血の気を引き、そして、縁継と戦っている“敵”を見た時には、絶望に満ちた気持ちになったのは言うまでも無かったのだ
その敵とは・・・・鬼舞辻無惨
病弱の治す為『蒼い彼岸花』の薬を服用し“鬼”となった、かつての私の弟であったのだ
第56話(第1章・第51話)へ続く・・・
<<後書き・・・>>
無事に、縁継と歌子の縁談が進み、無事に”子供”も産まれ、幸せな日常が訪れるかと思った矢先に
鬼舞辻無惨の襲撃にあってしまった・・・
そのあと、耀月、縁継・・・そして、鬼舞辻無惨との間に何が起こるのだろうか?
最後まで読んで頂き、ありがとうございます
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