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2022年11月14日

芭蕉布(ばしょうふ)

「芭蕉布」の作曲家、普久原恒勇(ふくはら・つねお)さんが1日死去した。89歳だった。
クラシックを学び、その後、沖縄を拠点にNHKの朝ドラ「ちむどんどん」の劇中でも歌われた「娘ジントーヨー」などを手がけた。
沖縄の伝統音楽にはない三拍子のリズムを取り入れた特徴の楽曲で、親しみやすいメロディーで全国的な人気を博し、後の沖縄音楽の本土での人気に道をつける役割も果たした。 

NHK沖縄ローカルの「あたらしい沖縄のうた」という番組は、
1977年から・・・田中星児が切々と歌う「悲しきマングースー」
77年に普久原恒勇が書いて伊波智恵子が歌った「ムーチーのころ」や仲代達矢の弟・仲代圭吾が歌う「エイサー」 が特に記憶にある。

作詞 久米 仁
作曲 普久原 恒勇

島々清しゃ
1 島々清しゃや 城に御願所よ
  (しまじまかいしゃや ぐしくにうがんじゅよ)
  前の田んぼによ 夕陽赤く燃えてよ
  (まえのたんぼによ ゆうひあかくもえてよ)
  畑で草焼く 白い煙の 煙の清しゃよ
  (はるでくさやく しろいけむりの けむりのかいしゃよ)

2 村々清しゃや 福木に石垣よ
  (むらむらかいしゃや ふくぎにいしがきよ)
  皆待ってたよ 夏の祭りすんでよ
  (みんなまってたよ なつのまつりすんでよ)
  通た道々 香しゃ九年母の 九年母の清しゃよ
  (かよたみちみち かばしゃくにぶの くにぶのかいしゃよ)

3 白浜清しゃや 朝凪夕凪よ
  (しらはまかいしゃや あさどぅりゆうどぅりよ)
  潮は満潮よ 磯で千鳥啼いてよ
  (しおはみちしおよ いそでちどりないてよ)
  帰るサバニを 招くアダンの アダンの清しゃよ
  (かえるさばにを まねくあだんの あだんのかいしゃよ)





大相撲の「美の海・ちゅらのうみ」。
「ちゅらさん」とは、「美しい」「愛しい」「可愛らしい」などの意。

八重山では「ちゅらさん」は「かいしゃん」と発します。

「月ぬ美しや 」八重山のわらべ歌

月(つくぃ)ぬ美しゃ(かいしゃ)十日三日(とぅっか、みっか)
美童(みやらび)美しゃ(かいしゃ)十七つ(とぅ、ななつぃ)

月が美しいのは十三夜(満月のよりも、十三夜の方が綺麗)
娘が美しいのは一七歳のころ

うれしい(さにしゃん)美しい、きれい、可愛い(あっぱりしゃん)
美しい(かいしゃん)悲しい(がまらさん)嬉しい(さにしゃん)
恥ずかしい(ばっかいしゃん)美味しい(まーさん)

あい!今気づいた。標準語?の最後の語尾「い」が「ん」に変わっている。

芭蕉布(ばしょうふ)

八重山方言、

最後に、涼しい、も

「ぴらぎしゃん」

と発すると

ボクはもっと、

涼しく感じる。


















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Posted by sukebo at 07:18│Comments(2)音楽会
この記事へのコメント
沖縄県人権擁護委員会の団扇はこの記事の中でどういう意味を持つんでしょうか。

それはともかく、標準語と八重山方言とウチナーグチとのトゥリリンガルのsukeboさんならではの、辞典のようなものを目指してるんですか?
語源と変化には興味があります。
それを掘り下げてもらえたら楽しく拝見させてもらえるのですが・・
Posted by とんび at 2022年11月14日 12:05
柳田国男と話したかった。
日韓併合?で勲章をもらって、(?)逃げるように、「海上の道」を石垣で八重山で学び、「民俗学」の父となって、稲作や貨幣を語った。

「P・ぴらぎしゃん」PからFそして現在のH、という、言語の問題を、個人が、お酒を呑みながら、無責任に語るのが、sukeboの終活デスたい。

・・・
とんびさんのコメントに感動する人に向けても、です。

いつもおーきに!
Posted by sukebosukebo at 2022年11月14日 19:16
 
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