数々の問題を抱えているイギリス王室

キャサリン妃の姿が公の場から消えてしまって数か月が経ちました。1月17日の腹部の手術後は自宅療養中という情報しかありません。王室のメンバーにキャサリン妃の具合はどうかと記者が質問すると、誰もが貝のように口を閉じてしまう様子が時々報じられています。

同様にチャールズ国王のがんの治療がどんな様子なのか不明です。2月23日に世界中からお見舞いのカードが届いて喜んでいる様子が写真付きで報じられましたが、その後2週間は音沙汰なしです。

そんな中、昨日のBBCには「ケイト、国王、そして王室が抱えている３つのチャレンジ」という見出しの記事がありました。

まず最初にキャサリン妃のことが書かれてありました。一体ケイトに何が起こっているのか？という小見出しに続き、「ケイトに関する憶測はネット上に氾濫していて耳をつんざくような量だ」とありました。でもその全ては憶測であって真の情報はもちろんありません。ただ王室関係者が「キャサリン妃は今年後半まで公務を欠席するということを改めて説明した」とありました。キャサリン妃が公の場に戻ってくるのはイースター明け、つまり4月初めのはずでは？

Screenshoto from: https://www.bbc.co.uk/news/uk-68446337

下の写真は去年のクリスマスの日に一家が教会に行った時の写真です。これ以降の写真は見つかりませんでした。

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次に「秘密」と「プライバシー」についても書かれてありました。誰にもプライバシーを守る権利はありますが、公の人、特に公的資金を受け取っている人たちにとっては、プライバシーと秘密は紙一重だとの指摘があったのです。つまり王室は秘密を抱えてはいけないということでしょうか。

その王室は現在数々の謎、不明な点が山積みになっている状態です。キャサリン妃や国王の健康状態もそうですが、2月29日に行われた前ギリシャ国王の追悼式への出席をウイリアム王子がドタキャンした時の理由が「個人的な理由」だけでした。一身上の都合ということでしょうか。なんとも曖昧です。そこでまたキャサリン妃の具合が悪化したのではという憶測がネット上で飛び交いました。

こんな状態が続き、「ますます王室は深い霧に覆われた状態になって来た」と同記事にありました。

そこに加えて王室の高齢化。先日の追悼式の参列者の写真が掲載されていたのですが、ウイリアム王子とキャサリン妃は不在、ハリー王子夫妻ももちろん不在、なんだか見事に高齢者が揃った王室メンバーの写真がBBCに載っていました。

次の問題はチャールズ国王の弟のアンドリュー王子。性的暴行訴訟問題を起こしたので普段は公務についていないはずが、王室の人手不足のためか、ウイリアム王子がドタキャンした追悼式に出席し、堂々と王室メンバーの先頭を歩いたためとても目立ち、そこでまたひんしゅくを買ってしまいました。おまけにネットフリックスで2019年にアンドリュー王子がインタビューされた様子が映画化され来月公開されるので、またネガティブな注目を浴びてしまうことは避けられず、王室のイメージダウンになってしまいそうです。

そこに加えて未解決の緊張関係にあるハリー王子。お父さん、お兄さんとの和解の目処は立っていません。ポジティブに考えれば、完璧でない家族であることが王室は一般庶民と同じだという親近感に変わるとか？少し無理のある表現のような気がします。

王室を背負って立つ国王の不在はやはり重要な問題。早い回復が彼や家族にとっての一番優先であることはもちろん納得。でもやはりリモートでカメラ越しであれなんであれ、目に見えることが王室にとっては大事ではないかと書かれてありました。そうしないと国民と王室の間のギャップがますます大きくなってしまいそうです。

なお、今朝のニュースではカミラ王妃が明日からしばらく休暇を取ると書いてありました。彼女も姿を消してしまうのか、と思って読んでみたら、国王から勧められたリフレッシュ休暇のようです。そして3月11日にウエストミンスター寺院で行われる英連邦デーの礼拝式典には必ず主導者として出席すると書いてありました。彼女も家族の代わりに頑張りすぎて疲れてしまったようです。

長い冬が終わって水仙や梅の花が咲き始めたイギリス、王室にも早く明るい春がやってきますように。

最後になりますがダイアナ元妃は「People’s princess」と呼ばれ人々に愛され人々に寄り添っていた事をふと思い出しました。