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【東工大・大学院を目指す方へ】A・B日程や過去問など合格までを完全解説!

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こんな方におすすめ

  • 東工大を目指そうと考えている方
  • 東工大を志望しているけど情報が足りないという方
  • 外部の大学院の受験を考えている方

本記事の内容

  • 東工大ってどんな大学?
  • 東工大院試の流れ
  • 東工大院試の攻略法

外部の大学から東工大・大学院を目指す方は多いと思います。そんな方に向けて,受験から合格までの流れを記事にしました。情報があまり出回らないA日程や過去問についても記しています。

また,後半には東工大についてのQ&Aも用意しました。

大学院院試についての記事はこちらに記載していますので,あわせてどうぞ!

【東工大生が解説】大学院の試験を受験するための対策を解説!

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東工大ってどんな大学?

まずは,東工大とはどんな大学なのかを確認しておきましょう。

東京工業大学(東工大)は,国立大学であり,指定国立大学法人の指定を受けた理系の総合大学です。「理系の東大」とも呼ばれており,文系・理系総合では東大,理系特化で東工大といわれるほどレベルが高い大学です。

東工大院試の流れ

ではさっそく,東工大院試の流れを把握していきましょう。

上記のフローチャートは,2022年度の実際の受験の流れになります。年によって,日付が前後しますが,おおまかには毎年変わらないと思います。

①出願書類の提出

まずは,6月の頭から中旬にかけて,受験したい受験科目や志望教員などの受験情報を登録することになります。これはインターネット経由で行われます。また同時並行で,受験科目・志望教員などを記述した志願票,志望理由書,成績証明書,外部英語テスト(TOEICなど)のスコアシートなどの提出が求められます。

Tomosan

6月の頭にTOEICのスコアシートを提出しなければならないことから逆算すると,少なくとも5月中にはスコアシートが手元にないと間に合わないです。余裕をもって3月までには,目標点数を取っておきたいところです。

②受験票の閲覧

このステップでは,①で登録・提出した情報が反映された受験票が送られていきます(厳密には,インターネットの専用サイトで閲覧できます)。ここで,自分が受ける受験科目や志望する教員を最終確認することになります。

また,この受験票でA日程受験かB日程受験かの道に分かれます。おそらく,①で登録した,学部の成績,外部英語テストのスコアシート,志望理由書(評価項目としての優先順位はおそらく低い)などのもろもろの情報から,A日程かB日程かに振り分けられると考えられます。

以下に私の友人の実際の成績とTOEICの点数を示しました。

注意点としては,同じGPAでも出身大学で変わってくるということです。つまり,同じGPAでも出身大学の偏差値が高いほどA日程に振られる可能性は高いと考えられます。

③A日程

②の受験票に記載されている日程がA日程であればこちらになります。A日程とは,端的に言えば,「筆記試験がない面接のみの試験」となります。上記のフローチャートでいえば,7/15~20のいずれかの一日で行われます。2022年度は,コロナ禍のためオンライン上(Zoom)で行われました。

東工大の面接は「口頭試問」と呼ばれており,文字通り,問題を聞き取ってその場で答えを考えて,口頭で答えるという流れになります。またその他にも,東工大の志望理由,卒業研究の内容なども聞かれます。

そして,A日程が終わると,7月中には結果が通知されます。これもインターネット上で閲覧することができます。A日程に無事合格すれば,9月の頭に行われる正式な合格発表まで待機することになります。

一方,A日程で不合格だった場合,8月中旬に行われるB日程に進みます。A日程終了からB日程まで2週間ほどの時間があるので,最後に追い込みをかけましょう。

Tomosan

つまり,A日程に進めた人は,A日程・B日程の2回のチャンスが与えられることになります。

④B日程

B日程は,前半が筆記試験で,後半が口頭試問です。筆記試験は大学まで足を運び,実地で受ける試験です。一方で,B日程の口頭試問はA日程の口頭試問と違って,いわゆる「面接」に近いものになります。

また,筆記試験に落ちて,口頭試問まで進めなかった人の記事をインターネット記事で見つけたことがあったので,筆記試験と口頭試問が必ずしもセットとは限らないようです。

⑤合格者発表

そして,ついに9月頭に合格者の発表があります。これもインターネット上で公開されます。

東工大院試の攻略法―日程別から―

ではさっそく,東工大院試の攻略法をA日程とB日程に分けて詳しく見ていきたいと思います。

まず,注意しておかなければいけないのが,先ほど説明した受験スケジュールです。A日程の結果通知からB日程の筆記試験まで2週間,A日程終了からB日程の筆記試験までと考えても1カ月しかありません。つまり,初めからA日程狙いで勉強するのはナンセンスだということです。

最善のスタンスは「B日程中心の勉強を行い,A日程に進むことができたらいったんA日程の勉強に切り替える」というスタンスだと考えています。「あくまでも目標はB日程で受かること」と意識していれば,A日程に振り分けられたとき,「予定よりも1カ月以上早く終われるかもしれない」と心が軽くなると思います。

もうひとつ注意しなければいけないのは,今から紹介するのは「物質理工学院・材料系」についてだということです。他の学院・系では話が変わってくる可能性もあるので,参考程度にしてください。

A日程対策

A日程の対策としては,一番はやはり口頭試問の対策です。受験当日に表示された複数の科目から自分の受験する科目を選択し,解答する形式をとっています。

A日程受験科目

東工大のA日程の受験科目を下に示しておきます。

B日程の項でもお話ししますが,B日程における受験科目である力学,数学,熱力学,材料力学などが無いことがわかります。したがって,効率を重視するのであれば,B日程の勉強において,A日程で受験できる科目を勉強しておくことが賢明です。

Tomosan

具体的な対策については後ほど説明します。

実際の口頭試問で聞かれたこと

私が実際に口頭試問(物質理工学院・材料系)で聞かれたことを下に示しておきます。

聞かれたことはおおまかには4つでした。受験番号と名前については脳死で解答しましょう。一方で,志望動機と併願状況は,事前に提出している「志望理由書」に記載した内容をそのまま簡潔に話しました。だらだらと話さずに,要点をおさえた形で解答するのがポイントです。

Tomosan

1分は思っているよりも短かかったです!

また,卒業研究の内容については,事前に希望する研究室の先生とメールでコンタクトをとっていたのもあり,先生は私がどんな研究をやっているのかを大雑把には把握していたと思います。(「〇〇の研究をしていましたよね?具体的にどんなことをしているのですか?」という風に聞かれました。)(希望する先生とのメールでのコンタクトについても後述します。)

A日程口頭試問の対策

問題は,「口頭試問」です。これに関しては,どんな問題が出るのかは当日になってみないと当然わかりません。しかし,ある程度傾向はあると考えています。

数字を扱う問題は出ない

これは,A日程の受験科目に数学がないことから推測がたちます。口頭試問では,性質を問うたり,語句の説明をしたりする問題が出題されると考えるのが妥当です。

そこで私が実際に行ったのは,語句説明リストの作成です。語句や用語をスラスラと説明できるようにリストにまとめ,試験ギリギリまで読み返しました。その手順を説明します。

step
1
自分が受験する受験科目を選ぶ⇒ex.)電磁気学

自分が実際に受験する科目を選択します。選ぶ基準は,「得意科目であること」。これに尽きると思います。B日程の選択基準については後述します。

step
2
選択した科目の参考書を入手する⇒ex.) 電磁気学 第2版 (物理学スーパーラーニングシリーズ)

次に,選択した受験科目の参考書を入手します。

step
3
参考書に記された太字をメインに語句・用語をかき集める

参考書には語句や用語を説明するときに太字で強調されている場合が多くあります。その太字の語句・用語をメインにリスト化します。そして,その語句についての説明を自分なりに解釈し,自分の言葉でまとめ直し,語句の横にメモっていく。この作業の繰り返しです。

ポイントは,口頭試問で聞かれることをイメージしながらメモることです。語句の丸暗記では通用しないので,きちんと自分の言葉で説明できることが大切です。

以上が,A日程対策の最善策だと思います。リスト化することで,見落としている語句が見つけやすく,頭もすっきりと整理できると思います。

Tomosan

少し面倒で時間がかかる作業ですが,急がば回れだと思って頑張っていきましょう!

B日程対策

次に,B日程の対策に移ります。

B日程受験科目

まず,私が受験した物質理工学院の材料系では,以下の表のように,第Ⅰブロックから2科目,第Ⅱブロックから2科目を選択し,合計4科目に解答する形になります。

この表の中から,実際に試験で受験する科目を選択するわけです。選ぶ際のポイントは,

  • 得意科目であること
  • 難易度が比較的低い
  • 対策がしやすい

が挙げられます。①得意科目であることは言うまでもないことですが,モチベーションを高く維持し続けるためには,得意科目で勝負することが重要です。また,得意科目で勝負すれば,その科目を勉強する時間も短くて済みます。

②難易度が低い。もちろん,受験科目ごとに難易度が異なるということは考えにくいのですが,人間が作成するという点,また,毎年毎年特定の科目を作成している人が固定されている可能性が高いという点から,比較的解きやすい科目も存在するのが事実です。数学と熱力学が比較的難易度が低いように感じます(2022年度の試験では,数学の難易度が例年に比べて難化していたそうです)。

③対策しやすいに関しては,2つのポイントがあります。ひとつは,範囲が狭いこと。もうひとつは過去問の答えがあるかどうかです。範囲が狭いと,やるべきポイントを絞って勉強できますし,過去問の答えがある教科だと答え合わせもはかどります。

具体的には,有機高分子物性や物理化学などは範囲が広いのに比べて,熱力学や電磁気などは範囲が狭いので対策しやすいと思います。

また,材料力学は,まだ出題の歴史が浅いため過去問が他の科目に比べて少ないです。よって,演習量をこなして勉強したい方には不向きな科目であると考えられます。

全体の科目共通の勉強法

まず,どの科目にも共通して言える勉強法について紹介します。

step
1
各科目の過去問5年分をざっと眺めて,傾向をとらえる(問題は解かない)

step
2
その傾向から範囲を絞って,参考書の該当箇所を勉強する

step
3
実際に過去問を解いてみる

step
4
間違った問題,わからなかった問題を参考書で調べる

やはり,範囲全体をやっても効率が悪いため(範囲全部やるなとは言いませんが。。。),的を絞ることを優先した方がはかどります。そして,実際に過去問を解いてみて,間違った問題を再度参考書で見直す。この作業の繰り返しです。

ポイントは,過去問を練習問題のように扱うということです。なかには,「過去問は本番のためにとっておきたい」と考える方もいると思います。そういう方は,最新の過去問だけは残しておいてそれ以外の過去問を消費しましょう。

Tomosan

過去問を何周もすることで,より詳細な傾向が必ず見えてきます。

ここから各科目の対策を詳しく見ていきます。

数学

比較的対策しやすい科目であると言えます。例年は比較的難易度も低かったのですが,2022年度の数学に関してはバケモンじみていたと聞きました。しかし,例年の傾向からやるべき範囲はある程度絞れます。

  • 微分方程式
  • 重積分
  • 線形代数

とにかくこのあたりからしか出ないと言っても過言ではないでしょう。特に,微分方程式と線形代数はほぼ100%出ます。私が実際に使用していた参考書を貼っておきます。

力学

力学も好き嫌いが分かれますが,私は得意であったため選択しました。数学ほど範囲は絞れませんが,こちらも出題される範囲に傾向があります。

  • 質点の運動方程式,力学的エネルギー
  • 剛体の運動方程式,力学的エネルギー
  • 振り子,剛体の回転,ばねの運動

逆に,力積,運動量,万有引力,速度の問題などの出題は少なめです。

もっとも押さえておきたいのは,「ラグランジアン」です。ラグランジアン・ラグランジュの運動方程式は3年連続で出題されているため,激アツの出題範囲です。こちらも実際に使用していた参考書を貼っておきます。

電磁気学

電磁気学も範囲が絞れやすい科目です。また,「磁学」の出題が極めて少ないという傾向もあるため,実質的には「電気学」のみの勉強で事足ります。

  • ガウスの法則
  • コンデンサー

おおむねこのあたりです。特に,点電荷を導体・異なる誘電率を持つ誘電体で包む問題が頻出です。こちらも実際に使用していた参考書を貼っておきます。

熱力学

熱力学は,誰に尋ねても「熱力はコスパ最強」と返答されるくらいお得な教科です。ぜひ,選択肢の一つに入れてください。熱力学は出題される範囲がほぼ固定です。

  • カルノーサイクル

ここ5年はほぼカルノーサイクルです笑。熱力学の第1~3法則もあわせて押さえておきましょう。おすすめの参考書は断トツで,マセマです。

「物性」と表記されている科目

これは聞いた話でしかないため確信的ではありませんが,科目に「物性」と表記されているものは,東工の内部生が学部の授業で扱う内容がそのまま出るのだとか。そのため,外部生には少し不利だという話もあります。参考までに。

オープンラボは必ず行く

オープンラボのついては下記の記事でも少し説明しましたので,参考にしてください。

【東工大生が解説】大学院の試験を受験するための対策を解説!

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ここでは,もう少し詳しく説明したいと思います。

改めて,オープンラボに行った際に聞いておくべきことリストを記しておきましょう。

聞くべき・やるべきことリスト

  • 詳しい研究内容
  • コアタイム有無
  • ゼミや進捗報告の頻度,時間
  • 学会発表について
  • 就職について
  • 先生・教授の性格・人柄
  • 研究室の雰囲気
  • B4の人数
  • TOEICは何点必要か
  • 研究設備を見せてもらう
  • 院試の過去問をもらう
  • 院試でおすすめの受験科目
  • 院試で使うおすすめの参考書
  • その大学内の他の研究室の状況

ここでは,B4の数,TOEICの点数,院試の過去問をもらう,院試でおすすめの受験科目,おすすめの参考書について詳しく説明します。

B4の人数

東工大では,教授1人につきMAX 3人の学生がつくことができて,そのうちの2人をA日程,1人をB日程に振り分けるという話があります。そのため,希望の研究室に現在B4が何人所属しているかによって外部の学生が何人は入れるかが決まるというわけです。(当然,内部生を優先的に入学させるため)

ですから,研究室訪問のときに現在所属しているB4の人数は聞いておくべきでしょう。もし,教授1人の研究室にすでにB4が2人いれば,出願しても外部の学生は入れない可能性が高いからです。入りやすいという観点だけで見るのならば,B4の人数が0人のところのほうがより合格率が上がると考えられます。

TOIECの点数

東工大院試では,英語の試験を外部試験(TOEICやTOEFLなど)で代用します。東工大は理系の大学であるため,入学を希望する学生の中には,英語にあまり力を入れてこなかった学生さんが他の大学に比べて多いイメージがあります。実際,私がオープンラボに行ったとき,まわりの学生に400~500点台の人がゴロゴロいました。

そのため,TOEICの点数を大体何点取れば,A, B日程なのか?などという指標で聞いてみるといいでしょう。個人的には,700点を超えていれば,高い方なのでは?と考えています。(東工大では,TOEICは800点以上で満点説が浮上していましたが,おそらくデマだと思われます。。。)

院試の過去問をもらう

院試の過去問をもらいましょう。オープンラボの時に,データをもらう用のUSBなどを持参していくといいでしょう。中には,過去問の解答をつけてくれていたり,科目ごとにまとめてくれていたりする場合もあります。また,先輩にもらうことで,大学HPで公開されている過去5年分以上の過去問をもらうこともできます。さらには,「物性」のつく科目の授業スライドなどももらえるかもしれません。

院試でおすすめの受験科目・参考書

おすすめの受験科目は,人によって変わってくると思いますが,その人がどんな理由からその科目を選んだかという話は自分にとっても参考になること間違いなしです。ぜひ聞きましょう。また同時に,その科目をどうやって勉強したか(どんな参考書を使ったのか)についても聞きましょう。

東工大院試の攻略法―学部の成績から―

次に,東工大院試の攻略法を学部の成績から考察していきたいと思います。A日程かB日程になるかはこちらで説明しましたが,もう少し深掘りしたいと思います。先述した指標は,①学部の成績(GPA),②TOEICの点数,③志望理由書(そんなに重要視されていないはず)とお話ししました。

それに加えて,希望する研究室に現在所属している東工大の学部4年生(B4)の人数です。こちらで,教授1人につき3人まで採用することができ,そのうちの2人をA日程で採用できることを説明しました。よって,B4の人数によっては,成績がよかろうとB日程になる可能性があるということです。

例えば,B4の人数が,教授1人につきすでに2人いる場合,採用できる枠は残り1枠です。その1枠は,A日程かB日程に振り分けられるかは未知で,何ならB日程になる可能性の方が高いと考えています。ですから,自分の成績が良いからと気を抜いていると,A日程のつもりがB日程だったということにもなりかねないので注意しましょう。

A日程で受かりたいという方は,

  • B4がゼロのところ
  • 自分の学部の成績を上げておく or 成績が良い(目安でGPA 3越え(大学にもよりますが。。。))
  • TOEICの点数を上げておく or 点数が良い(700点あれば周りよりは高いはず。。。)

という点に注意を払うと良いと思います。逆に,不人気な研究室なために(理由は察してください。。。),B4がゼロで他のライバルもゼロで,志願している人が自分だけなら,成績・TOEICの点数がそんなに高くなくても,A日程になる可能性があるわけですね。

過去問と解答の入手法

次に過去問と解答の入手法をご紹介します。

  • 東工大のHPからダウンロード
  • オープンラボ時にもらう
  • 研究室の先輩にもらう

この3つになるかなと思います。順番に見ていきます。

東工大のHPからダウンロード

東工大のHPから過去問の5年分をダウンロードすることができます。最新版の過去問は3月くらいに公開されたような気がします(あいまいですいません)。下記に載せておきます。

https://www.titech.ac.jp/admissions/prospective-students/admissions/past-exam-papers

オープンラボ時にもらう

次は,オープンラボに行ったときにもらう方法です。特に,外部の大学から東工大に入学した人は,ほとんどの確率で過去問を持っており,解答も持ち合わせている可能性が高いです。一人からもらうのでもいいですが,ぜひ複数の方からもらってください。解答といっても大学公式の解答ではないため,間違いも多いのが実際です。解答がたくさん手に入ることに越したことはないからです。

研究室の先輩にもらう

こちらは,一番手っ取り早い方法かなと思います。同じ研究室の過去の先輩に東工大に進学した方がいたら,ぜひコンタクトしてみてください。コンタクトできたら,過去問をもらったり,自分の気になることもあわせて聞いたりしておくといいと思います。

また,研究室には先輩が後輩のために残した財産とした過去問やその解答が残してあったりします。一度,先輩に聞くなり,研究室を漁るなりしてみるのはいかかでしょうか。

Tomosan

ちなみに私は,東工大に合格してから研究室に過去問や解答があるのに気づきました笑

Q&A

最後にQ&Aに進みたいと思います。

他に質問がありましたら,https://saborepo.com/contact-form/までお気軽にメッセージください!

キャンパスは?

東工大のキャンパスは,大岡山(東京都目黒区),すずかけ台(神奈川県横浜市),田町(東京都港区)の3つに分かれています。メインキャンパスは大岡山であり,都会への憧れがある学生は大岡山,都会嫌い・田舎でもいいという学生はすずかけ台という風習?があります。全体の傾向としては大岡山の方が人気であるため競争も激しく,逆に,すずかけ台の方はその影響でまさにブルーオーシャンです。

Tomosan

学部でキャンパスが分かれているわけではなく,バラバラなので自分の希望する研究室がどこのキャンパスに所属しているのか確認しておきましょう。

東工大の偏差値・レベルは?

東工大に大学入試で通過するよりも院試で通過する方が圧倒的にコスパが良いという風に言われています。マナビジョンによれば,偏差値は66~69で共通テストの得点率は78~82%と非常にレベルが高い大学です。ちなみに,同じ偏差値の大学として京大の農学部,阪大の薬学部,九大の法学部などが挙げられます。(2023年度入試対応)

男女比率は?

2022年度の大学院生は男女比559 : 287 (約2 : 1)です。ただし,女性が多いのは環境・社会理工学院,生命理工学院なので,他の学院ではおおむね6 : 1です。

https://www.titech.ac.jp/public-relations/about/disclosure/facts

院試の勉強はいつからすればいいの?

私自身の体験から言うと,10月くらいからぼちぼち始めました。(周りより少し早かった印象があります。)周りの友達は,遅くても年明けには勉強を開始していたと思います。

つまり,こつこつと勉強できる人は夏休み明けからゆっくりと,そうでない人は,年明けからといった感じで勉強するのがベストだと思います。よく,「院試は半年勉強すれば間に合う」云々記載しているサイトを見かけますが,ひとそれぞれペースがあるので,半年で間に合わない人,逆にそんなにかからない人がいるのが実際だと思います。

Tomosan

自分のペースで勉強するのが一番の近道だと思います!

どの科目から勉強すればいいの?

私の場合,まずは,数学から手を付け,力学⇒電磁気⇒材料力学⇒熱力学という感じでした。受験科目で数学を選択する場合は,まずは数学を押さえてしまうのがベストだと思っています。数学での微分・積分といった計算は,力学,熱力学で度々お世話になる道具だからです。

本記事の内容は,東工大のすべての学部学科で共通?

残念ながら,すべて共通ではありません。一部共通している部分はあるとは思いますが,どこが共通していて,していないかはわからないです。あくまでこの記事では,東工大・物質理工学院・材料系のお話しなので,参考程度でお願いいたします。

受験方式や受験科目は毎年同じ?

毎年同じだとは限りません。実際に,材料系では数年前に,B日程の受験科目のブロック分けが変更されていました。必ず各自で受験する年の募集要項を確認してください。4月の頭くらいに公開された気がします(あいまいですいません)。

おすすめの参考書は?

科目別におすすめの参考書を貼っておきます。

数学

新基礎コース 微分積分【学術図書出版社】
基礎解析学【裳華房】
入門線形代数【培風館】

力学

考える力学【学術図書出版社】

電磁気

電磁気学・第2版・スーパーラーニングシリーズ【丸善出版】

熱力学

熱力学キャンパス・ゼミ 改訂6【マセマ出版社】

材料力学

材料力学(改訂版)【コロナ社】

物理化学

アトキンス物理化学上・下【東京化学同人】
Tomosan

ここまで読んでくださり,本当にありがとうございます!

自分に合っているなと思ったところが一つでもあれば,実行に移してもらえたら幸いです!

これを読んでくださった方が,合格することを祈ってます!

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