こんにちは!ちゅんりーです。
イーサリウムの情報を追っていると「The Merge」というアップデートが控えていると目にしました。
このアップデートにより価格が上下するか注目されていますが、実際に行われているアップデート内容についての情報が少ないです。
今回はそんなイーサリアムが控えている大型アップデートについて調査しましたので、解説します!
イーサリアムのアップデート、「マージ」や「パース」とはなんなのか
解説していきます!
この記事でわかること
・イーサリアムで行われる大型アップデートについて
・The Merge、The Surge、The Verge、The Purge、The Splurgeについて
・アップデートによるイーサリアムの価格への影響
イーサリアムが迎える5つの大型アップデート
イーサリアムは2015年にリリースされてから、ビットコインに並んでトップを争う通貨として浸透していきました。
そんなイーサリアムでも年数が経つとともに投資家たちの考えや周りの仮想通貨の在り方も変わってきました。そんな中、イーサリアムも時代に追従すべくアップデートを行うことが発表されています。
イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏はイーサリアムの支持者が考えているイーサリアムの完成度は40%程度の認識だと述べています。
イーサリアムが行う大型アップデートは全部で5つあります。
それらはそれぞれ「The Merge(マージ)」、「The Surge(サージ)」、「The Verge(バージ)」、「The Purge(パージ)」、「The Splurge(スプラージ)」というプロジェクト名がついています。
以降はそれぞれのアップデートでイーサリアムがどう変わっていくかなどを解説します。
イーサリアムの大型アップデートその1:The Merge(マージ)
2022/09/15にイーサリアム上でThe Merge(マージ)アップデートが行われました!
The Merge(マージ)は、現行のイーサリアムで採用されているシステム「プルーフオブワーク(PoW)」から「プルーフオブステーク(PoS)」に移行するという内容になっています。
現行で採用されているPoWでは、ブロックチェーンの証明作業(マイニング)で大量の電力を使用するため、環境問題の観点から問題視されていました。
また、大量のリソースを必要とするため、取引手数料が高くなることも問題視されていました。
これを解決するために大量の電力を使う代わりに、通貨をステーク(保持)することでマイニングを行うことができます。
The Merge(マージ)のリリースはもう間近
2022年9月にThe Mergeのアップデートを控えており、2022年9月6日には第1段のリリースが行われました。
2022年9月15日前後にThe Mergeの本リリースが行われる予定のため、価格の前後には注意しておきたいところです。
イーサリアムの大型アップデートその2:The Surge(サージ)
The Surge(サージ)は、イーサリアムのシャーディングやロールアップなどを可能にし、さらなるネットワークの安定を行うためのアップデートになります。
もうすこしThe Surgeについて詳しく説明します。
現在のイーサリアムは、多様的に使われており多くの投資家にも注目されています。そのため、ネットワークが混雑し、手数料(ガス代)が高くなっている状況です。
このネットワークの混雑を回避するために、以下のアップデートを行います。
- 処理している箇所を水平配置し、処理能力を向上(シャーディング)
- レイヤー2(ブロックチェーン以外のオフチェーン)で計算処理を行うことで、レイヤー1(ブロックチェーン)の負荷を減少
イーサリアムの大型アップデートその3:The Verge(バージ)
The Verge(バージ)では、ノード(データの保存領域)とバリデータ(ブロックチェーンに記録されるデータの正しさを検証する作業)に焦点が当てられます。
データの保存領域で新しく「Verkle Tree」という新しい木構造の仕組みを導入します。Verkle Treeにより1ノードのサイズを小さくする他に、ネットワークのバリデーターとして機能するようになります。
これらによりノードの処理が軽くなるため、スケーラビリティ問題が解消される期待があります。
イーサリアムの大型アップデートその4:The Purge(パージ)
The Purge(パージ)では、イーサリアムネットワークに関するアップデートが行われる予定です。
不要な履歴データや不良データをブロックチェーン上から削除します。そうすることでバリデーターのハードディスク容量の削減・合理化し、イーサリアムネットワークの混雑緩和を目指すとのことです。
イーサリアムコミュニティからの改善提案であるEIP-4444によると、The Purge後のデータの保管はIPFS(分散ファイルシステムプロトコル)を採用したデータ保管が行われるとされています。
イーサリアムの大型アップデートその5:The Splurge(スプラージ)
大型アップデートのラストであるThe Splurge(スプラージ)では、イーサリアムネットワークがスムーズに運用されるように用意されたアップデートになります。
これまで行われてきた4つのアップデートを安定的に稼働させるためのアップデートやメンテナンスのために計画されたものです。
まとめ
今回は近々迎えるイーサリアムのアップデートについて解説しました。
まずはThe Mergeからアップデートが行われますが、投資家として気になるのはガス代(手数料)の行方です。
イーサリアムの人気の高さなどから近年ではガス代が高くつき問題となっていました。
そのような問題にも対応する予定なので今後も注視していきたいところです。
今回の解説したアップデートは今後のイーサリアムのあり方や仮想通貨全体にも影響を与えるアップデートになるので、価格の行方やロードマップなどを注意してみていきたいところです。
こういった情報も今後発信していきますので、ぜひご覧ください!