ウェアラブルスピーカーの試作~最終の第3弾(その2)

2023年4月7日

第3弾は写真で紹介したように、見た目もシンプルになったし、装着感も一番良い出来だと感じた。
革がちょうどよい柔らかさだ。(もともと硬めの革らしいが、薄いため柔らかく感じる)
ファスナー採用によりメンテナンス性も問題ない。

装着性はOK、音質はどうだ?

肝心の音質はどうだろう。

第3弾では、外観の簡素化をねらって、内部に低音用のダクトの出口を設け、外装の開口部より外に低音を放射するようにした。(下図の赤矢印の部分)

第2弾と低音の出口を比較すると、下の写真の様になる。

この構造による音質への影響の有無はどうか、周波数特性を測定してみた。
自分の判断としては概ねフラットで問題ないレベルだ。

 

爆発シーンで第2弾との差異が・・・

音楽を試聴したところ、振動は良好、低音も十分出ているように感じたが、第2弾と比べるともの足りない感がある。
映像付きコンテンツについては、爆発音の迫力が減った気がする。
ゲームで「バトルフィールド」というのがあるが、空爆のシーンで第2弾では低音用ダクトからの風圧を感じるが、第3弾では耳への直接の風圧は無い。
ダクトの出口を内部にしたので、風圧を感じないことは当然と言えば当然だ。

わずかな差のような感じであるが、低音と振動については、ひごもっこすんの考えるウェアラブルスピーカーにおいては、最も重要な部分なので、第3弾の構造の可否はよく考えて判断したい。

最終の第2,3弾を同じ測定条件で、再測定してみて周波数特性を並べてみようと思う。

ちなみに、第3弾は「やまがアート2022」でデモした試作品です。

御礼:「やまがアート2022」のウェアラブルスピーカー試聴