こんにちは、はなです。
今日は先日見学してきた丸の内にある明治生命館について書いていこうと思います。
皇居目の前にあるこちらの建物は、1934年竣工の近代建築で、国の指定する重要文化財の1つです。
公開している全エリアを無料で見学でき、かつ夜遅かったせいか人もまばらだったので、重厚感満載の建物を独り占めしているような感覚にもなれました笑
今日のブログはこんな方におすすめです。
・日本の近代建築に興味がある
・丸の内ショッピングのついでに、ふらっと遊べる場所を探している
明治生命館とは?
明治生命館は明治安田生命が所有する建物で、明治生命の2代目本社として1934年に竣工しました(手狭になった1代目本社を取り壊し、同じ場所に新設)。
明治生命は1881年に日本最古の保険会社として誕生しました。イギリスで生まれた保険というシステムを福沢諭吉が日本に紹介したことがきっかけです。その後相次いで、日本生命や第一生命といった同業他社も誕生しています。
また明治生命は旧財閥の三菱のグループ会社でもあり、そんな中建てられた明治生命館は建物の外観や内観のデザインの緻密さはもちろん、家具もオリジナルのものが使われています。平日は今でも営業窓口として1階が使われており、2階が自由見学ができるエリアとなっています。
2階の廊下から見た1階の様子。吹き抜けです!
見学した感想
魅力1:自由に見学できる!
時間によっては来場者が少なく、かつ監視員もいないので、タイムスリップしたような感覚で思いっきり昭和初期の雰囲気に浸ることができます!
私は土曜日の18時ごろに行きましたが、その際は私たち以外に見学していたのが3組ほどでした。見学スペースは6部屋ほど+長い廊下なので、他の見学者に遭遇することもほとんどありません。また各部屋には監視カメラがあるのみ。
見学時間はゆっくり見て40分ほど。昭和初期の建物の中を自由に回ることができ、とても満足な時間を過ごせました。
魅力2:緻密なインテリア装飾を堪能!
長くて大きな廊下。4人くらい人が並べるほどの幅の太さで、壁や柱は大理石でできています。重厚感がすごいです。
廊下の横に会議室や食堂、客室などが並んでいます。
廊下の天井は、ギリシアの国花アカンサスの葉がいっぱい(花はおそらくアカンサスではない)
古代ギリシア時代からアカンサスの葉は神聖なものとして、さまざまな建築物や家具にその模様が使われていました。このギザギザが特徴ですね。
こちらのサイトにアカンサスの葉について詳しく書かれていました。
ヨーロッパで一番使われている文様、アカンサス【公式】Handleハンドルアンティーク
床も寄せ木でかなりお金がかかっていますね
部屋によってかなりテイストも違います。
家具の設計は、建物の設計をした岡田信一郎(現代の東京藝術大学教授)と親交の深かった家具デザイナー梶田恵が担当しています。
魅力3:戦争との繋がりを学ぶことができる
戦後、日本の占領について議論をする対日理事会(米、英、中、ソ)の会合が開かれました。1946年4月に第一回が開かれ、1952年4月のサンフランシスコ平和条約締結(日本が独立国としての主権を回復)をもって解散しました。
全164回にもわたる会議のうち、マッカーサーは何度もこの部屋で会議に参加したとのことです。
そのほか、明治生命館についての説明パネルには、戦時中は金属回収で意匠を凝らした装飾やドアノブなども提供させられたことが書かれていました。
まとめ
以上、明治生命館の見学の感想を書きました。
なんといっても無料ですので、ご興味のある方は丸の内へ行かれた際にちらっとよってみてください。
ちなみに外観にもこだわった建物ですが、私は夜遅くに行ったのでもう外は暗くほとんど見れずじまいでした。リベンジしようと思います!笑
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。