【保存版まとめ】中古パソコン出品時の注意点&売れやすくする方法

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フリマアプリで中古パソコンを売るときには、大きく分けて5つの注意点があります。
下取りショップに売るときや処分を依頼するときはまだしも、フリマアプリで売るときは注意点がたくさんあります。
さらには、出品時の書き方によって売りやすさも売れる値段も上下してくるので、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

スペックをきちんと記載する

中古パソコンで、購入者が最も気にするスペックは5つです。
その5つとは、OS、CPU、DRAM(メモリ)、SSD、ディスプレーのことです。

メーカー名と型番を記載

HP 15s-eq1000の付属品一覧

基本の基本ですが、メーカー名と型番がわかれば、必ず記載しておきましょう。
スペック表を引っ張ってこれますし、相場を調べて目安を調べるのにも最適です。
ただし、相場よりも高めに売りたい場合には、敢えて型番を書かずに売る方法を取る方もいるようです。

OSはWindoes 10/11の最新版にアップデート

古いWindows PCでもアップデートして、Windows 10にアップデートすることが可能です。
もしあえて古いWindows XP / Vista / 7からはWindows10へのアップデートが難しい場合も多々ありますが、Windows11をインストールするか、なるべくWindows 10の最新版をインストールしておきましょう。

※Windows 11はTPM2.0というセキュリティー上の要件が追加されたので、少し古いパソコンではインストールできません。(回避方法があるので古くてもWindows11をインストールする方法もありますが、クレームを招く可能性があります)

発売延長サポート期限
Windows XP2001年11月16日2014年4月8日
Windows Vista2007年1月30日2017年4月11日
Windows 72009年10月22日2020年1月14日
Windows 82012年10月26日2023年1月10日
Windows 8.12013年10月18日2023年1月10日
Windows 102015年7月29日2025年10月14日
Windows 112021年10月4日2023年10月10日(※)

※”Windows 11  21H2”の場合。新しいバージョンがリリースされて2年ごとに更新が必要。

CPU:CPUの型番を記載する

CPU benchmarkの読み方

CPUのスペックについては、Intel/AMDのどの型番かとクロック周波数を必ず記載しましょう。
できれば、CPUの世代やコア数も書いておくと、より分かりやすいですが、面倒なら省略しても構いません。
古いCPUの場合は、”cpubenchmark.net”でCPUの型番をページ内検索し、CPU Markの点数を確認し、最新のCPUと比較して、どの程度の性能があるかも把握しておくと文章を書きやすいです。

この点数の目安は、2,000点以上あればネットサーフィン程度の軽い作業には十分、6,000点以上ならEXCELマクロを酷使するような使い方でもなんとか使えます。
ちなみに、最新のMacbookに搭載のM2プロセッサで15,000点くらいです。
この点数をベースにして、どの程度まで快適に使えるかを目安として書いておくとより親切です。

上の参考例のスクショは、ジャンクワールドで2万円で販売されていた中古PCから抜粋しました。

IntelCeleron古いPCの廉価グレードで採用。
Pentium古いPCの上位グレードで採用。
Atom2010年前後のネットブックで採用。
Core 22010年前後のPCで採用。
Core i32010年以降の低性能PC向け。
Core i52010年以降の普及価格帯PC向け。
Core i72010年以降の高性能PC向け。
Core i92017年以降のハイエンドPC向け。
AMDAthlon1999年~2005年頃のPCで採用
Fusion2011年以降のノートPCで採用
Ryzen3/5/7のシリーズがある。高コスパ。

DRAM(メモリ)の容量を記載する

メモリ16GBはややオーバースペックです

DRAM(メモリ)の容量が何GBあるか記載しておきましょう。
ちなみに、Windows10で最低2GB、Windows11では最低4GB必要です。
もし余力があるなら、空きメモリスロットがあれば増設してしまうのも一手です。

SSD・HDDの容量を記載する

Windowsで50GBくらい消費
参考例:当サイトの編集用PCのストレージ容量

記憶装置として搭載されたHDD(ハードディスク)かSSD(エスエスディー)の容量を記載します。
もし今のパソコンがHDDなら、SSD換装してから出品することで「高速なSSD搭載なので起動も高速です」などとアピールすることができます。
もちろん自信がないなら無理に換装する必要はないので、大人しくそのまま出品しましょう。

ディスプレイの状態と解像度をしっかり記載

ディスプレイ(液晶画面)については、しっかりと記載するのが望ましいです。
具体的に記載するべき項目としては、下記の4項目を記載することで購入される確率が高まります。

  • 画面の状態:傷の大きさ、傷がある場合は画面表示時にどの程度気になるか
  • 画面の解像度:”1920×1080 (FullHD)”のように縦横の解像度と、略語
  • 画面のサイズ:”13.3インチ”のように数値と”16:9”の縦横比(アスペクト比)
  • 表面処理方法:ノングレア(非光沢)とグレア(光沢)のどちらなのか
縦横比画素数主流だった時期
VGA640×4804:3約30万画素2000年以前
WXGA1280×80016:10約100万画素2010年前後
FWXGA1366×76816:9約100万画素~2017年頃
WXGA++1600×90016:9約140万画素2010年前半
FHD (Full HD)1920×108016:9約200万画素2017年頃~
WUXGA1920×120016:10約230万画素
WQHD2560×144016:9約370万画素
WQXGA2560×160016:10約410万画素
4K3840×216016:9約800万画素2020年頃~

保証期間と返品可否を記載する

ジャンク品として売る場合は、NCNR(ノークレーム・ノーリターン)でも良いと思います。
ただし、完動品として売る場合は、不具合があれば対応しないとクレームとなるだけではすまず、最悪の場合はアカウント停止や民事訴訟に至る可能性もあります。
動作に支障がある場合や、不安な場合はいっそのこと”ジャンク品”として売ってしまったほうが無難です。

また、ジャンク品であってもMacbookの場合は結構高く売れることが多いです。
というのも、画面が割れていたらディスプレーを外して、キーボード一体型デスクトップMacとして使う方が結構いたり、ニコイチ修理に使ったりと活用する方が多くいるためです。

メルカリやヤフオクで出品する際に「NC/NR (ノークレーム・ノーリターン)」と記載する方がいます。
実際には、規約違反となってしまうために無意味なのですが、サポートはできないことをアピールするために書いておくこと自体は個人的に”アリ”だと思います。

売る前にまず確認すべきこと

キーボード・ボタンがすべて反応するか確認

キーボードやパッドの接点には物理的な寿命があります。
酷使されてきたパソコンでは、とくによく使うキーの反応が鈍い、数回に1回しか反応しないなど寿命を迎えていることが多々あります。
Enterキーや、印字がかすれているキーがあったら特に注意してください。

中古パソコン専門店ではきちんとチェックしているのが普通ですが、それでもたまに反応が悪いキーがあることも稀にあります。(専門店でも起きるのに、メルカリやヤフオクで買ったらいかに酷いか検討がつきますよね)

画面のヒビ・映りを確認

目を凝らして傷を確認するだけでなく、色表示テストを行うべきです。
私は、sachi-webさんの「ディスプレイ ドット抜けテスト」をよく使っています。
多少のドット抜けがあっても使えますが、映らない領域や色があると困るため初期不良がないかチェックしましょう。

チェックするのは、上のリンクをクリックして数十秒もあればすぐ終わるはずです。

音が出るか確認

スピーカーは比較的壊れにくい部品ですが、念のためチェックしたほうが良いです。
極稀にスピーカーが片側だけ壊れて音が出なかったり、ビビリ音が出たりすることがあります。

充電できるか、バッテリー劣化の程度を確認

Let's noteのバッテリーパック

充電器でそもそも充電できるか、また断線していないかの確認はしましょう。
バッテリーはきれいに使われていたパソコンだとしても経年劣化していきます。
よほどこだわりがあれば交換することもできる機種が多いですが、大抵は数万円ほど必要。

古いモデルの中古パソコンでは、バッテリー持続時間は短いものとして諦めたほうが無難です。

また、メルカリ出品を行う場合は、規約違反に注意しましょう。
互換バッテリーを使っていたり、膨張しているバッテリーだったりすると規約違反になります。

工場初期化しデータを削除する

Windowsの初期化

Windows PCなら初期化するのは、極めて簡単です。
設定画面を開いたら、「システム」→「回復」→「PCをリセットする」を開けば大丈夫。
あとは、画面の指示に従って初期化して、データをすべて消すようにしていけば無事に工場初期化が完了します。

Macの初期化

macOSの初期化作業(リカバリ)方法は、こちらの記事にまとめました。
Windowsとの大きなちがいは、”Macを探す”を解除する必要があることと、失敗すると文鎮化(二度と起動できなくなる)リスクが高いことです。

商品写真にこだわる

背景は白など明るい色にする

HP 15s-eq1000の上面デザイン
撮影時の背景は白が基本

フリマアプリで高く売る時にいちばん大切なのが、商品写真のクオリティー。
コツとしては背景は白で明るく撮るのがオススメで、映える撮り方をするだけで売れ方が変わります。
売れている人の写真を参考にするのも良いですが、実際の中古パソコン専門店の写真を参考にするのが確実です。

載せるべき写真の角度・枚数

必ず載せるべきなのは、正面の全体写真・傷がある部分・液晶画面の表示状態の3枚は必須です。
また、左右それぞれの横から撮ると、端子の状況が分かりやすくなるので、質問されることが減ります。
傷がある場合は、一番目立つポイントから撮影しておき「この部分に擦れ傷が目立ちますが、動作には支障がありません」などと記載しておくのをおすすめします。

写真の上限数は、メルカリやPaypayフリマやラクマだと10枚、ヤフオクで17枚までです。
枚数は多ければ多いほど信頼してもらいやすので、全体と細部で分けて多めに撮影するのがベストです。

ノートPCの場合は、バッテリー残量も載せる

ノートPCやクラムシェルPC(Surface ProのようなタブレットPCのこと)は、バッテリーがありますよね。
どれくらい使っていたか、また劣化しているかを載せたほうがより親切ですし、高く売りやすいです。

小技:中古バッテリーの寿命を調べる方法

Windowsの検索アイコンから[cmd]と検索し、コマンドプロンプトを開きます。

コマンドプロンプト

「powercfg/batteryreport」と入力したら、Enterキーを押すと、カレントディレクトリ(上記の例だとC:\モザイクのユーザー名直下)に、バッテリーの状態がhtmlファイルとして保存されます。

Battery Reportを開くと、”Cycle Count”という項目があるので確認してみてください。
ちなみに、この例だと初期容量が72,770mWhに対して、”FULL CHARGE CAPACITY”が58,390 mWhまで低下してしまっているので、約80%ほどまで低下している計算になります。
4年近くほぼ毎日10時間ほど使っていて、電源常時接続で使う機会が多かったことを考えると妥当な劣化具合です。

梱包をしっかりと行う

中古パソコン専門店 OraOra! 様の梱包例

フリマアプリで中古パソコンを売った時に、一番クレームになりやすいのは梱包です。(次が商品の外観)
私は過去に一度も中古パソコンでクレームをもらったことはありませんが、他の販売方が販売していた2~300件ほどを分析した結果として、梱包が雑だと低評価が付きやすいことがわかりました。

梱包で大切なのは、パソコン本体よりも少し大きめのダンボール箱と緩衝材(プチプチが理想)です。
また、念には念を入れると、包装したダンボール箱の上からさらにクッション材を敷くという方法もあります。
(中古パソコン販売大手のOraOra!さんで実際に行われている方法です。)

専門店への売却・処分も考えよう

メルカリ、ヤフオクなどで購入する場合は、素人が出品するためリスクが高いです。
街のリサイクルショップはやはり素人に近い店員さんが多いため、同じくおすすめし辛いです。
一方で、中古パソコン専門店は相場を分かっているため、激安にも異常に割高になることも少ないです。

メルカリ、ヤフオクは売れるまで時間がかかる

専門店(PC WRAP)とメルカリで比較

時間をかけてもいいから高値で売りたいときには、フリマアプリは向いています。
ただし、買う立場で専門店と比較すると、メルカリの価格は決して安くないものが多く、割安なものはすぐに落札されていてよほど根気よく探さないと掘り出し物は見つかりづらいです。
同じような値段であれば、不良品をつかむリスクが低く、信頼性も高いうえ、保証もついてくる専門店で買う方に分があるのではないでしょうか。

OSとOfficeが正規品かどうかを確認

Windows OSやOfficeなどのソフトが正規品かまず確認しましょう。
また、「Windows 10アップデート済み」とあっても、いい加減な構成で組み直されているとライセンス認証が通らない場合もあります。

きちんと初期化されているか確認

たまに「Officeをインストール済みです」などと出品されているパソコンを見かけます。
初期化されていないWindowsには、どんなウイルスやバックドアが仕込まれているかわかりません。
また、Windowsアカウントも勝手に登録されていることから、セキュリティーリスクが高いうえ、非正規品(海賊版)が使われている可能性もあります。

どのような観点からみてもリスクしかないため、絶対に初期化してから使いましょう。

中古パソコンは専門店に売るほうが気楽

自宅で眠っているパソコンを売るなら、中古パソコン買取専門店へ売るのがおすすめです。
フリマアプリで売ったほうが「高く」売れる確率は高いのですが、売れるまでに長時間かかることは覚悟が必要ですし、後から壊れたなどとクレームを受ける確率は結構あります。
面倒な手間を減らしてスッキリしたいなら専門店がおすすめですが、少しでも早く・高くフリマアプリで売りたい方はこちらの記事をぜひ参考にしてみてください。

また、おすすめできる人気な中古パソコンショップ一覧も紹介しているので、ぜひ比較してください。

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著者情報

Rankmanのアバター Rankman Director

ガジェットブログ運営歴10年+αで、AndroidオタクのWEBエンジニア。
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