司法書士の山口です。
今日は、エポスカードの任意整理について。
丸井グループの発行しているクレジットカード。
20代の若い世代を中心に、40代ぐらいまでが利用しているカードですかね。
カラオケ、映画、遊園地など、割引優待があるのが売り。
海外旅行保険の自動付帯も人気の一つのようです。
エポスカードは、賃貸物件の家賃保証も行っている。
けっこう手広くやってますね。
年4回ある丸井のショッピング優待期間では、ショッピング代金が10%オフ。
丸井でよく買物をされる場合には、だいぶお得感のあるカードです。
エポスカードでは、以下の3種類のカードを発行。
・レギュラーカード
・ゴールドカード
・プラチナカード
こうしたエポスカードの支払いが難しい場合には、任意整理が可能です。
（目次）
①エポスカードに任意整理した場合の対応は？
②任意整理した場合のデメリットは？
③家賃保証があっても任意整理できる？
④エポスカードから過払い金は発生する？
⑤エポスカードの支払いを滞納すると…？
エポスの任意整理対応
まず、前提としてエポスに任意整理できます。
今まで、できなかったことは一度もありません。
キャッシングもショッピングも大丈夫。
返済を延滞している場合、今月払えない…という場合でも問題なし。
リボ払いで払えなくなってしまうパターンも多い。
でも、任意整理で、リボ払いの設定は解除できます。
エポスの任意整理の対応は、数あるクレジットカード会社の中でも特にいいです。
・支払残額を60回～90回程度の分割払い
・利息やリボ手数料は任意整理後は０
となります。
例えば、キャッシング30万円、ショッピング60万円の支払いが残っている場合。
・60回（5年）の分割払いで、90万円÷60回＝毎月15000円
・80回（6年半）の分割払いで、90万円÷80回＝毎月11250円
というイメージ。
5年の分割は100％大丈夫、80回はエポスを利用している期間や、残額によります。
残額が80万円以上あれば、90％以上の確率で80回の分割は通るかな？という感じです。
リボ払いがきつい方も、これぐらい返済が減ればだいぶ楽になるでしょう(^-^)
任意整理のデメリット
エポスカードに任意整理した場合のデメリットは、こんな感じ。
（任意整理をした場合のデメリット）
・エポスカードが使えなくなる。
・エポスカード以外のクレカも使えなくなる。
・ブラックリストの影響でローン関係の審査が通らなくなる
・エポスカードのポイントが失効する
・スルガ銀行の借入を巻き込む
エポスだけのデメリットはではないですが、任意整理するとブラックになる。
いわゆる「後払い」の信用がなくなります。
そのため、お金を借りたり、カードでリボ払いにしたり、ローンを組んだりというのは禁止です。
しかし、車のローンとかは通ることもあります。
いわゆる中古車を購入する場合で、自社ローンをやっているようなところ。
こうしたところでは、一般のものより信用が緩いので、ブラックでも審査を通過することは多々あります。
あとは、中規模の消費者金融。
任意整理後に借金をするのはお勧めはしませんが、、
大手の消費者金融より審査が甘いので借りられるところはある。
大手と同じ審査基準でやってたら、中小はつぶれますから。
だから、借りられるのがその理由。
あと、スルガ銀行の借入でエポスが保証会社になっている場合。
スルガ銀行の借入に影響が出るので、スルガのカードローンを使っている人は注意しましょう。
任意整理と家賃保証
エポスカードは、｢Room ID」という家賃保証を行っています。
今まで見てきた感じでは、エポスの家賃保証は20代、30代で利用者は多くいますかね。
家賃保証付きのエポスカードに任意整理を行う場合。
「任意整理したら今借りてる家から出ていくことになる？」
という心配が出るでしょう。
実際、このタイプの任意整理は実行したことがあるので、実例で話しますね。
結論から言って、家を退去せずに任意整理できます。
家賃保証契約時の契約書では、退去になる的なことは確かに書いてあります。
ただですね、今までに家賃がしっかり払われていれば、貸主（オーナー）からすれば、特に問題はない。
そして、追い出しても、次の入居者がいなければ、オーナーの家賃収入がなくなるという弊害があるわけです。
そうすると、エポスカードはオーナーでもないので、追い出す権限まではない。
保証会社って、ようは貸主の下請けですからね。
実際に行ったケースでは、結果、家賃や保証料は口座振替に変更して、そのまま住むことができました。
ただし、ご依頼人がもともと引っ越す予定だったので、結果2ヶ月で引越しましたけどね。
過払い金について
エポスカードからも過払い金は発生します。
ただ、ここ10年ぐらいで初めてエポスカードを使い始めても、過払い金はありません。
なので、20代や30代前半の場合にはないと思ったほうがいいでしょう。
そして、ゼロファーストはエポスの管理下にあるので、ゼロファースト分もエポスカードに請求ができます
（エポスカードから過払い金が発生する場合）
・エポスカード：2007年3月15日以前からキャッシングをしていた場合
・ゼロファースト：2007年4月15日以前からキャッシングをしていた場合
過払い金の発生には、利用時期が重要。
それはなぜか？
利息制限法の金利に変更された後は、過払い金が出ないからです。
上の日付は、エポスカードがキャッシングを利息制限法に変更した日付です。
逆に言えば、それ以前の変更前は、過払い金の対象金利でした。
エポスの過払い金は何十回？、いや100回は軽く超えて調査してますが、この日付で間違いないんです。
この前から「キャッシング」を利用していれば、過払い金は絶対に発生していますよ！
エポスカードから過払い金が発生していると、
・返済中の人…借金を減らせます
・完済の人…お金が戻ってきます
エポスカードは、過払い金の対応も最高に良いので、きっちり清算してもらえます。
過払い金が発生したら、大体30万円～60万円ぐらいの発生の方が多いかなと…
支払いを滞納すると？
最後にエポスカードの支払いを滞納してしまうと、どうなるか説明します。
エポスカードの支払いは毎月27日までなので、これに遅れると延滞です。
延滞すると、その翌日から遅延損害金が発生します。
延滞から61日後に、信用情報に正式な延滞登録がなされブラックリストになります。
（61日以内でも延滞記録が入るケースはあります）
そして、延滞から3ヵ月でエポスカードを強制解約されます。
丸井グループにはエムアールアイ債権回収という会社がある。
滞納を続けると、この債権回収会社から取り立てを受けるようになります。
債権＝貸したお金ということ。これを回収する会社が債権回収会社です。
ここに移動してからも支払いが滞ったり、エムアールアイの連絡を無視していると、裁判所に訴えられることもあります。
裁判所に訴えられて、判決が出るとジ・エンドです。
給料への差押えや、銀行口座への差押えをいつされても文句は言えなくなります。
エムアールアイ債権回収は、債権回収会社の中では優しい会社です。
債権回収会社の人は、なぜか偉そうで感じ悪いのが多い（笑）
仕事柄、取り立てをしてるからかな？
エムアールアイはそんな感じはしないですね。
滞納している人に、直接連絡する時はどうか分からないですけど…。
そんなエムアールアイ債権回収に移動しても、任意整理には応じてもらえます。
2ヶ月以上滞納したらエポスカードも使えない。
そして、ブラックなので迷わず任意整理したほうがいい。
任意整理のデメリットなくなってますから。
エムアールアイに移動しても、残金は5年（60回）の分割払いで和解できます。
利息や遅延損害金も免除してくれるのが基本です。
裁判所に訴えられてしまった後でも、判決さえとられなければ、同じ対応です。
こうしてみるとエポスカードって、任意整理も過払い金の対応も、滞納した場合も完璧な対応だなと実感(^.^)
（私らから見れば）
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