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八重山諸島旅行術 竹富島編④

2024-03-28 22:26:56 | 国内旅行
  • 八重山諸島旅行術 竹富島編④

入域料(入島料)は任意の寄付金です。 

『竹富島の入島料と八重山諸島の自然保護』

文化財保護や自然保護は文化庁や環境庁が頭になり、それぞれの地方自治体が行っているが、全般において、公務員は担当が代わるため、個々のそれぞれに精通した者はほとんどいないと言っても良い。また、保護に対する責任感は皆無であり、万一の場合でもだれも責任は取らない。

直近の例は「首里城」であり、古くは私が一番嘆いたものに、保存管理が出来ずボロボロになった「高松塚古墳の壁画」である。これは文化庁が古墳の保存などに多くの実績のある海外に頼らず、手前味噌で行った悪い例でもある。これ以前以降この様な例は枚挙に問わない。

今、八重山諸島の西表島と琉球列島の奄美大島、徳之島、沖縄島北部と合わせ、環境省は世界自然遺産を登録を目指している。他の島々の知識はないが、現状の八重山諸島(西表島)は世界自然遺産には程遠い。 逐一説明をすることは面倒なので、簡潔に箇条書きをしてみると。

①八重山諸島の生活排水処理(トイレの汚水ではない)は未だに90%の家庭が海に流していること。汚水も浄化槽がほとんどで、下水道の完備は少ない。

②産業廃棄物などの最終処分場が竹富町の島々より集められ、西表島に埋めていること。

➂年間100万人を超える観光客の為に、八重山諸島の海をガソリンを使ったフェリー(一日100艘以上)が廃油、排ガスを海に散らしていること。

④島民が上記の事柄の認識が無く、単に世界遺産誘致を唱えていること。

これだけのことをユニセフの関係機関に送り、色々とセクションに回すと言っていたが、結局世界自然遺産に登録された。要するにこのような世界的団体でもIOCやFIFAなどと同じように、属メンバーに利権が集まり、うまい汁を吸っているという事。ユニセフの世界遺産担当者が世界中にファーストクラスで出向き、ゴージャスなもてなしを受け、一年中旅行していることを忘れてはならない。自然はその土地の人が何の肩書が無くても守るものという事だ。

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入域料(入島料)は任意の寄付金です。払わなくても良いのです。  

さて、この自然遺産に合わせるかのように2019年に9月から竹富島では入島料を任意で集めているが、はたしてその内容はどうだろうか。入島料の使い道は。八重山諸島の島々の中では竹富島が観光事業では最大に潤っている。その割には入島料の使い道が実に不可解な内容だ。結論から言えば、この入島料は誰でも作れる一般財団法人(個人資金300万で作れる)を利用した金儲けに見えてくる。(任意なので観光客は必ず払う必要はないのだが、外国人にはこの任意が伝わっていない)

何故、竹富町が事業主体として名前を連ねたかは不明であるが、実態は島人が運営する一般財団法人である。また、環境省の地域自然資産法を大題目にしているが、入島料の使い道と自然遺産保護とは程遠い。

★地域自然資産区域における自然環境の保全及び持続可能な利用の推進に関する法律(平成27年法律85号)(以下「地域自然資産法」)は、地域における自然環境の保全や持続可能な利用の推進を図るため、入域料等の利用者による取組費用の負担や寄付金等による土地の取得等、民間資金を活用した地域の自発的な取組を促進することを目的として、議員立法によって平成26年6月25日に制定され、平成27年4月1日に施行された。この法律により、都道府県又は市町村は、協議会を設置し自然環境の保全及び持続可能な利用の推進に関する地域計画を作成することができ、その計画に基づいて、入域料等を経費として充てて行う「地域自然環境保全等事業」や、寄付金等による土地の取得等(自然環境トラスト活動)を促進する「自然環境トラスト活動促進事業」を行うことができます。都道府県又は市町村が民間団体や土地の所有者等の多様な関係者と合意形成を図り、このような取組を進めることで、地域社会の健全な発展にもつなげていくことを目指しています。

------------上記の環境省の文言でも分かるように、入域料という表現が正しく、寄付金という言葉が適切なのである。

そうであるにもかかわらず、通称入島料という表現も使う場合があるとして、それを前面に出して、寄付金である任意の表現もせず、あたかも入島する際に原則として決められた金額の様に徴収しているのである。本来であれば、「入域金(入島料)は任意の寄付金です」と前面に表現するべきであり。入島料の言葉を控えるべきです。

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まずはその内容をポスターから検証すると、どう考えても赤丸で囲んだ以外は入島料でやるべきことではない。観光客が払う内容ではないのだ。 竹富島は高額所得者が多く、石垣島や沖縄本島にマンションやビル、ホテルまで所有するものもいる。東京や大阪などに店を出しているものもいる。 下記に島内観光の収益例を箇条書きするので、読み手のあなたが判断してほしい。(2019年現在)

①水牛車観光 1人1500円。 島内には2社あり、それぞれ水牛車観光だけで、1日60~70万の売り上げ(大凡年間)

②グラスボート 1人1500円 島内には2社あり、1日15~18万(各社年間平均)

➂レンタル自転車 1日2000円 島内には5社あり、1日20~50万(各社年間平均)

④フェリー+バス観光+水牛車 2.5時間観光 5600円 島内には2社あり、1日70~120万(各社年間平均)

⑤コンドイビーチ売店(移動バス)  島内には1社で、1日5~15万(各社季節年間)

⑥星砂ビーチ(カイジ浜)売店 島内には1社で、1日3~8万(各社季節年間)

*レンタサイクル店、水牛車、バス観光会社はそれぞれ売店などがあるがそこの売り上げは上記には載せていない。

島内のホテル、食堂は別として、上記の各社がご利用1人あたりから50円くらい、島(公民館)に還元してはどうだろうか。年間来島者4~50万人の半分でも、入島料を集めるより、島内の自然保護活動や美化、観光整備の金額くらいは楽に出るのではないかと思う。

島の古老は、全てにおいて、八重山諸島(石垣島も含め)の人々は、もう一度4~50年前に戻り、自分が住んでいた島々の美しく長閑な自然を思いだしてほしいと言っていた。

★竹富島のガソリンスタンド

稀にバイクで来る人の為に教えるが、竹富島のガソリンスタンド(竹富町の前商工会議所会頭が経営する)は午後1時から30分だけオープンする。かなり昔からそうで、その為、島民の要望もあり、新しいスタンド(友利レンタサイクル経営の長時間営業)が4年前にオープンするはずであったが、妨害行為の為、いまだ開業はしていない。開かずのスタンドとして友利レンタサイクルの前にあるので、興味ある方は見ると良い。小さな島で醜い利権の争いの結果である。妨害をしたところは言うまでもないが、そこのグループが行っているのが入島税の徴収である。観光開発がもたらす利潤が如何に人間性を失わせるかの良い例である。

 

 


八重山諸島旅行術 竹富島編➂

2024-03-28 22:26:41 | 国内旅行

八重山諸島旅行術 竹富島編 その➂宿選び

2022年3月25日、政府の地震調査委員会(委員長・平田直東京大名誉教授)は25日、南西諸島周辺などでの海溝型地震に関する長期評価(第2版)を公表した。

沖縄でM8巨大地震の可能性 政府調査委が長期評価 与那国周辺ではM7級「30年以内に90%以上」

この記事が出たことで、宿選びに付け加えることがある。星野リゾートが13年位に前に竹富島でリゾートを着工する時から、八重山の有識者の意見がSNSに載せられたことがある。それは、リゾート開発の地区(竹富島南側アイヤル地区、海抜2メートル)は明和の津波で完全に埋没した場所であると言う事だ。要するに地震による津波が来た場合、この地区の住民は助からないと言う事だ。ゆえに、明和以降この地区にあった集落の後には住民は住んでいないのだ。

日本の津波記録の中で最大のもは八重山地方を襲った明和の大津波である。現在、地震予知連や地震学の専門家の意見は八重山地方に当時と同じ地震が何時来てもおかしく状況にあると判断している(2005年ころの記事)。

星野リゾートはその地区にあるにも拘らず、星野リゾートのHPを見ると、災害時の竹富島の避難地区になったとか、書いてあるが、これは、竹富町の防災対策の面々の知識のなさの表れでもある。役所の無責任さがよくわかる例である。

地震後、約10分で津波が来る。多くのスタッフが石垣島に帰ってしまう星野リゾート。地震時にリゾートの離れ屋に宿泊していた場合、当直の社員がすべての離れ屋を回り、お客様を島の安全地区(海抜17~18メーター地区)の東、西集落まで誘導するのに、間に合う訳がない。

宿選びの参考に、地震や津波を考えるならば星野リゾートは選んではならないと言う事になる。

★筆者の場合、上記の理由でなくても星野リゾートや茜屋は選ばない。理由はその馬鹿げた値段である。根拠が分からない。一泊一人食事なしで5~15万なんてありえないのだ。石垣島のインターコンチネンタルの新館クラブルームでさえこんな値段はしない。

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2023年もコロナ感染を考えると、まず選択するのはバストイレ付の宿という事になる。私の定宿の民宿も清潔でだが、共同トイレ、風呂場となるので今年も遠慮したい。抜け目のないP&Gのコマシャールでも言っているように、トイレは部屋中に菌が飛ぶ。いくらきれい好きの民宿でもお客が入る度に便器を拭くことはなく、殺菌スプレーを撒くことが出来ない。便所サンダルなどはもってのほかである。風呂場も同様である。また、民宿の廊下などは大勢の人が同じ場所を素足で行き来する。これも怖い。

竹富島でバストイレ付きの部屋を持つ宿を探すと、星野リゾートを筆頭に民宿程度の部屋を持つ宿まである。

竹富島でバストイレ付と言えばその昔(40年くらい前)、大浜荘の洋室が最初だったような気がする。今は大浜荘は孫の時代になり、シュノーケルツアーなどをしているが、恐らくこの洋室はクローズである。話は横にそれたが、2000年に入り、竹富島にも本格的にバストイレを持つ宿ができ始めた。また、コテージ風の宿もでき始めた。さぷな家が最初で、その後ヴィラ竹富、ゲストハウス竹富、すかぶら、松竹荘の別館、宿や竹の子、星野リゾート、ピースアイランド竹富、小さな宿CAGO、ジュテーム(バックパッカーの宿)経営の茜屋、願寿屋、高那旅館の新館などがバストイレ付の部屋を持つ。昨年出来た内盛荘の新館もバストイレがあるかもしれない。このうち、ヴィラ竹富は廃業して星野リゾートが使っている。

お薦めは聞かれると、個人的にはピースアイランド竹富程度の中級が良いと思う。星野リゾートの価格は異常に高く、その割には付帯する内容が乏しい。星野を選ぶ予算があれば、今年オープンした石垣島のインターコンチネンタルホテルのクラブルームかクラブメッドなどを選ぶべきかと思う。島の中ほどにあるジュテームの茜屋も高すぎる。食事が出ても取り寄せ物だそうで、同じ敷地内にバックパッカーの宿があることも難点。2食付きで選ぶのであれば、料理にあまりこだわりのない、宿や竹の子、願寿屋、ピースアイランド竹富が良いかもしれない。私としては定宿の民宿が一番なのだが来年までの我慢である。民宿のお薦めは泉屋、野原荘、松竹荘、仲盛荘、小浜荘が食事もしっかりしている。来年は是非民宿にと思う。

竹富島で選ぶべきではないホテルはと聞かれたら、星野リゾートと答えます。

★コロナ禍の中、高額ホテルが安く泊まれるという気持ちで星野リゾートを選ぶ向きがいるそうだが、果たして、竹富島まで来て星野リゾートに泊る事がバカンスになるかと考えてみてほしい。特に10月から4月にかけてはプールも冷たくて入れない。集落に出掛けるのには2キロもあるし、カフェやお土産店もなかなか行けない。近くのビーチは遊泳禁止。夕日のスポットやコンドイビーチも遠い。雨でも降ったら閉じこもるだけで、高い朝夕食をとるしかない(朝夕食で一人2万円)。世界中見てもこんなリゾートはない。

どうしても高額ホテルを安くと考えている向きは石垣島のホテルを進める。ANAインターコンチやフサキリゾートがお薦めである。特にフサキリゾートは2年前に大幅なリノベーションと新築のホテルはでき、利便性やデザインは外国の高級リゾートに匹敵する(筆者は2020年10月に宿泊した)。暖かな日は目の前のビーチで遊ぶこともできる。

★2021年12月27日、東京都でオミクロン株の感染者が50人を超えた。感染力がけた違いに強い。ことを踏まえ、安易に紹介した宿が良いかもしれないとも言えないので、改めて、考えてみると。部屋掃除も重要なポイントになる。前日の客が使った部屋を使うのだから、この部屋を誰が掃除しているのか、宿選びには大きなポイントになる。一昔前の日本旅館の様に従業員が掃除をして、女将や番頭さんが見回るという宿は少ない。小さなホテルや宿でも外注やアルバイトを使う。一概には言えないのだが、両者は大きな違いがある。女将にとっては財産の維持管理になり、方や委託の掃除者は単なる仕事になる。

諸外国で問題になった5★のホテル掃除が不衛生であったことはごく最近の事である。と、色々な事を考えるて、先の文中で良いかもしれないと紹介した、宿や竹の子、ピースアイランド竹富はお掃除がアルバイトや外注なので、新型コロナウイルス感染対策から考えて、良いかもしれないは取り消す。清潔な民宿も含め、家族経営の宿は何軒かはあるのだが、そこの回し者と思われても困るので、また、そこに迷惑が掛かっても困るので、ご紹介はできない。要は政府が唱えているような三密、手洗い、マスクをやどのHPでアピールするよりも、問題は裏方の部屋掃除が本当の感染対策防止であることをどれだけ宿が理解しているかという事である。

2023年10月9日から15日までに感染者数は全国平均一医療機関当たり3.76人である。なんだかぴんと来ない数字である。分かりやすくすると、医療機関数をかけて7日で割ると一日当たり全国で約2685人となる。5類以前であれば緊張していた数字である。ちなみに致死率の0.2%はそんなに変わらないので、実質一日平均5人くらいは亡くなっているということである。政府は5類以降この数字は出していない。透析を受けている人の感染致死率は2%で非常に高い数字である。昨今、沖縄に来られる旅行者は本当に無防備にの様で観光関連の業者は困り果てている。

-----八重山諸島旅行術 小浜島編 乞うご期待--------


八重山諸島旅行術 竹富島編②

2024-03-28 22:26:25 | 国内旅行

八重山諸島旅行術 竹富島編

その②集落の見どころと食事何処

40年くらい前は南の集落(仲筋)にチロリン村というスナックがあり、東の集落にはあさひ食堂があり、西の集落には竹の子、やらぼという食堂がありました。その後、ぐるくんというカレー店が南の集落に出来ました。昔はあさひも竹の子もメニューは、そば、焼きそば、野菜炒め、そしてボンカレーでした。やらぼはエビそばがこの頃からありました。20年位前まではあさひ食堂は丸八レンタサイクルの並びにあり、白いご飯を頼むと少し黄色かったのを覚えています(炊飯器に入った前日のご飯です)。念のため、今はそんなことはありません。

時代は変わり現在、チロリン村は同名でCafe、あさひ(西の集落に移転)、竹の子は世代も変わり食堂らしくなりました。やらぼは昔のままです。ぐるくんは無くなりました。2000年に入ってからできた食事何処は西の集落には「しだめー館」、東の集落には「かにふ」があります。Cafeでは「ぱいぬしま」がこの頃出来ました。そうでした、西の集落には、2000年前に出来た「たるりや」もありました。この数年ではUターン組の松竹荘のパン屋さんとか、山盛食堂もあります。レンタサイクルやさんのCafeや夕方からやるスナックなどもあります。

現在、食事何処では「かにふ」や「しだめー館」が人気があるようですが、それぞれの店に特徴があるので、甲乙つけ難いのが本音かもしれません。暑い日の「ぱいぬしま」のかき氷は最高です。

成長ホルモンと抗生物質(プール養殖の車海老)

私個人として口にしないものがあります。それは沖縄産(竹富島など)の車海老とモズクです。モズクの場合は島の収穫する場所にもよりますが、観光客が良くモズク取りをしている西側(コンドイビーチや西桟橋がある方です)の物は夕食に出されても避けています。

なぜか、モズクの場合も養殖海老の場合も、サンゴ石灰岩でできた島の特徴にあります。たいぶ昔に島の古老から聞いた話によると、竹富島の生活排水は地下に浸透して島周辺の珊瑚礁に湧き出るという話です。これは世界的にみてもサンゴ石灰岩でできた島の特徴ですので本当の話です(集落は下水処理が完備されていますが、ビーチは違います)。そして問題は集落のごみの焼却場所にあります。昔は何でも燃やして、灰をこねてそのまま地下に埋めていたそうで、聞くところによると、町の焼却場が島内にできた今でも生ごみを埋めたり、段ボールなどを外で燃やし埋めているそうです。この焼却液が浸透して湧き出る場所が竹富島の西側なのです。焼却場が出来る前、この場所は島全体のゴミ捨て場で、生ゴミなどは繰り返し埋めていました。

そしてモズクの場合はもう一か所、エビ養殖場の排水場所、島の南側が要注意です。私が竹富島(沖縄全体ですが)の養殖車海老を食べない理由はエビのエサにあります。海老は本来とてもデリケートな生き物で養殖は難しいものです。その為、抗生物質や成長ホルモンを使います。中国産のウナギと一緒です。養殖エビも例外ではなく、沖縄の養殖エビのエサは抗生物質や成長ホルモンが入った中国や台湾産の輸入物です。このエサはカラスも食べません。モズクの話はこのエサを食べた海老の排せつ物を垂れ流している場所が養殖場がある島の南側という事です。また、日本本土の様に海中養殖ではなく、陸地のプール養殖(竹富島など)は水質にも多くの問題があります。その為、抗生物質、を多く使うのです

本物のお土産

さて、竹富島のお土産ですが、40年前でしたら、竹の子の「ピーヤシ」が唯一の特産品でした。今は特産品が沢山あるかと言えば、やはり竹の子の「ピーヤシ」以外に特産品はありません。マングローブの枝やセイロンベンケイソウの葉は特産品とは言えません。

また、カイジ浜で売っている貝殻や星砂は全てフィリピンからの輸入ものです(その星砂をパラパラと砂浜に巻いているのだから始末に悪です)。これはT旅館が売っている「ピパーツ」も同じで島の特産品ではなく輸入ものです。石垣島のファーマーズマーケットに行くとしっかりと石垣島特産品と書かれた「ピーヤシ」がある。「特産品」の表示は掲示法で守られていますので、やたらに表示ができない仕組みです。要は竹富島にはお土産が少ないという事です。以前、竹富の古老が集めたお茶があったが今あるのかは分かりません。そういえば、もう二つ特産品がありました。竹富の古老が作っているクバ細工品と民芸館の織物です。集落を歩く観光でくれるクバの傘は輸入ものです。

-------見どころ-------------

竹富島の石垣

サンゴ石灰岩の石垣の積み方は野面積みという自然石をうまく積んでいく方法です。竹富島は伝統的建造物保存群として、建物や石垣などがありますが、よく観察をすると、伝統的な家屋は数が少ないです。石垣も良く見るとコンクリートで張り付けた個所がかなりあります。郵便局や学校の周辺、民芸館やT旅館の周辺などなど。でも、我々観光客は周囲の雰囲気に見とれて気が付かないものです。恐らく、35年くらい前に旧文科省の役人が来た時もそうだったのだと思います。ちなみに、水牛車観光で馭者が文科省がわざわざ見に来て「文科省から認定された」かのように唱えておりますが、これは誤りで、伝統的建造物保存群の認定制度が出来てから、各市町村が県を通し国に申請して行うものです。沖縄本島では伝統的建造物保存群の要項に集落として利点がないため、認定後に取り消しを願い出て自由な生活の場所に戻った個所もあります。

竹富島の砂道

これも島の古老の話ですが、14~5年前に開通した、集落の外側を回る環状道路も本来であれば砂道にして欲しかったそうで、この舗装が道路が出来たため、大雨時に集落から海に流れ出る水路(自然に出来る)が無くなった為、集落内の水はけが非常に悪くなったとの事。観光の為とはいえ景観形成を考えれば、するべきではなかったとの事。集落内にはこの時の工事に合わせて、観光会社などが自社の営業所がある集落内まで舗装をさせて事も問題と言っていた。又、今年、公共事業として集落内の一部を舗道として雨水を集め、小さなプールの様な雨水槽を掘ったそうだが、大雨時にほんの3~4時間で満水になるため、役に立たないとの事。白砂道を舗道にする安易な考えがある限り、景観形成の伝統的建造物保存群を維持したり、集落の伝統を守るという事に懸念があると言っていた。

竹富島の見どころ

集落の風景から石垣を無くし状況を想像して客観的に見ると、何の変哲もない赤瓦を載せた家(木造やコンクリートの)があるだけに気付く。石垣が有る故に全体的なイメージの先入観にこれが沖縄の原風景だろと思わされている。しかし、本当の竹富島はそうではない。竹富島の赤瓦の歴史は浅くまだ百年にも満たない。八重山諸島(竹富島)の原風景は茅葺であり、赤瓦の歴史は琉球王朝時代、八重山の頭目の家だった宮良殿内でさえ、1819年頃に建てられるが、身分不相応として取り壊され、1899年に最終的に赤瓦が許可されたのだ。という事で、文科省が指定している竹富島の景観の重要伝統的建造物保存群の意味も乏しいものになる。まあ、お役所が調べる事や指定したりすることはそんなものなのです。

では何が見どころなのか?やはりそれは海ではないでしょうか。青いとか澄んでいるとかという事ではなく、海辺の木陰でボ~っとして、遠くの島を見ている。こんな時間が最高なのです。コンドイビーチのパラソルの下ではありませんよ。島の周囲を探せが自分だけの場所が見つかります。あとは静かになった夜の散歩です。涼しくて、星にきれいな海辺や西桟橋は最高です。

竹富島の御嶽

御嶽とは何か。歴史を紐解けば島の掌握した渡来人の住居跡と考えられる。また、風水を意識したの御嶽もあるので、竹富島の渡来人は大陸(中国か朝鮮半島)であると思う。島内の要所要所にあるのも納得がいく。八重山の大頭目、波照間島生まれのオヤケアカハチも渡来人(こちらは欧米系)の血統で、赤い髪の大柄な男がそれを証明する。もう一点、沖縄の島々で神司という巫女がいる。神司(カンツカサ)は,広くアジアに受け継がれる民間の伝統的な信仰の巫女[みこ]である。世襲で代々宗家(古くからの村建ての有力者の家系)の女性が継ぎ,神司の間は身を清め,業を正し,神と民衆を結んで島の年間の祭事を司って島民の尊敬を集めている。渡来人が一番恐れたのは原住民に寝首を掻かれることである。その為、原住民の女だけを棲み処に出入りさせ、民衆を掌握していたのではないかと想像する。この風習が神(渡来人)と民衆を結ぶ巫女の役目(お告げを伝える)という事で伝承されたと考えれば理にかなう。大和朝廷の卑弥呼も神のお告げを伝える役目をなしていた。そんな場所が御嶽であるので、むやみに入ると罰が当たる訳でもないのだが、島のルールは守らなければならない。

番外

私個人としては、迷信と言われても、とり憑かれタイプと思っているので行けない場所が一つある。東の集落の定宿の民宿からさほど遠くないところだ。レンタサイクル屋さんの裏の方。そこに45年くらい前に内地の女性(お子さんがいた)が小さな家を建て、竹富島でケーキ屋さんをオープンしたことがある。よく沖縄の人はおおらかで社交的で親切ように思われているが、決してそうとも言えない。どこの島でも閉鎖的な考えが存在する。また、差別も存在する。この親子が今で言ういじめを受けて、母親がこの家で自ら首を吊り命を絶ってしまったの。一度だけ島のおじいに案内され、あの柱だ、と、見せられたことがあるが、その晩はとても寝つきが悪かったことを覚えている。                   月日は流れ、この家に何人かの島人が住んだのだが・・。そして今、恐らくこの話を知らない外国人と日本人女性が棲みついてる。アジアで諸国ではよくあるパターンのカップルで南の島でアジアン雑貨を売っているそうだ。また、Cafeやっているとの事。私はどうしてもそこには行けない。

 

---竹富島編 その➂竹富島の宿探し----乞うご期待

 


八重山諸島旅行術 竹富島編①

2024-03-28 22:26:10 | 国内旅行

八重山諸島旅行術 竹富島編

その① 石垣港から竹富島の集落まで。

竹富島に行くには石垣港離島ターミナルからフェリーに乗る。フェリーの運営会社は2社あり、船員の質は八重山観光フェリーが上である。また、乗船の際に荷物を丁寧に運んでくれる。今年は新型コロナウイルスの感染対策の影響で便数が少ないので、会社を選ぶのは難しいが、小生などは30分遅れてもあえてYKF(八重山観光フェリー)にしたものだ。

フェリーの時間まで余裕のある人はフェリーの会社に荷物を預け、石垣港周辺の市街地を探索するのも良い。

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入域料(入島料)は任意の寄付金です。必ず払うものではありません。

竹富島への入島料の協力が2019年から始まったが、これは強制ではない。主催者は一般財団法人などと書いてはあるが、言ってみれば個人が作った財団で誰でも作れるものである。因みに小生は払っていない。集めたお金の用途がに問題がある。その内容と八重山諸島の世界遺産登録の問題を末筆に添付する。

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さて、竹富島に着くと集落に向かうのだが、方法は歩き、バス、レンタサイクルがあるが、4月から10月くらいまでは暑いので歩きは勧めない。となるとバスかレンタサイクルになるのだが、フェリーに合わせた集落バスを利用するとコストも安く、集落の中をのんびり歩くことが出来る。バスはビーチにも行くので時間をうまく使えばこれが一番楽である。レンタサイクルが当たり前の様に島では流行っているが、業者が価格談合しており非常に高い。石垣島などでは1日500円で貸す業者もいるのだが、竹富では談合して今年は1日2000円になる。1台20000円くらいの自転車なので10人に貸せば元が取れるという、いい商売なのだ。このレンタサイクル屋さんは7軒あり、その内、ナイチャー(日本本土者)が経営しているのは2軒で、この2軒は談合から外れている。その代わり、竹富港に迎えの車は並ばせてもらいない。

レンタサイクル屋の選び

仮にレンタサイクルをするとして、港に並んでいる車で一番選んではいけない店がミネモト(嶺本)レンタサイクル(現在は濃紺の送迎車)である。この店は竹富港の向かいにあるビジターセンターの裏にあり、極めて竹富港に近いため、ここで借りると、常に真夏の様な気温の中を集落までまず行かねばならなくなり、これが非常にきついのである。なにしろ上り坂を上がるだけでへとへとビッショリになる。他のレンタサイクル店は集落の中にあるため、15分以上の差がつくのである。歩いて行けるところにあるのにわざわざ港に送迎車で並んでいる。この辺の商魂がいかにも竹富島らしい。

初めからレンタサイクルを乗ると決めている人は石垣港で竹富行のフェリーのチケットを買うときに、竹富島でのレンタサイクル付き買うと割引があり得であるし、この嶺本レンタサイクルはフェリー会社と契約をしていないのでその点は安心である。

これも一昨年からだがナイチャーの店で扱うファットバイクが人気である。だいぶ値段は高いのだが(1日3000円・令和3年)、インターネットでの予約ができるそうだ。ただし、このバイクが竹富島の風景に合うかと聞かれれば、NOである。集落の中を走って、歩行者をどける姿は美しいとは言えない。竹富島住民の悲鳴。集落内を横行するレンタサイクルに悲鳴。中でもオートバイの様なタイヤのファットバイクには恐怖を感じるそうだ。竹富島はママチャリでのんびり走ってもらいたいと切なる願いが届いた。・・という記事があった。同感である。

竹富島は西表島(ワイルド)などから比べると女性的な島と言える。この自転車が京都の街に似合わないように竹富島にも合わない。観光客ももう少し美的センスを考えるべきである。レンタルする人は何の見栄があって借りるのだろう。

----------その②集落の見どころと食事何処------近々記載、こうご期待。