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アリゲーターガーの飼育方法は?外来生物法(許可制)なので注意

2023年1月14日

アリゲーターガー f

 

 

アリゲーターガーは2メートルを超える大きさとその固い鱗が特徴の熱帯魚です。その異様な姿から、水族館でも注目を集める魚ですが、観賞用として飼育する人もいるようです。ただ、アリゲーターガーは飼育が難しく、費用もかなり掛かりますので、飼育するにはかなりの覚悟が必要になってきます。

 

今回の記事ではそんなアリゲーターガーの飼育のポイントと、気になる「餌」について調べてみましょう。

 

 

現在ではアリゲーターガーは手に入らない?

 

アリゲーターガーはそもそも個体を手に入れ、飼育することが困難です。アリゲーターガーはかつて飼育されていた無責任な人が川などに放流し、増え、本来の生態系を脅かしていることから、2018年4月に「特定外来生物」に指定されました。それによりアリゲーターガーは飼育や購入はできなくなりました。

 

2018年4月以前に飼育していた場合は申請が必要になります。新規で飼育するには「学術研究、展示、教育、生業の維持など」特別な場合に限られ、申請し、許可を得ることが必要となります。そのため、観賞用に個人でアリゲーターガーを飼育することは基本的にできない、と考えてください。今回の記事は参考用として読んでくださいね。

 

 

 

アリゲーターガーとは?

 

アリゲーターガーは「ガー目ガー科」に所属し、北アメリカ最大の淡水魚です。大きさは2メートルを超え、記録では3メートル100キロの個体が捕獲されたこともあるようです。

 

アメリカ南部、メキシコのミシシッピ川、メキシコ湾周辺を原産としていますが、無責任な飼育者が放流したことから、日本の川でも見られることがあります。ワニのような尖った口先が特徴で、口の中にはとても鋭い歯が並んでいます。体は「ガイノン鱗」というかなり固い鱗で覆われていて、包丁などでそのまま捌くのはとても難しいです。

 

 

アリゲーターガーを飼育する水槽は大きさが必要!

 

アリゲーターガーは自然界では2メートルを超える個体になりますが、飼育下でも1メートル50センチは優に超えてきます。そのため、市販されているような水槽で飼育は到底不可能で、オーダーメイドの水槽、最低でも「3メートル×2メートル」のものは用意したいところです。環境の変化には強く、水質はあまり問いません。適応する水温も5度~32度と幅広く、日本の川に定着してしまうのもうなづけます。

 

 

アリゲーターガーは基本的に餌はなんでも食べます

 

他国の川に定着してしまうくらいですから、アリゲーターガーは基本的に餌はなんでも食べます。稚魚から育てる場合は「アカムシ」を中心に与えると良いでしょう。

 

15センチを超えるまではピンセットでアカムシを1日3回くらい与えます。大きくなったら生きたメダカや金魚を与えます。そのため、アリゲーターガーを飼育する際には金魚やメダカを確保しておかなければならず、それは手間に感じる人もいるでしょう。ただ、餌として人工飼料も食べますが、それだけだと栄養のバランスが崩れてしまうこともあるので、やはり生き餌を中心に与えるのをお勧めします。

 

アリゲーターガーと小型の魚との混泳は厳禁

 

 

アリゲーターガーの混泳には注意を払う必要があります。小型の魚だと餌だと思い容赦なく食べられてしまうからです。基本的には同種の魚と混泳させることがおススメです。また、「ポリプテルス」の仲間は生活圏が違うのでお互い干渉することもなく、混泳相手として良いでしょう。

 

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アリゲーターガーの繁殖は難しいでしょう

 

アリゲーターガーはオスとメスを見分けることは困難ですが、オスで6年、メスで11年程度で成熟し、繁殖行動を行います。4月から6月頃に水草などに5000個ほどの卵を産み、1週間くらいで孵化します。

 

飼育下では2匹ものアリゲーターガーを手に入れ、なおかつ巨大な水槽も必要になってきますので、繁殖は困難です。また、特定外来生物なので基本的に飼育は禁止されていますので、事実上繁殖は無理でしょう。育てられなかった個体が川に流出し、今も社会問題になっているのは先述の通りです。

 

 

アリゲーターガーの飼育まとめ

 

アリゲーターガーは飼育が禁止されており、手に入れるのは困難です。心無い飼育者が川に放し、本来の生態系を壊しているのは悲しい限りです。アリゲーターがは見た目に迫力があり、飼育したい気持ちもわかりますが、川の将来のためにもそこは我慢するようにしましょう。

 

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