週末のNY市場は漸く反発。

ダウは終始プラス圏で推移し、240日移動平均線の手前まで値を伸ばして引けている。
もう少し時間がかかるかと思われたが、今晩この位置を維持できれば一旦底を打ったと考えて良さそうだ。
ただし、揺り戻しの可能性もあるため、もう2〜3日は様子を見る必要はある。
今週は明日からFOMCが控えており政策金利の発表があるが、予想では現状維持であり、これの確認となる。
想定通りならここまでの下げに対する買い戻しもありそうだが、関税問題に対する不安が尾を引くかどうか、まだ予断は許さないといったところだろう。
ナスダックも反発。

こちらはまだ240日移動平均線には遠いが、底値もみ合いといった形になってきている。
一気に、とまでは無理かもしれないが、まずは240日移動平均線を目指せれば良いだろう。
需給はさておきAIやハイテク部門は実際のところそう悪くはないはずで、ただ去年までの伸びと比べると成長率は鈍化するという点で過剰な期待ができないということになる。
当然ポートフォリオは見直されており、漸く落ち着いてきたか、といったところだろう。
FOMCの確認が済んだ後、戻りを見せることができるかどうか、今週は注視したい。
先物410円高と続伸、日経平均も37000円台回復
週末の夜間先物取引は37270円と続伸となり、37000円台を回復した。

木曜の長い上髭を終値で抜くことはできなかったものの、高値37360円と上抜けて来たことは大きい。
これで漸くそこを打った形が出来上がったので、次はどこまで戻せるのか。
今週は国内でも日銀の金融政策決定会合が18日から行われるが、金利維持かあるいは引き上げか、というった点が焦点となっている。
市場金は上昇傾向にあり、実質的なインフレ状態が続いている中で、どういった結論が出てくるのかはわからないが、ここで利上げのサプライズがあったとして、それがプラスに働くかどうかは微妙だ。
とはいえ折角の反発のチャンスだけに、20日までの短い時間帯でこの動きが終わってしまうのも少々不自然でもあるので、ここは少し期待をしたいところ。
これを受けての日経平均は続伸となり、チャート上では底打ちが確定した形になりそうだ。

37200円台となると12月19日からの下降トレンドの下限を上抜けることになり、次の上値目安は下がって来ている20日移動平均線と1990年2月16日の高値ラインでもある37674円になる。
少なくともそこまでは戻るだろうと思われるが、戻り売りも出る中で、日銀会合や権利取りに向けての売買、月末のリバランスなど踏まえると、一方的にな上昇が続くとも考えにくい。
まずは戻りを試した後、20日を過ぎてなお上昇が続くかどうか、今週は見極める必要がありそうだ。