昨晩のNY市場は反落。

ダウは前日の上昇分を帳消しとまでは行かないものの240日移動平均線まで後退。
今晩のFOMCの結果や発言内容を待つかのような形だが、予想通りとなったら再度上向くのか、それともここで終わってしまうのか。
NVIDIAの基調講演は無事通過となったが、結局昨晩はハイテク株中心に売られる結果となった。
とどのつまり需給の都合の影響が大きく、イベントや指標はきっかけに過ぎないといったところだろうか。
チャート的にはここで一気に抜けて行けないと戻りが難しい局面なのだが、今晩どうなるか注目だ。
ナスダックも300ポイント超の反落となった。

先の通りNVIDIAの基調講演は投資家の期待を刺激することはなく、結局はハイテク株もろとも売られることとなった。
240日移動平均線がまだ遠い位置にあり、これを戻すことは今のところ至難の業とまでは行かないものの、厳しい道のりに見える。
先週底を打った形でまだ二番底探しには早い気もするが、戻りが鈍く踊り場を形成するとなると、先行き不安の大きな現状では上昇のチャンスが先細りとなり、再度の下落が始まる可能性もある。
その点はダウも同じだが、ここでの戻りの鈍さは足場固めと言い換えるには少々ファンダメンタルズが怪しいため、無理筋にも見える。
FOMC通過後の動きには注意が必要だろう。
尤も、ここまでの売りに対する買い戻しが大きく入るなら状況も変わる可能性もあるので、あくまでフラットな目で見ておくべきだ。
先物100円安、日経平均は38000円タッチの後、再チャレンジできるのか
夜間先物は一時37400円割れたところで戻し、結果は100円安の37520円での引けとなっている。

降りて来た20日移動平均線に引っかかったような形になっているが、今の所240日移動平均線には手が届かず、足踏み状態と言える。
ここでもう一段うわ抜けていきたいところではあるが、やはり為替の動向が気になるところ。
今日はFOMCもさることながら、日銀の金融政策決定会合の行末が気に場面で、為替も戻り一服となっている。
金利は据え置きでほぼ間違いはなく、後は植田総裁の発言次第といったところになるが、関税問題にウクライナ情勢の変化など不確実な要素が多い中、ここで踏みとどまれるかどうか。
配当取りもあるとはいうが、先々の不安を抱える中で一方的な上昇は期待しづらいところ。
これを受けての日経平均は反落スタートとなりそうだ。

昨日は窓を2つ空けての上昇となったが、良し悪しは別にして三空とはならずに済んだとも言える。
まだ上値を狙えるような形ではあるので、ここで再度38000円へのチャレンジを期待したいところだが、日銀の会合通過がトリガーとなれるかどうか、微妙なところ。
チャートとしては昨日の安値37822円が最初の上値の目安になるが、一方で窓の下限、37563円も気になるところ。
この2つのどちらかを先に抜けるかで、方向性がある程度見えてくるように思われる。
抵抗線は他に37700円付近、過去の高値ラインと昨年12月19日からの下降トレンドの加減の位置に当たるが、先物の終値からするとそれを上回ってのスターとなりそうで、寄り付きから30分はこの値段に対してどう動くか、注目したい。
すぐその下には20日移動平均線があり、また上には38000円手前となった240日移動平均線もあって、かなり窮屈な位置に挟まった格好になっているが、明日の祝日を前に、どういった結果となるか、NY市場以上に注意深く対応したい。
日経先物時間帯別目安
- 4時間足 37410円〜37750円のボックス圏。押し目買いと戻り売りの範疇
- 時間足 37470円を下抜くか、37580円を上抜くかで流れが変わる可能性、上は37720円が目安、下は37320円
- 30分足 37400円〜37590円のボックスが続いている。37700円台までが重く、逆に下は37300円前後までは早い動きとなる可能性が高い
- 5分足 上値が切り下がり下値は切り上がっているが、下抜けると値幅が出やすい形。上は37580円、37600円、下は37500円、37480円、37450円が節目