山々にならぶ風力発電(エポックタイムズ)
長さ15メートルもの4枚のブレードが轟々と音を立て風を切る風力発電。SDGs関連補助金を得て推奨されるも、鳥類の衝突死といった悲劇を招くことがある。米国最大の再生可能エネルギー企業は少なくとも150羽のワシを死亡させたとして刑事告発され、800万ドル以上の罰金刑が命じられた。
さらに、燃料不要の風力発電は一見安価に見えるがその経済的効果も疑問が投げかけられている。無風時の不足分を補うのに火力発電プラントの運行が必須なのだ。「風まかせ」の再エネの真の経済効率と信頼性について、再考すべき時が来ているのかもしれない。
ーエポックタイムズ日本語編集部
「風力発電は環境にやさしい」。こうした主張は風力発電が野生生物や生態系に及ぼす悪影響を考慮に入れない場合が多く、そのような取り組みの「真のコスト」が隠されている。
連邦政府から付与された補助金に後押しされ、拡大する風力発電プロジェクト。しかし、周辺を飛ぶ鳥類を脅かし、個体数の減少を引き起こす可能性がある。騒音公害によって海洋生物に害を及ぼし、その場所を生息地とする植物の成長に影響を与えている。
世界各地で風力発電プロジェクトに対する抗議が増加している。米国では環境への影響の懸念から、風力タービンをエリー湖に設置するという事業に反対運動が起きた。ニュージャージー州では、洋上風力発電がイルカやクジラの漂着につながるとして抗議の声が上がり、開発を一時停止せよという要求が出された。
ノルウェーでは、サーミ人のトナカイ放牧地に2基の風力発電所を建設する計画があるということで、気候活動家のグレタ・トゥーンベリ氏が中心となって抗議運動を展開している。サーミ人はEU内で認められている唯一の先住民であり、トナカイを放牧するという生活様式をもっている。風力発電所が彼らの伝統を危険に晒しているとの声が聞こえる。
- 鳥やクジラへの危険
- 気候と環境の変化
- 安価ではなく信頼もできない
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