みなさんこんにちは、R9です!
お子さんを塾に通わせていて、「塾に通わせているのになかなか成績が伸びない……」というお悩みを抱えている方いませんか?
今回の記事では、塾に通わせてしっかり成績を伸ばすために必要な考え方を解説します。
高いお金を払っているからには是が非でもお子さんの成績は伸びてほしいですよね。
そこで今回は現役塾講師であり、家庭教師・個別塾の教室長も経験してきた僕が、成績が伸びている子の共通点と必要な考え方・実践すべきことを説明します。
この記事を読めば、成績不振を理由に転塾を執拗に考える必要もなく、お子さんの成績を伸ばせる可能性がグンと上がります!
それでは見ていきましょう!
成績が伸びる子の共通点
僕が今まで見てきた中で、成績が伸びる生徒に共通していることは大きく分けて2つあります。
- 自立している
- 目的や目標が明確になっている
この2つです。
まずは1つ目の「自立している」から詳しく説明していきます。
⑴ 自立している
自立しているってどういうこと?ってなりますよね。
結論から言うと、「宿題や課題をしっかりこなす」「苦手を理解している」「自習計画が立てられる」ということです。
① 宿題や課題をしっかりこなす
塾で出された宿題や学校課題(各教科のワーク等)をしっかりこなすなんて当たり前だと思うかもしれません。
ですが、これができていない子は意外といるんです。
宿題は日割りで取り組み、1日の中で取り組む時間を決めておくことが大切です。
「しっかりこなす」と言うのは、塾で出された宿題であれば、「片時も忘れることなく提出し、間違えた問題は解説を読んで理解する」ということです。
学校の各教科のワークであれば、「範囲を終わらせるのは当たり前で、間違えた問題を自力で解けるようになるまで周回する」ということです。
ここまでできている生徒はその他の要因が大きくない限り成績が伸びています。
前者の場合、次の授業で宿題を確認するときに理解できなかった問題だけ解説してもらうことでスムーズにその日の授業内容に入っていけます。
後者の場合は、テスト当日にはワークでできない問題がない状態なので自信を持って臨めますし、少なくともワークから出題される問題は落とさないわけです。
ここで、こう言うお子さんいませんか?
「宿題をやる時間がない」
厳しいことを言うと、
相当な事情がない限りは時間がないわけがないんです。
1日24時間というのは平等に与えられているわけなので、その中で自分で宿題に割く時間を作ることくらいはできるはずです。
宿題に限らず、何かやらなければいけないことがあるのに気づいたらやらずに結構な時間が経っていたなんて経験ありませんか?
例えば、「そろそろシャンプーがなくなりそうだから詰替買わなきゃなぁ」と思ったけど、気づいたら無くなっちゃった。
「赤ペンのインク切れそうだからそろそろ買わなきゃなぁ」と思いはしたけど、気づいたら切れていた。
致命的ではないですが、ちょっと困りますよね。
ですが解決策は簡単です。
「この日に買う」と具体的に決めて、メモしておく。
僕は毎回買わなければいけないものに気づいたらその場でメモしておきます。
買い物をする際には必ずメモを見る癖をつけているので、忘れずに買うことができるわけです。
宿題も同じなんですよね。
「この日にこれくらいやる」と具体的に決めておけばいいのです。
「これくらい」と表現したのは、宿題は提出期限から逆算して日割りで取り組む方が、内容に触れる機会が多くなり、定着につながるからです。
それに、例えば宿題が7ページ出されたとします。
これを1日でやろうとすると当然「多いよ」と嘆きますよね。
7日に分けてみてください、そうすると1日1ページで済むのでそんなに多く感じないですし、苦痛を味わうこともありません。
上記のようなメリットもあるので、具体的に決めて取り組みましょう。
② 苦手を理解している
よくこういう生徒がいます。
「何が分からないのかが分からない…」
これでは成績は伸びません。
各教科どこが苦手なのかをハッキリと把握し、それを勉強する(克服する)時間を具体的に決めて、分からないところは先生や友達に聞いて解決する。
これが苦手を理解しているという状態です。
そもそも成績を伸ばす要素としては、「得意を伸ばす」か「苦手を克服する」かしかありません。
どちらの方が大変だと思いますか?
苦手を克服する方がもちろん大変です。
例えば、好きな食べ物の味覚により磨きをかけるのと、嫌いな食べ物を食べて克服して自ら食べるようになるのとではどちらが大変ですか?
多くの人は後者を選びますよね。
要は、5を10にするよりも0を1以上にする方が大変だということです。
テストや模試で考えてみましょう。
得意な問題というのは、元々ある程度の点数が取れているわけですよね。
答えだけ書く問題であれば丸、記述であれば8割くらいなど。
成績を伸ばすためには、記述の残り2割を取れるようにすればいい。
一方で苦手な問題というのは、答えだけ書く問題では×、記述はほとんど取れていないか0点という状態がほとんどです。
上記と同じように成績を伸ばすためには、今まで×だった問題を丸に、記述では最低でも2点4点などの部分点を取れるようにしなければいけません。
つまり、得意な方は伸びても2点ほど、苦手な方は大変だけど克服すると4点〜7点ほど取れるということになります。
これが、「何が分からないのかが分からない」状態だと成績が伸びない理由です。
上記の状態だと潜在的な4点〜7点が見えていない訳ですから。
大変ですが、苦手を理解し克服することによって成績は伸びるので意識させていきましょう。
③ 自習計画が立てられる
自習計画が立てられるというのは、日毎に具体的に何をどれだけやるかを決めることができているという状態を指します。
僕が働いている塾で、ある成績優秀な生徒が僕にこう話しかけました。
「今日やる予定のものをメモしてみたんですけど…」
そこには1日の自習でギリギリ達成できそうな量の各教科の単元がメモしてありました。
達成できるかどうか不安がっていたので、
「ちゃんと計画立てられてていいじゃん!、終わるかなぁじゃなくて終わらせるって考えて!」
結果的にその生徒はメモしたものは全て達成しました。
有言実行ってかっこいいですよね。
その日にやることを具体的に決めておくと、
偏らずに寄り道せずに、与えられた時間を効率よく使えるわけです。
例えば、家の掃除をするときに、終わって気づいてみたら狭い範囲を集中してやっていたなんてことはありませんか?
掃除してるときに懐かしいものとかが出てくるとつい夢中になっちゃいますよね。
あるいは、ここもう少し綺麗にしたいなと思って時間をかけてしまうとか。
勉強で言えば、気分で自分が取り組みやすい教科や単元ばかりをやっていて、勉強量が偏ってしまうということです。
無計画でやろうとすると、自分が取り組みやすいと感じるものばかりやってしまいませんか?
人は基本的に意思が弱いので楽な方へ進みがちですが、目的・目標を持って計画を立てることによって防げますので、上記を意識させてください。
少し長くなってしまいましたが理解していただけたでしょうか。
自立しているというのは、「宿題や課題をしっかりこなす」「苦手を理解している」「自習計画が立てられる」ということです。
自分で考え、自分で行動する。
この考え方は大人になっても必ず生きてきます。
子どもの自立を僕たち大人が全力で支えてあげましょう。
⑵ 目的や目標が明確になっている
成績が伸びている子や成績優秀な子は、目的や目標が明確に決まっています。
目標の身近な例で言えば定期テストの点数や順位です。
「前回70点だったから次は80点をとる」のように、具体的に目標となる点数や順位を毎回決めましょう。
とは言っても、ほとんどの学校では定期テスト前に計画表を書かせています。
ですが、そこに書いた目標の点数を忘れる生徒がいるんです。
学校だとどうしても提出物という認識が強く、出せばいいという発想になりやすいため、あまり深く考えていないことがあるからです。
そこで、学校以外の機会でそれを再確認させる必要があります。
ですので僕は塾では毎回目標点数を再確認させて、意識させるようにしています。
自分の口で目標点数を言うため、それに責任を持つようになり、意識するようになるのです。
達成できなかったときに罪悪感と悔しさが芽生えるため、次につながりやすくなるというのもあります。
まぁ達成できない場合なんて考えさせたくないのですが。
結論、具体的な目標となる点数や順位を毎回決めて、学校以外の機会で再確認するようにしましょう。
目標よりも少し難しいのが勉強する目的なんです。
「なんのために勉強するの?」
こうお子さんに聞かれたことありませんか?
意外と回答に困りますよね。
僕はこう答えます。
「大人になって自力で課題を解決するためだよ」
大人になって自力で課題を解決することが目的で、その手段として勉強があると僕は考えます。
ただ、これが高校生ならまだしも中学生にはなかなか響かないかもしれません。
大切なのは将来を具体的にイメージすることなんです。
誰しも理想とする自分というのがあると思いますが、それを具体的に鮮明にイメージするんです。
例えば、高校受験生であれば、志望校に合格して家族や友達や塾の先生などと一緒に喜んでいる。
入学までに多少時間があるので、そこでちょっと先取りして勉強するために行きつけの本屋に参考書を買いに行く。
毎日20時から1時間は先取りして買った参考書で勉強する。
入学式の日を迎え、そこで席が近くになった人に話しかけてみたら、好きなアニメの話で盛り上がる。
友達ができて、授業は先取りしていたからスムーズに受けられているため、友達に教えてあげる。
昼休みは友達と一緒に購買に昼食を買いに行って、教室で話しながら食べている。……
ここまで具体的にイメージすると自然と楽しくなってくるはずです。
これであればそう遠くない未来のことなので、中学生でも勉強の目的が定まってきます。
具体的にイメージした理想の自分になるために勉強する。
これをお子さんには意識させてください、モチベーションが上がり、気づいたら成績が伸びています。
成績を伸ばすために必要な考え方・実践すべきこと
さて、それではお子さんの成績を伸ばすためにはどのような考え方でどのようなことを実践していく必要があるのでしょうか。
以下の3つです。
- 塾に通わせるだけで成績が伸びる訳ではない
- 勉強する意味や目的を意識させる
- 少しでも伸びたところがあればそれを褒める
それぞれ詳しくみていきましょう。
塾に通わせるだけで成績が伸びる訳ではない
まず大事な考え方として、
塾に通わせるだけで成績が伸びる訳ではないということです。
塾と協力して、一緒になってお子さんの成績を上げていくという考え方をしていただきたいのです。
個別指導塾であれば、大体のところは担任制を採用しており、生徒の成績はその担任講師にかかっています。
高校生だと問題が難しいので、シンプルに担任講師の学力が高ければ高いほど成績には良い影響を与えやすいです。
しかし、中学生の場合は高校生ほど問題が難しくはないので、正直担任講師の学力はそこまで関係ないです。
もちろん指導力は必要ですが、それ以上に授業力が求められます。
例えば、宿題の内容や量、授業の最初の確認テストの実施、定期テストの目標点数の共有、自習計画についての指導など。
担任な訳ですから、ただ単に教えるのではなく、その生徒の勉強をプロデュースすることが必要になります。
ただ、残念ながらここまで意識できている講師は多くはないのが現状です。
教室長も講師研修等行なってはいますが、細部は担任に任せるしかありません。
それに加え、生徒自身のやる気もなくてはなりません。
ですが、解決方法は簡単です。
親御さんもお子さんの勉強について親身になって考え、必要があれば塾に要望を出す。
これが僕の言う協力にあたります。
例えば、家で勉強する姿が見られないので、自習計画を作って管理してほしい。
やる気がないので、将来を具体的にイメージさせるようにしてほしいなどです。
要望→教室長→講師という流れで伝わり、すぐに反映されます。
このように親御さんに協力していただくことで、
講師・生徒共にレベルが上がり、それが成績につながっていきます。
勉強する意味や目的を意識させる
やる気がない子の原因は、「分からないからつまんない」「勉強する意味や目的がわかっていない」にあります。
前者の場合は、わかればいいので、塾では分かるという小さな成功体験を積み重ねることによって解決に向かうことが多いです。
後者の場合は、表面的に説明してもなかなか響かないので、心の底から理解させる必要があります。
この記事で何度も出てきましたが、将来を具体的にイメージさせることが大切です。
僕が塾で担当しているある生徒は、最初担当以外の教科の宿題を忘れたときに、時間がなかったという言い訳をしていた状態でした。
そこから授業で僕のメンターを紹介しつつ、将来の理想の自分を具体的にイメージすることや、行動することの大切さを教えていきました。
そうしたら彼は気づいたら勉強のモチベーションが上がり、勉強が楽しいとまで言い出し、成績も志望校レベルまで上がったんです。
スイッチが入った時期がちょうど夏休みだったということもあり、要した時間は1ヶ月半ほど。
行動に移しさえすれば結果なんてすぐについてくるということです。
もちろん途中で壁にぶつかることはあります。
ですが、それはそれでどうやったら乗り越えられるのか、そのために今何をすべきかを考えすぐに行動に移していくことで解決できてしまいます。
色々考える前に行動に移してしまいましょう。
ズレている場合は、僕たち講師が軌道修正していきますので。
少しでも伸びたところがあればそれを褒める
勉強というのは厳しい世界で、結果が全てです。
例え自分なりに頑張ったとしても、結果が出なければ認められないのが現実。
しかしだからと言って、お子さんの努力に目を向けずに叱るのは良くありません。
努力して少しでも伸びたところがあれば褒めて、その他の課題点について一緒に改善策を考えていく。
これが大切です。
例えば、すごく時間をかけて家の掃除をしたのに、ここがまだ汚いとかあそこがまだ片付いてないとか言われたらどう思いますか?
すごく嫌な気持ちになりますよね。
次も掃除頑張ろうという気持ちになりますか?
人によっては逆に反動でやる気が出るかもしれませんが、なかなかなりにくいですよね。
勉強も同じです。
自分なりに努力して勉強して結果はそこそこ良かった。
でもここがまだまだだねとか、志望校にはまだ届いてないから勉強不足だねとかしか言われなかったら全否定された気持ちになりますよね。
これでは次の行動につながりにくくなってしまいます。
ましてや結果が振るわなかった場合、泣きっ面に蜂で次の勉強どころじゃなくなってしまうわけです。
大事なのは次の行動につながること。
課題点はしっかり指摘し、褒めるところは褒める。
いわゆるアメと鞭が最善ということになりますので、上記を意識してお子さんと接してみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
成績が伸びる子の共通点は、「自立している」「目的や目標が明確になっている」の2点です。
自立しているというのは、「宿題や課題をしっかりこなす」「苦手を理解している」「自習計画が立てられる」ということでした。
大切なことは、、
宿題は日割りで取り組み、1日の中で取り組む時間を具体的に決めておくこと。
各教科どこが苦手なのかをハッキリと把握し、それを勉強する(克服する)時間を具体的に決めて、分からないところは先生や友達に聞いて解決する。
自習では、日毎に具体的に何をどれだけやるかを決めておく。
目的や目標に関しては、具体的に目標となる点数や順位を毎回決めて、学校以外の機会で再確認させる。
そして、成績を伸ばすために必要な考え方については、、
塾と協力して、一緒になってお子さんの成績を上げていくという考え方で、将来を具体的にイメージさせる。
親御さんが実践すべきことは、、
お子さんが努力して少しでも伸びたところがあれば褒めて、その他の課題点について一緒に改善策を考えていく。
考え方次第でいくらでも変わることはできますので、上記のことを意識してみてください!
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント
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