【50代からの終活】写真の断捨離は意外と大変? 残された人が困らないために

三寒四温。
早春、浅春、解氷、啓蟄、仲春、春情、軽暖の候。
日本語の春を待ちわびる表現ってどれも美しくてホントに素敵。
まだまだ気温は低いけれど、庭の植物の芽はずいぶんムズムズしています。
ダウンサイジングを目指して探していた次の住処は、いい部屋が見つかり無事に契約できました。
5月末に決済してそれからリフォームが始まります。

断捨離も気合いをいれてスピードアップ。
さて、今回は大量にある写真アルバムの断捨離についてのおはなしデス。
子供のころから今までの大量の写真があります

断捨離を進めていく中で、最後まで悩んで放置していたのがふたつの段ボール箱。
そこには昔のアルバムがぎっしり詰まっています。
自分の子供の頃の写真、小学校からの卒業アルバムたち、中学・高校の思い出、社会人になってからのスナップ、結婚式や新婚旅行の記念写真、息子の日々の成長記録、家族旅行の思い出……。見返すと懐かしくてつい手が止まります。
しかーし!コレが大問題であることはわかっています。
「もし自分がいなくなったら、この大量のアルバムは誰がどうするんだろう?」
自分にとっては大切な思い出でも、残された家族にとっては「大量の写真の束」です。処分しようと思っても、写真は簡単に捨てづらいもの。
実際、親が亡くなって遺品整理をしている友人もこう言っていました。
「どこか知らない場所で撮られた昔の写真がたくさん出てきた。誰が写っているのかもわからない。邪魔だけど処分しづらい。どうしようもないので結局そのまま押し入れにしまったままだ。」
ということは、その保留された遺品整理は次の世代に持ち越されるってことですよね。
うちの息子にその話をすると「イヤイヤそんなの残されても困る。ちゃんと処分しておいて!」ときっぱりと拒否されました。

まあ、そうだよね。
とういうことで、写真アルバムの断捨離に本腰を入れて取り掛かりました。
写真をどう整理するか?
アルバムを整理する方法を調べると、いくつかの選択肢がありました。
- 必要な写真だけ厳選して残りは捨てる
- デジタル化して保存する
- 思い切って全部捨てる
正直なところ、アルバムをじっくり見返す機会などほとんどありません。でも、すべて捨ててしまうのはなんだか残念。だからといってこのまま放置しておけば、息子が困るのは目に見えています。
そこでデジタルデータとして保管することにしました。
これならスマホやPCでいつでもどこでも開いて見ることができます。紙の写真は色褪せるけれど、デジタルなら今後はその心配がありません。
そして、私がいなくなったときに家族がこのアカウントを解除すれば、データごと消えます。
もし紙のアルバムが残っていたら、処分する時間と労力と精神的負担が残された家族にかかります。
でも、デジタルデータなら「いつ消すかどうか」を選ぶだけ。
物理的なアルバムがなければ、「これをどう処分するか」と悩むこともありません。
写真はあくまでも自分の人生の思い出の一部。時々見返すぐらいでちょうどいいんです。
写真をデジタル化するには
写真のデジタル化にはいくつかの方法があります。
📌 少量なら → スマホアプリ or カメラ撮影(無料で簡単!)
📌 高画質で残したいなら → スキャナー(家庭用ならコスパ◎)
📌 大量にあるなら → デジタル化サービス(手間なくプロ品質)
スマホアプリでスキャンする(手軽でコストなし)
最も簡単で手軽な方法は、スマホアプリを使って写真をスキャンすることです。
無料で手軽にできるし、スマホで整理・共有が簡単です。
ただし、1枚ずつスキャンする手間と時間がかかるし、画質はスキャナーよりやや劣ります。
📌 おすすめアプリ
- Googleフォトスキャン(無料)
- 反射を抑えてキレイにスキャンできる
- Googleフォトに直接保存できる
- Adobe Scan(無料・一部有料機能あり)
- 写真だけでなく文書のスキャンにも便利
- CamScanner(無料・有料プランあり)
- AI補正で画像をクリアに調整可能
家庭用スキャナーを使う(高画質でデジタル化)
プリンター複合機や専用のスキャナーを持っているならそれを使う方法もあります。
高画質でスキャンできるし、機種によっては一度に連続で写真を取り込めます。
ただし、やはり手間と時間はかかります。
写真デジタル化サービスを利用する(手間なし&高品質)
大量の写真がある場合、専門のデジタル化サービスを利用するのもアリです。
高品質・高解像度だし、仕分けや補正を自動でやってくれるのがいい。
費用は1000枚で1万円程度かかるようです。
📌 おすすめデジタル化サービス
- カメラのキタムラ「想い出プラス」
- 全国の店舗で受付、DVDやクラウド保存が可能
- さくら印刷「おもいでスキャン」
- 1枚8円~と安価でスキャン対応
- スキャンピー
- 仕分け不要でアルバムごと送れる
デジタルカメラで撮影する(意外と簡単&コスパ◎)
デジタルカメラ(またはスマホ)で写真を撮影してデータ保存しておく方法もあります。
撮影時にトリミングや調整が可能ですが、反射や光の映り込みが起こりやすいのでちょっと面倒かも。
私はGoogleフォトスキャンでデータ化しました
私はGoogleフォトスキャンを使って一枚一枚データ化していきました。

使い方は簡単です。スキャンしたい写真の四隅にあわせていくだけ。
自分のスマホの写真フォルダに写真データとして保存されます。
私はiPhoneなので写真ストレージに保存されて、iCloudにも自動バックアップ。
GoogleフォトともAmazonフォトとも同期しているのでそちらにも自動保存されています。
昔のアルバムから一枚写真を取り出しては「この時は〇〇と一緒に行ったんだなあ」とか「わぁこんなに若かったんだ」とか「〇〇さんは今どうしてるのかな?」などと思い出に浸りながらスマホで撮影。
観光の記念写真や結婚式の写真など大判の写真なども同じように取り込めるので便利です。
卒業アルバムも自分の残したいページだけ撮影して廃棄しました。
写真データにはスキャンした日付が自動入力されます。
なのでちょっと面倒ですが、一枚スキャンするごとに写真データの日付を実際の撮影日に訂正入力していきました。
こうすると年別に並べ替えられるので、あとで見返す時に便利です。
それでも手元に残したい写真もある

写真を整理していると、写真には写っていない周りの風景や音や雰囲気を思い出してとてもノスタルジックな気分になります。
『そうか、思い出は写真の中にあるわけじゃないんだ、自分の記憶の中に残っているものなんだ、その記憶を呼び起こすトリガーとしての写真なんだ』と改めて気が付きました。
デジタル化してスマホの中に常に写真がある今のほうが、見返す機会が増えたような気がします。
ただ、すべてのアルバムをデジタル化したわけではありません。
息子の誕生から成長していく過程の写真、七五三や家族旅行のアルバムだけはそのまま残してあります。もう少し落ち着いたら夫婦でゆっくり見返して楽しみたいと考えているからです。
それに、コレは息子自身の思い出でもあるので残して、どうするかは彼にお任せしようと思います。

どうするかなあ?きっと自分では処分できないだろうなあ。
今日はこれまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。