描く将プレイバック | 将棋大好き雁木師の新将棋文化創造研究所

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「将棋大好き雁木師の将棋本探究」をリニューアルしたブログです。
主に将棋に関する詩などの作品紹介と、自分の将棋の近況報告を行います。

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読者の皆様こんにちは。雁木師でございます。今日は「描く将プレイバック」のコーナーです。このコーナーは、将棋世界に掲載されなかった作品や、あえて応募せずにSNSに公開した作品を発表し、当時を振り返るという内容です。今回の作品はこちら。

 

 

今から2年前、令和の将棋界における史上最高の七番勝負が王将戦にて実現することになりました。藤井聡太王将に羽生善治九段が挑戦した第72期王将戦七番勝負でございます。このイラストは羽生九段が王将挑戦を決めた2022年11月に投稿したイラストです。当時の投稿がこちら。

いわゆる「即興で描いてみたシリーズ」ということで、当時の私は将棋界のニュースが報じられると勢いで絵を描いていました。この時は純粋に令和の「ゴールデンカード」の七番勝負での実現に心躍り、興奮したことを覚えております。

 

さて、絵の解説に入ります。ポイントは「」で、いかにタイトル保持者の藤井王将と挑戦者の羽生九段の対比を表現するかに重きを置きました。藤井王将はこのシリーズが始まる前は当時五冠(竜王、王位、叡王、王将、棋聖)で、飛ぶ鳥を落とす勢いで前人未到の八冠独占への道を歩み続ける過程の中にいました。このシリーズでは王将初防衛をかける戦いとなります。そんな藤井王将の若さと勢いを表現するべく、背景は水色。若緑色の着物で「エネルギッシュなチャンピオン」を表現してみたテイストです。

一方の羽生九段は久しぶりの七番勝負の舞台に登場。王将を奪取すれば、前人未到のタイトル通算獲得100期となる大勝負です。そんな羽生九段の熟練、老練を表現すべく、ワインレッドの背景と茶色の着物で「円熟味を増した挑戦者」を表現してみたテイストです。

そんなお二人の顔にご注目いただければお分かりかと思いますが、このイラストには鼻と口がありません。これは私が大好きなパワプロのキャラクターから連想してみて描いてみた感じです。ただ、似ているかどうかと言われると微妙という感覚は否めません。

 

さて、将棋界、ひいては日本中が大注目したこの「ゴールデンカード」の結果は4勝2敗で藤井王将に軍配が上がり、王将初防衛を決めました。この戦いはのちにNHKスペシャルでも取り上げられ、究極の戦いの行方と王将戦恒例の「勝者の罰ゲーム」が多くのファンの注目を集めました。もっとこの戦いをタイトル戦の舞台で見たいというファンの方もいらっしゃるかと思いますが、現在、藤井聡ー羽生のタイトル戦はこの1度だけ。羽生九段はこれ以降タイトル戦の舞台にも届かないという現実があります。

 

その後の藤井王将は昨年の王将戦七番勝負でも菅井竜也八段の挑戦を4勝0敗のストレートで退け、王将戦3連覇を達成。そして本日、4連覇をかけた王将戦七番勝負の第一局が始まりました。挑戦者に名乗りを上げたのは永瀬拓矢九段。王座戦での激闘が記憶に新しい両者の戦いですが、意外にも七番勝負で戦うのはこのシリーズが初めてとなります。お互いを知り尽くす両雄の激闘に注目が集まります。

 

今日はここまでとさせていただきます。本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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