横浜市でおすすめの土地活用

横浜市は人口3,773,214人（令和4年5月1日時点）で、総務省統計局が行った「令和2年国勢調査」では、全国の政令指定都市（20市）で最も人口が多い政令指定都市です。

横浜市は一時期カジノを含む統合型リゾート施設（IR）の誘致で注目を浴びていましたが、2021年の横浜市長選で当選した山中竹春氏がIRの誘致を撤回しました。横浜市民の約70％がIR誘致に反対していることからも横浜市でのカジノ誘致は難しくなりました。

横浜市の特徴は東京都へのアクセスが良好でありながらも、山下公園や横浜埠頭など緑や海などの自然も豊かで、観光施設なども多いことで有名です。また、不動産・住宅サイトSUUMOの『関東　住みたい街横浜市で土地活用を検討しているが、活用方法で悩んでいる方も多いと思います。土地活用の方法を間違えてしまうと成功はありえません。

建物の建築には建築費用が数千万円以上かかることも多いため、注意が必要です。

今回は神奈川県横浜市でおすすめの土地活用方法を紹介します。横浜市の都心部での活用方法や住宅地や狭い土地での活用方法を中心に、家賃相場や家賃推移をもとに横浜市ではどのような活用方法がおすすめなのか解説します。

ランキング2022』では横浜市は5年連続で1位に選ばれています。

都心部での土地活用

横浜市は横浜駅や新横浜駅、みなとみらい駅など横浜市内だけでも栄えているエリアは複数ありますが、横浜市の都心部では以下のような土地活用がおすすめです。

それぞれの活用方法の特徴について説明します。

オフィスビルや貸店舗

横浜市では横浜駅・新横浜駅・関内駅・みなとみらい駅などを中心にオフィスエリアが充実しています。

横浜駅周辺は古くからオフィスビルなどがあり、関内駅周辺では旧市庁舎や区役所など官公庁街として企業や自治体が集まっています。

新横浜駅周辺は新幹線や高速道路などが充実しておりアクセスが良い場所で、IT企業や外資系企業の多くが進出しています。

みなとみらい駅周辺には大手メーカーや外資系企業などが進出しており、今後も更なる発展が期待されるエリアとなっています。

また横浜市では市外企業が横浜市に進出する際や、市内企業が拡張・移転する際にも助成金を交付しており、横浜市としても企業の進出に力を入れていることが伺えます。

参考：「横浜市成長産業立地促進助成」（横浜市HP）

テナント兼賃貸住宅

テナント兼賃貸住宅とは、店舗部分と住宅部分が併設された住宅です。

ご自身で上の階に住んで一階部分をテナントとして貸し出したり、居住用フロアも貸し出して賃料を得ることができます。

テナントと賃貸住宅の良いところどりのような活用方法ですが、立地条件によってはテナントや入居者が決まりにくいといったデメリットもありますので、入居が見込めるエリアなのか事前の調査が必要です。

ホテル経営

横浜市ではオフィス街や観光地などが多いため、ホテル経営もおすすめです。

しかしホテル経営は数億円以上の資金が必要になることや、ご自身で運営するのか、ホテル会社に経営を任せるのかで負担も賃料も大きく変わってきます。

ホテル経営は景気や情勢に大きく左右される業態ですので、活用には事前の事業計画が必要です。

コインパーキング

神奈川県では令和2年9月1日時点で推計人口が約921万人で、その中でも横浜市南区は1㎢当たり16,249人と神奈川県の中でも川崎市中原区に次いで、人口密度が高いエリアです。

横浜市は東京都からのアクセスや東京湾アクアラインで千葉からのアクセスも良く、県外から車で来る観光客も多いためコインパーキングの需要は高いです。しかし、横浜市全体として地価は上昇傾向にあるため、土地を購入してコインパーキングの運営を検討している場合には、採算性が合うのか入念な検討が必要になってきます。

住宅地での土地活用

横浜市では西区や中区を中心にアパートやマンションなどの賃貸住宅の需要があるため、こういった都心部では賃貸住宅の家賃設定が高めでも、安定的に稼働が見込めます。

しかし横浜市全体としては人口は多いですが、鶴見区・栄区・港南区・南区などは街並みが古く、高齢化が進んでいます。そのため一般的なアパートやマンションなどの賃貸住宅ではなく、老人ホームやグループホームなどの活用を検討するなど横浜市内でもエリアによって活用方法を変える必要があります。

狭い土地の有効活用方法

建物を建てるのも困難な横浜市の狭い土地では、活用方法は限られてしまいますが、以下のような活用方法がおすすめです。

横浜市の中でも中区や港北区などは駐車場激戦区でもあり、駐車料金も神奈川県内の他のエリアに比べて高い傾向にあります。

横浜市全体としても駐車場の需要はありますが、都心部から離れた青葉区などでも駐車場のニーズがあるので中心部以外でも駐車場経営は上手くいきそうです。

車が停められないような狭い土地などでは、バイク置き場や駐輪場などで活用もできます。

郊外の土地活用

横浜市での郊外での土地活用は一般の方にはあまり馴染みがないかもしれませんが、以下のような活用方法もあります。

横浜市の中でも市街地から離れたような場所では、トランクルームなどの活用方法がおすすめです。

その他にも幹線道路に面した広い土地であれば、ドラッグストアやホームセンターなどロードサイド型の店舗を誘致できます。

横浜市での土地活用は安泰？賃料の推移を解説

東京からのアクセスも良く人口が多い横浜市での土地活用は、今後も安泰しているのでしょうか。

横浜市では都心部を中心とした土地活用から郊外地まで、様々な方法で土地活用を行うことが可能ですが、横浜市内でもエリアによって最適な活用方法は異なります。

賃貸住宅や貸しオフィスなどの賃料相場の推移や、空室状況の変化などをもとに、今後も横浜市での土地活用が安泰なのか見てみましょう。

横浜市の家賃相場

横浜市の賃料相場を「賃貸住宅・戸建賃貸・貸しオフィス・土地貸し」などそれぞれの項目別に見てみましょう。

賃貸マンション

横浜市のマンションの家賃相場（上位5都市）

ワンルーム・1K・1DK/マンションの相場
横浜市西区	8.44万円
横浜市中区	8.06万円
横浜市港北区	7.89万円
横浜市神奈川区	7.83万円
横浜市港南区	7.76万円

1LDK・2K・2DK/マンションの相場
横浜市西区	14.05万円
横浜市栄区	13.94万円
横浜市中区	12.93万円
横浜市港南区	12.18万円
横浜市港北区	11.89万円

2LDK・3K・3DK/マンションの相場
横浜市西区	26.42万円
横浜市中区	22.34万円
横浜市神奈川区	17.08万円
横浜市港北区	14.30万円
横浜市都筑区	13.08万円

3LDK・4K・4DK/マンションの相場
横浜市西区	27.55万円
横浜市中区	22.44万円
横浜市神奈川区	21.30万円
横浜市栄区	16.89万円
横浜市南区	16.14万円

引用：「日本最大級の不動産・住宅情報サイト　ライフルホームズ」（株式会社LIFULL）

横浜市の賃貸住宅の家賃相場は、横浜駅周辺やみなとみらいエリアの横浜市西区が独身層のワンルームからファミリー向けの3LDKなど家賃相場が高い結果となりました。

また西区や中区などはどの間取りでも全体的に家賃相場は高めとなっていましたが、横浜市の中でも旭区は1Kで5.37万円、ファミリー向けの物件では、金沢区では10.31万円と横浜市内でも大きな変化が見られました。

横浜市のイメージは横浜駅やみなとみらいなどのイメージが強いですが、旭区や金沢区など都心部から離れた地域では家賃相場はやや低めとなっているため、活用時には注意したいところです。

賃貸戸建

賃貸戸建の家賃相場
横浜市港北区	21.80万円
横浜市旭区	15.52万円
横浜市都筑区	15.23万円
横浜市神奈川区	14.97万円
横浜市青葉区	11.39万円

港北区は横浜アリーナや日産スタジアムなどもある住宅密集地で、新横浜駅は港北区にあります。新横浜駅は新幹線の開通で急速な発展を遂げてきたという背景もあり、駅徒歩圏内にも戸建住宅は存在します。横浜市内の他のエリアに比べ明らかに家賃相場は高めになっていますが、利便性などを考慮すると当然の結果と言えるでしょう。

一方旭区は平均年齢が高い地域で動物園などがある自然豊かな場所になっています。横浜市の中心地からはやや離れているため、家賃相場は港北区に比べ低めになっています。

貸オフィス

横浜市にはこれまでに説明したように、横浜駅周辺や新横浜駅周辺など様々なオフィスエリアがあります。

貸オフィスの場合はオフィスによって広さが異なりますので、坪単価で家賃相場を比べてみましょう。

駅名	20〜30坪	30～50坪	50～100坪	100～200坪	200坪以上
みなとみらい駅	21,000円	25,200円	22,600円	21,600円	21,300円
横浜駅	19,300円	17,300円	20,300円	17,700円	19,700円
桜木町駅	14,000円	18,500円	21,700円	23,400円	22,000円
関内駅	12,400円	12,800円	12,900円	11,500円	12,500円
新横浜駅	11,600円	11,000円	12,200円	12,100円	13,700円

引用：「東京駅の賃貸オフィス賃料相場。全物件仲介手数料無料のofficee」（47株式会社）

横浜市のオフィスエリアでも坪単価が最も高いエリアはみなとみらいエリアでした。みなとみらいエリアには横浜ランドマークタワーを中心にオフィスビルなどが集中しており、日産自動車や富士ゼロックスなどが進出しています。

一方横浜市内でも新横浜エリアは賃料が比較的抑えられているため、外資系のITベンチャー企業なども進出しています。

みなとみらいエリアなどは大規模なオフィスビルが目立つので、個人での土地活用であれば新横浜駅エリアでの活用であれば可能性が高いでしょう。

土地貸し

横浜市内でもエリアによって土地貸しの相場は異なってきます。

基本的に都心である横浜市西区などは相場が高く、郊外の横浜市青葉区などは相場は低くなっています。

土地を借りる場合には、道路条件や土地の広さなどによって地代も異なってきますので、不動産会社に確認することをおすすめします。

横浜市の家賃推移

横浜市で土地活用を検討されている方にとっては、今後も横浜市での賃貸住宅の需要があるか気になる方も多いでしょう。

横浜市では地域によって家賃相場は大きく異なっていましたが、横浜市全体で家賃相場は上昇傾向にありました。

引用：「日本最大級の不動産・住宅情報サイト　ライフルホームズ」（株式会社LIFULL）

引用：「日本最大級の不動産・住宅情報サイト　ライフルホームズ」（株式会社LIFULL）

ワンルームや1Kの需要が高い中区や西区の家賃推移は神奈川県全体の5.95％に比べ、同程度の家賃上昇率でした。

引用：「日本最大級の不動産・住宅情報サイト　ライフルホームズ」（株式会社LIFULL）

自然が多い旭区では賃貸戸建の需要が目立ちましたが、賃貸マンションでも賃料の上昇傾向が見られました。また、旭区では直近3年間の上昇率が8.11％程度と、神奈川県全体に比べやや高めに家賃が上昇していることがわかりました。

横浜市内のファミリータイプの物件では家賃相場はそこまで高くありませんでしたが、上昇率が高いことからも引き続き賃料は上昇していくことが予想されます。

横浜市で土地活用を成功させるには？

横浜市では、賃貸住宅や貸しオフィスなどの需要が高いことがわかりました。

横浜市で土地活用を成功させるには、需要と供給のバランスを把握して活用方法を選ぶことです。

横浜市は東京都にも近く、住宅やオフィス・店舗など様々な需要が高いエリアです。今後も横浜市での土地活用は安泰と言えるでしょう。

しかし横浜市でも都心部と郊外では家賃相場は異なってきます。一般の方が土地活用の成功の可否を判断するのは難しいので、一度土地活用の専門業者に相談するのが良いでしょう。

横浜市で高収入を得られる土地活用の方法

横浜市は人口が多いため、都心部であれば賃貸アパートやマンションなどで高収入を得られるでしょう。

また中心地から少し離れたような場所でも、高齢者向けの住宅などであれば空室率も低く、安定した収益が見込めます。

その他にも高齢者向けのグループホームや施設であれば自治体から補助金を受け取れる場合があります。そのため持ち出しの費用を少なくし、収益性を高めることもできます。

不動産業者選びが重要

土地活用では一概におすすめの活用方法はなく、資産背景や家族構成・土地の状況や近隣状況により最適な活用方法は異なります。

不動産のトータルサポートができる業者でなければ、最適な土地活用は難しいでしょう。

近畿住宅流通では住宅の建築から事業用不動産まで様々な不動産を取り扱ってきました。どのような活用をしたら良いのかわからないという方はぜひ一度ご相談ください。

郊外での土地活用なら市街化調整区域がおすすめ

市街化調整区域は原則的に建物を立てることはできませんが、土地活用ができる場合もあります。

市街化調整区域では、建物を建築せずに活用する資材置き場や駐車場などの活用方法や、自治体の認可を得て建築できる高齢者向け施設などが建築できる場合があります。

横浜市の土地活用の相談なら近畿住宅流通へご相談ください

横浜市は都心へのアクセスが良い場所も多く、高収益化を目指しやすい貸しオフィスや、需要がある賃貸住宅などの活用方法がオススメです。

しかし横浜市で土地活用する際には、土地の条件やオーナー様の資産背景などによっても最適な活用方法は異なってくるでしょう。

近畿住宅流通では、オーナー様への土地活用の提案はもちろんのこと、自社でも投資用不動産を保有し、運用しています。

土地貸し、建て貸し、テナント誘致、建築まで幅広く対応していますので、横浜市の土地活用でお困りの方は、土地活用や収益不動産に強いトチカツプロを運営する近畿住宅流通にご相談してみてはいかがでしょうか。