音程ばかり注意する弊害
音程が合っていない時に、その音をオルガンなど鳴らして合わせる練習や、チューナーを見て合わせる練習が多いと思います。 しかし、これはデメリットが多く、一音一音での吹き方やアンブシュアを変えてしまい、フレーズ感がない演奏になりがち。 また、音程にビクビクして周りを聞いてから吹くことで、周りと遅れてしまったり、音が周りより小さくなってしまうことも。 音程を合わせることは、実は難しく根が深い問題ですが、合っていないことが分かりやすい(音楽表現や音色よりわかりやすい)ため、取り上げられ、その音だけ合わせる事例が多いのだと思います。 例えると、まるで肩こりに近く、肩が痛いため、とりあえず肩をマッサージしますが、原因は肩甲骨や腰にあったりします。痛いところだけしか見えなくて、根本的には治らないのです。 音程は直すために、地道にフレーズの反復練習や、ソルフェージュ、音階練習をしないと、バンド音がどんどん悪くなっていくことが多いのです。