サブディレクトリとは？サブドメインとの違いやSEO効果と作るコツとタイミングを解説

更新日: 2025年2月24日

要約：

• サブディレクトリとは、既存のドメイン配下に作成されるディレクトリのこと。
• サブドメインはメインドメインとは異なるテーマのコンテンツ向け、サブディレクトリは同じテーマ内でカテゴリやトピックを整理する際に適している。
• サブディレ貸しはドメインの評価を活用できるが、Googleは推奨しておらず、ペナルティリスクが高いため注意が必要。

サブディレクトリとは

サブディレクトリとは、既存のドメイン内でコンテンツを整理するために作成されるディレクトリ（フォルダ）のことです。

例えば、トップページのURLが「https://○○.com/」の場合、サブディレクトリのURLは「https://○○.com/△△/」となり、「△△」の部分がサブディレクトリにあたります。

ルートディレクトリ配下にサブディレクトリを設置することで、カテゴリやトピックごとに整理しやすくなり、サイトの階層構造としても適した形式となります。

当サイトのSEO対策研究室を例に挙げると、「tsuyoshikashiwazaki.jp」のスラッシュ以下がサブディレクトリに該当します。例えば、「/dictionary/」 はSEO用語辞典、「/tools/」 はSEO対策ツールのページとして、それぞれサブディレクトリを活用しています。

また、プロフィールページや資料ダウンロード、SEO記事一覧、動画で学ぶSEO、お問い合わせページなどもサブディレクトリを利用しており、サイト全体を分かりやすく構成しています。

ディレクトリとは？

ディレクトリとは、WindowsやMacでは一般的に「フォルダ」と呼ばれ、パソコン内のデータを分類・整理し、保管する場所を指します。

WEBサイトにおけるWEBディレクトリは、サイトの構造を示すもので、ページの階層関係を表します。適切にディレクトリを設定することで、コンテンツが整理され、ユーザーにとっても検索エンジンにとっても分かりやすいサイト運営が可能になります。

サブドメインとの違い

サブディレクトリとサブドメインの違いを説明します。

• サブドメインとサブディレクトリはURLの構造が異なります。
• サブドメインとサブディレクトリは用途に応じて使い分けが必要です。

サブドメインは、メインサイトと関連しつつも異なるテーマでサイトを作る場合に使用されます。例えば、メインドメインのURLが「https://○○.com/」の場合、サブドメインのサイトは「https://△△.○○.com/」のように、ドメインの前に文字列が追加される形になります。

サブディレクトリは、サイト内をカテゴリやトピックごとに整理し、1つのテーマ内で管理する際に適しています。例えば、SEO関連のサイトであれば、「https://○○.com/dictionary/」（SEO用語集）や「https://○○.com/tools/」（SEOツール）などがサブディレクトリに該当します。

サブディレクトリとサブドメインを適切に使い分けることで、サイトの管理がしやすくなり、ユーザーにも分かりやすい構造を作ることができます。

サブディレクトリを作るタイミング

サブディレクトリを作るべきタイミングは、以下の3つのケースが考えられます。

1. コンテンツの分類・整理が必要なとき
2. 新たなサービスやブランドを展開するとき
3. 言語別・地域別のサイト展開をするとき

適切なタイミングでサブディレクトリを活用することで、ユーザーにとっても分かりやすいサイト構造を実現できます。サイトの拡張を検討している場合は、どの構造が適しているかを考慮しながら、サブディレクトリを導入するとよいでしょう。

コンテンツの分類・整理が必要な場合

サイトの規模が大きくなり、異なるテーマやカテゴリのコンテンツが増えてきたときは、情報を整理するためにサブディレクトリを作成するのが適しています。

たとえば、ある企業が「ブログ」と「商品紹介ページ」を運営している場合、以下のようにサブディレクトリを分けると、情報の整理がしやすくなります。

example.com/blog/
example.com/products/

上記のように構造を整理することで、検索エンジンにも明確なカテゴリを伝えやすくなり、クロールの効率が向上することが期待できます。

新たなサービスやブランドを展開するとき

新しいサービスやブランドを立ち上げる場合、既存サイトと明確に区別するためにサブディレクトリを活用する方法があります。特に、同じ企業が異なる種類のサービスを提供する場合は、一つのドメイン内でサブディレクトリを使うことで、ドメインの評価を維持しながらSEOの管理をしやすくできます。

例えば、オンライン学習プラットフォームを運営する企業が、新たに「資格取得コース」を追加する場合、次のように整理できます。

example.com/elearning/
example.com/certification/

このようにサブディレクトリを活用すれば、新しいカテゴリをスムーズに追加でき、既存のSEO評価を活かしながら運用できます。

言語別・地域別のサイト展開をするとき

サイトを多言語対応にする場合や、地域ごとに異なるコンテンツを提供する場合も、サブディレクトリを活用するのが適しています。検索エンジンはサブディレクトリを識別して各言語や地域のコンテンツを正しく認識できるため、SEO効果の向上が期待できます。

例えば、英語・日本語・フランス語の3言語でサイトを運営する場合、次のようにサブディレクトリを設定できます。

example.com/en/  （英語）  
example.com/ja/  （日本語）  
example.com/fr/  （フランス語）  

この方法により、各言語ごとに最適化されたSEO施策を実施しやすくなり、Googleの「hreflang」タグと組み合わせることで、検索結果の適切な表示にもつながります。

サブディレクトリを作る時の注意点

サブディレクトリを作成するときの注意点を2つ挙げます。

• サブディレクトリはメインドメインの評価を引き継ぐ
• サブディレ貸しにはリスクが伴う

ドメイン評価が引き継がれる

サブディレクトリはメインサイトの配下に作られるフォルダであることから、メインサイトのドメイン評価と連動し、メインサイトと同等に扱われる可能性が高くなります。

サブディレ貸しはリスクが伴う

時々「サブディレ貸し」という言葉を耳にするかもしれません。これはサブディレクトリ貸しを略した言い方で、企業サイトや大手メディアなどのサブディレクトリを他人に貸して別サイトを運営することを指します。これは企業サイトのドメインパワーが強くすでに価値が高いことを利用して、コンテンツを短時間で上位表示させるためのテクニックです。

サブディレ寄生とも言われるこの運用方法は、一見メリットがありそうに思えますが、長期的にみるとペナルティのリスクの高い手法になります。権威あるドメインの下層に作られたディレクトリ（フォルダ）を他社に貸し出すことは、NGとされておりGoogleも推奨していません。

一時的に検索の評価が上がってもすぐに下落したり、サブディレクトリサイトだけでなくメインサイトにもペナルティが課される可能性があるので十分に注意しましょう。

まとめ

メインドメインの配下に適切なサブディレクトリを作成されることでサイト内の構造が整理されます。ユーザーにとって見やすく快適になるだけでなく、SEOの観点からも有利に働きます。

メインサイトとは大きく異なる内容のコンテンツを展開する場合はサブドメインを使用し、メインドメイン内でカテゴリーごとに整理する場合はサブディレクトリを活用するとよいでしょう。

それぞれの用途に適した手法を用いることで、ユーザーにとってもGoogleにとっても分かりやすくなり、管理や運用の面でも利便性が向上します。

📕サブディレクトリとは？

📖サブディレクトリとは、メインサイトから新たにコンテンツを発信したい時に切り分けるディレクトリ（フォルダ）のことです

📕サブディレクトリとサブドメインの違いは？

📖サブディレクトリとサブドメインの違いは、サブディレクトリはメインドメイン配下に作られるドメインであり、サブドメインはメインサイトに関連する別のコンテンツを展開する場合の使用に適したドメインです。

📕サブディレクトリはSEOに影響しますか？

📖サブディレクトリはメインドメインの影響を受け、メインサイトの評価と連動し価値を引き継ぐのでSEOに影響すると言われています。